「エゴ」と「欲」のない世界の先へ

NWSL (ナショナル ウーマンズ サッカー リーグ) 2018シーズンが終わり、レギュラーシーズンの結果は4位。プレーオフ進出を決めたものの、準決勝でノースカロライナ相手に0-2で敗戦。昨年の成績を上回ることはできなかった。しかし、今シーズン得たものは、その結果を上回るものであったということを確信している。

【数字で振り返る今シーズン】

24試合中 22試合に出場し、スタメン18試合、途中出場4試合、出場時間は1697分で、4ゴール7アシスト。最初の2試合はプレーシーズンで負傷したハムストリングの肉離れで欠場を余儀なくされたが、その後はコンスタントに出場。

トータルパス 772本、そのうち成功したのは571本で、74%のパス成功率。そのうち43本がゴールに直結するようなキーパスとなっている。ちなみに、ロングパスの成功率は、74.2%と、全体のパス成功率を上回っている。

月間ベストイレブンに2回(6月、7月)、週間ベストプレーヤーに1回選出、リーグMVP候補10人にも選出され、個人としては結果を残したといっていいシーズンだったと感じている。

アシストに関しては、リーグランクで2位。7本のアシストは全てサム・カーへのアシストとなっている。

【トップからトップ下へ】

今シーズン、1番の大きな変化はFWからMFへポジションを移したことだと言える。シーズン序盤はサム・カーがアジアカップでいなかったこともあり、ワントップで出場する機会が多かったが、サムが戻ってきてからは徐々にトップ下というポジションを確立。10節目でようやく2アシストを記録し、個人として結果が出始めた。

結果が出始めてからは、劇的に変化していった。シーズン序盤に苦しんでいたのが嘘のようにチームが上手く機能し始め、ある程度各ポジションの選手も固定されるようになっていった。途中トレードがあり、選手の入れ替わりがあったのも功を奏してチームとしてのまとまり、成熟度も増していった。

トップ下でプレーすることになったことにより、私自身の役割がはっきりし、プレーにも迷いがなくなり、チームとしての攻撃パターンを確立するまでに辿り着いた。とにかく、味方にどれだけ最高のパスを供給することができるかっていうのが個人的なテーマで、これが出せたときは、ゴールを決めた時の喜びとはまた違う格別な感情がある。

トップ下というポジションがどれだけ魅力的なポジションで、やりがいのあるポジションだということを改めて実感することができたし、まだまだ引き出しの数を増やして、それを瞬時に選択していけるだけのスキルを身につけていかなければならないということも実感した。

スルーパスも出せて、自らドリブルで運んでシュートも打てて、なおかつクロスにもヘディングで飛び込んで決められる選手。そんな絵をイメージしている。

【とにかく欲が消えた】

今シーズンは、ゴールを決めたいっていう欲がなくなって、自分自身でも驚いている。とにかくゴールを決めないと、結果を残さないといけないっていう見えないプレッシャーから解放された感じで。

あくまでも、チームの一部分として動くことを目的とし、そのために必要な作業を繰り返し行う。変に欲が出なくなった分、心理的にも余裕が出てきた。

アメリカという環境がそうさせたのか、年齢と経験ともに理由もなく突然変異的に変化していったのか、自分でもしっかりと分析することができないし、以前みたいにそこに関して深く考えなくなったのもある。

説明できないことは、説明できないままにしておくのもありだなって思い始めて。

プレーしていても心地が良く、結果に対して一喜一憂することもなくなり、深く考え込んだり、悩んで塞ぎ込んだりする時間もほとんどなくなった。とにかく毎日が楽しく、心が幸せだと感じる時間を過ごすことができるようになった。

心身ともに大きく変化したシーズンだったし、そのアメリカでのパフォーマンスが評価され、オーストラリアのブリスベンからオファーも頂いて、来月から4ヶ月間、オーストラリアリーグでプレーすることも決まった。

オーストラリアリーグは9チームで、全14試合と短いリーグだけど、好きなサッカーで世界中に住めるって、なんて素敵なことなんだろうって最近強く思う。もちろん、結果を残していなかったら実現しないことなんだけど、それでもやっぱり、新たな環境に飛び込み続けられる機会に恵まれていると思う。

エゴと欲のない世界を感じ、そしてその先にある世界がどんな世界なのか。まだ見ぬ景色を感じ続けるためにも、冒険し続けようと思う。







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永里 優季

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