改めて 「国際女性デー」 について考える


1904年3月8日にアメリカのニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモが起源となり、1910年コペンハーゲンでの国際社会主義会議にて「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱したことから始まりました。そして、国連は1975年3月8日以来、この日を「国際婦人デー」と定めました。

女性が働くことが当たり前ではなかった時代があり、今は当たり前のように世界中で女性が働いています。スポーツ界も同様に、女性アスリートの活躍をテレビやインターネット、SNSなどで見られる機会というのは、年々増加傾向にあると思います。

昨年、フランス・パリで行われたNIKE women × Off white (バージル・アブロー) のイベントに招待され参加してきましたが(トップの写真)、このように女性アスリートが注目を浴びる機会など、10年前にはありえなかったし、考えることさえもできませんでした。

特に、日本にいたら見ることのできなかった世界をこの10年間で見てきましたが、様々な環境で様々な人に会い、知らなかった世界を知るたびに、「世界から見る日本」というのは常に考えさせられてきました。


男性と「平等」の報酬を求める運動の活発化

常にFIFAランク1位に君臨し続けるアメリカ女子代表は、国内での人気は男性よりも高く、先日行われた She Believes Cup でもチケットが完売になるほど。

そんなアメリカ女子代表の選手は、先日の国際女性デーに、男性と平等の報酬を求めて裁判を起こしました。


こういった動きは、ヨーロッパでも起こっています。ノルウェー女子代表は男性と同等の報酬を求め、2017年に契約が締結しました。

しかし、フランスの強豪クラブであるオリンピック・リヨンに所属し、先日バロンドールを受賞したアダ・へーゲベルグ(23歳)は、10代の頃からノルウェー代表でプレーしていましたが、2017年を最後に代表からは離れ、今はクラブチームのみでの活動をしています。

離れた理由には、ノルウェー協会の女子に対する扱いに対して不満があるからだと、バロンドール受賞のインタビューでも語っていて、今年フランスで開催されるW杯にも出場しない意向を示しています。


さらに前回のユーロで準優勝だったデンマークは、2017年に国際親善試合でストライキを起こし、協会に対して同じように男子と同等の報酬を求めましたが合意に至らず、年間60,000ポンド(約900万)の報酬をプラスで得られることになりました。


女子サッカーが興行として成り立ちつつある近年、こうした動きは年々高まっていて、ヨーロッパの女子のサッカーレベルも年々上がってきています。

男子サッカーの市場と女子サッカーの市場は、それはもう比べ物にならないくらい圧倒的に男子サッカーの方が上ですが、それでも少しずつビジネスとして成り立つようにはなってきているように思いますし、少なくとも男子のビッククラブが女子チームを持つようになってきたことで、女子サッカー界でのお金の動き方は少しずつ変わってきているように感じます。

日本でこのような動きが起こせない理由はたくさんあると思いますが、中でも雇用主と労働者の関係性が世界とは異なるところがあるのではないか感じています。労働者がいろんな権利を求めて主張することがあまり当たり前とされていない社会でこういった訴訟を起こせば、圧倒的に不利になるのは当然です。

雇用する側労働者の関係性が改善されれば、さらにより良い社会を築いていけるような気がしてなりません。


グローバル視点的発信と社会問題、テレビとSNS

先日の国際女性デーでは、世界中の女子選手はもちろん、世界の各サッカー協会、各リーグ・クラブの公式アカウントからこれに関するたくさんの発信が見られました。UEFAやFA、U.Sサッカー協会などが積極的に発信していることからみても、女子の位置付けというのが高まっていることを示していると思います。

ただ、残念なことに、日本サッカー協会やなでしこリーグのアカウントからは、一切こういった発信は見られませんでした。こういった国際的なことに関する意識を高め、さらに、日本国内に向けた発信より、世界に向けた発信をもっと増やして欲しいと個人的には切に願っています。

さらに日本語での発信しかないところからみても、まだまだグローバルな視点での発信に意識が向いていないと感じるので、ソーシャルメディア担当?広報担当?の方、ぜひよろしくお願いいたします。

世界一をとったことのある日本が本当の意味で世界レベルになるには、サッカーのレベルだけではなく、英語での発信であったり、人と繋がる言語力・コミュニケーション力であったり、個人としても、組織としてもマルチな能力が求められていくと思います。

男尊女卑がまだ根強く残る日本において、こういった社会問題を解決してくためには、女性スポーツ界のリーダーシップは欠かせないと思っています。特に女子サッカー界は実力的にもかなり世界に近い存在だと思うので、選手頼みの発信だけではなく、組織としてのきちんとした動きが必要になってくると思います。

SNSが普及したとはいえ、まだまだテレビが大衆のメディアである日本において、テレビで発信される情報には大衆的な価値になる力が大きく含まれています。

フェンシングの太田雄貴会長がツイッターで積極的にテレビに情報提供し、発信の協力を促すツイートをしているのを目にしますが、アドバタイジングとしては非常に効率がよく、より多くの人に知ってもらうためには有効だと思いますし、SNSが主導になってテレビの情報になっているケースはどんどん増えているので、受け身体勢ではなく、これくらい積極的に発信してもいいのかなと個人的には思っています。

一方、SNSの情報をただ拾って実際に現地に足を運ばずにニュースにしてしまうメディア媒体が増え、本質的なものが伝わらないケースも増加しているように感じます。


女性として、サッカー選手として

全ての平等にすることは不可能だとは思いますが、女性が活躍できる場ができ、働ける環境ができているからこそ、男性も女性も同じように評価され、協力しあって生きていける社会にしていきたいですよね。そして、どうせ働くなら楽しく。これはやっぱり忘れたくないですね。

女性がサッカー選手として働けるということがこれからもできるだけ長く続いていくように、自分がまずは体現して、発信していけたらと思っています。

そして、女性には出産や子育てといった問題も関わってくるので、この部分も含めて、女性として、アスリートとして、一個人として、社会問題に対する問題を考えながら発信を続け、少しでも改善の力になれればと思っています。

なんだか何を言いたいのかよくわからなくなりましたが(笑)、Women Power を世界に放ち続けていきます!!!



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永里 優季

永里優季、アメリカでボール蹴ってます。最近は、音楽も始めたり。興味のあることだけに夢中になります。

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