2016年9月に日銀が発表した「資金循環の日米欧比較」に「家計の金融資産構成」という項目があります。

日本とアメリカでは、現金・預金と投資が見事に逆転していますね。これだけ見ると、アメリカ人は株が好きで、日本人は貯金好きに見えます。

日本国内の「タンス貯金」の額は880兆円と言われています。
銀行や郵便局に入っている預金の他、把握されていない個人保有のお金も合わせると、この額を遥かに超えることでしょう。

アメリカ人は株が好きなの？

アメリカでは高校の授業で資産運用について勉強します。だから株を身近に感じて、みんなやっているのか？そう思いがちですが、実は違うんです。

アメリカの株式の50％を持っているのはアメリカのお金持ちの上位1％です。そして、上位5％が全株式の80％を所有してます。アメリカの個人金融資産の約50％が株や投資信託であることは事実（日本は約10％台）ですが、その大半はごく一部のお金持ちが持っているのが実態なのです。つまり、アメリカ人は株が好きというのは違います。

驚くことに、1株でも株を持っている人の割合は、アメリカ人よりも日本人のほうが多いんですよ。

日本人が『タンス貯金』が上手なのは本当…

ただ、一番始めに挙げたデータを見たら分かるように、日本人の貯金好きは本当です。

今、日本の普通預金金利は、現在0.02％。いれて置いても利益を生まないのに、なぜいつまでも置きたがるのでしょうか。
良く言われる理由に、日本人に根付いた精神論があります。
「質素に目立たないことこそが美徳」「お金儲けはいやらしいこと」「お金をひけらかすのは下品」など、つまり「お金は汚い」という観念があります。

外国人からは理解し難い意識らしいですよ。
お金に綺麗も汚いもない。これからの若者に必要な意識は「いかに有意義にお金を使いこなすか」ということだと思います。
50歳の人が「老後のために貯金しなきゃ」と言っていた…というニュースを思い出しますね。これぞ日本人と感じます（笑）

若者は貯金よりも自己投資

もちろん、最低限の貯金は必要です。結婚・怪我などいつ何が起こるかわかりませんもんね。しかし、若者には「貯金よりも自己投資」にお金を使って欲しいと思います。

もちろん使った額がそのまま自分に全部いいように影響するとは限りません。しかし自己投資を続けていくことで、いつか良かったと思う日がくると思います。かくいう私は、今２６歳ですが貯金を始めたのは最近です。有り金すべて自己投資に使ってきました。全く後悔していませんし、本当にそうして良かったと堂々と言えます。

決して飲み代に使わないように…。