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一人ひとりが、”自分の居場所”を感じるコミュニティづくりとは?映画『みんなの学校』を一緒に観たいと思う理由

映画「みんなの学校」とは?

大空小学校が目指すのは
「すべての子どもに居場所がある学校を作ること」
成長がゆっくりな子も、言葉がうまくでない子も、同じ教室で一緒に学ぶ。
先生も親も地域の人も子どもも、みんな失敗しながら学びあう。
大阪にある公立小学校の挑戦の物語。

予告編はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=E-fVUP-P2eQ

私が初めて見たのは1年ほど前。

私が考えていた公立小学校と全然違う。
自分の「普通」や「当たり前」を立ち止まり考えることになった。
これは、たくさんの人に観てほしい。そして話したい。
そんなわけで、コルクラボの仲間と自主上映会を開くことにした。

一緒に観た人はどんな感想をもつだろうか。
上映後には、その感想を持ちよって、話す。とても楽しみだ。

『みんなの学校』には

辛くなる「子育て」から ほどかれるヒントがあった

映画『みんなの学校』を観て、自分自身の子育てについても、振り返り、考えさせられることになった。

映画のパンフレットには、映画を観た方から寄せられた言葉や文章が掲載されている。

その中で、私が印象に残ったのは、社会評論家の芹沢俊介さんの言葉。

学校は「させる」ー「させられる」の関係が基本になっている。「させる」役割を担うのは教師。子どもは「させられる」役割を担って学校にくる。子どもたちは、学校に来る資格として「させられる」ことを素直に受け入れることを求められる。しかし、大空小学校は、このような学校の現実のあり方を根本から問い直し、変えようとした点に最大の特徴がある。

「させる」ー「させられる」の上下の関係は、かつての私の子育ての考えとよく似ていた。
「お世話をしてあげる」ー「お世話される」という関係
子育てをはじめたばかりの頃は、子どものことを「お世話してあげる」ものだと思っていた。
でも、それは、自分の望んだようにいかない時に、たちまち「やってあげてるのに、なんで?」という攻撃的な言葉と態度に変わる。
そして、子どもを責めることになってしまう。
その攻撃は子どもの命に関わる可能性のある関係の持ち方だ。

今は、そういう関係ではなく、子どもと私は「一緒に生きる仲間」だと思っている。

それは、「子どもには子どもの力がある」と気づいたから。

息子の成長を振り返ると、歩き始めるまで、誰の力も借りずに、自ら全てを習得していった。
はじめは指を上手くくわえることすらできないのに、親指をしゃぶり、自分の安心できる状態を獲得して、眠りにつけるようになった。
そして、寝返って、ハイハイして、つかまり立ちをして、聖なる一歩を踏み出した。
今ある世界をそのまま受け止め、一所懸命生きていく。そんな力を感じた。

生きている、それだけで◯


そして芹沢俊介さんは最後に、このように締めている。

大空小学校には「する」「できる」よりも、まず存在することの肯定、すなわち子どもの「ある」を優先する考え方、姿勢が強く感じられる。これが心底、うれしい。

私は、やはり、とても「できる」「できない」にこだわっていた。
そのこだわりからほどかれた話を、長男のみはるが幼稚園の年中さんの時の文集「しずく」に書いた。

『給食が、今日も一番!』
みはるが幼稚園から帰って開口一番に言った。「給食、今日も一番だった!」私は思った。最高じゃないか!
でも、一年前の私なら、そう思えなかっただろう。かけっこが一番速いでもなく、絵が一番上手でもなく……給食を一番に食べ終わった?「給食じゃなくて、他のことを頑張ってよ!」なんて言ってしまっていたかもしれない。
みはるが入学したばかりの頃は、他の子と比べては、〇〇ができるようになってほしいとか、こんな子になってほしいとか、みはるを想うふりをして、自分の望み通り、思い通りの子どもにしたい母親だった。
そんな時、上尾市の子育て支援施設「あそぼうよ」で、赤ちゃん・子どもの心を知るセミナーに参加した。日々の子どもの姿から、その子が本当はどんな気持ちでいるのかを考えようというもの。そこで、子どもは「今、その時」を真剣に生きている、減点法では生きていない、親の気持ちに答えたくて一生懸命いる……そんな言葉を聞いて、ハッとした。私は、みはるの「今」をちっとも見ていなかったではないかと。
それから私は「子育てはこうでなきゃいけない」や「子どもはこういうものだ」ということから、少しずつほどかれていった。そうしたら、みはるが、うーんと伸び伸びするようになった。
その中で、一番になりたい気持ちと一刻も早く給食を食べ終わって遊びたい気持ちが「給食、今日も一番!」になっていったのだと思う。それは、まさに、みはるがみはるらしく「今」を生きてる姿そのもの。
みはるがただ生きている、それだけでマル!母親4年目にして、やっと、そう心から思えるようになった。


『みんなの学校』が教えてくれるコミュニティのあり方


条件つきではなく、ただ「ある」存在することの肯定。

そんな安心できる居場所があるから、自分を生きることができる。
子どもだけでなく、大人も同じように。

それが「大空小学校」が教えてくれること
安全安心を感じて自分らしくいられるコミュニティであるために、大事にすること、「あり方」なのではないかと思っている。

自主上映会では上映会後の感想シェアする時間をつくった。
『みんなの学校』を観て一緒に
学校の新しいあり方、安全安心を感じられるコミュニティづくりについて、話せたらいいなと思っている。

https://corklabbkcb-02.peatix.com

#みんなの学校 #コルクラボ  ”コミュニティについて考える #子育て  




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