生ハムメロン
誕生日だからって誰かに祝ってもらったり、盛大にお祝いしてもらうなんてことはもう何年もないんだけど、それでも、自分が生まれた2月はなんだか特別な気がする。そして、何かいいことが起こるのではないかと期待もしてしまう。
そして、誕生日。一番最初に祝ってくれたのは・・・
フォートラベル、続いて、ベルメゾン、日産自動車、るるぶトラベル、●●不動産・・・・・
などなど、たくさんの企業からお祝いがきた。と書くとまるで有名人にでもなった気分だが、皆さんご存知のように会員登録しているところから、勝手にメールがきただけのこと。メールするだけじゃなく、３０％割引とかじゃなく、無料プレゼントくれよ～と思いつつ削除を繰り返す。
タイミング悪く、誕生日にラインしてきた友達はといえば、特に誕生日には触れず
「●●の居酒屋に来週行かない？」と単なる飲みのお誘い。
といっても、私も友達の誕生日を知らない。大人になってからの友達の誕生日ってそういえば知らない人の方が多いかも。
生ハムメロンの思い出
さてさて、誕生日といえば、やっぱりケーキが食べたいという人が多いのでは？
私は違う。もっと特別なものが食べたい。
その特別なものとは・・・大好物の生ハムメロン！
普段食べないでしょ？生ハムメロンなんて。
生ハムもメロンも単体で食べるのも贅沢なのに、Ｗですよ！
こんな贅沢ありますか？！
特に大好物なのが、生ハム。これ、初めて食べたときに、ブルっと身震するほど感動した。生ハムとの出会いから数年後、ちょっとおしゃれなバーで、生ハムメロンというものが出てきた。こ、これは、なんぞや？と半信半疑に口に入れると・・・こんな融合ってありんす？？？と度肝を抜かれたおいしさだった。
メロンの甘さ、ジューシーさに、生ハムのしょっぱさがあいまみれる絶妙すぎるバランス。これ考えた人、ほんと素晴らしい発見ですよ。ありがとう！
さて、この大好物の生ハムメロン。好きだからといって毎日食べられるものでもなく、百貨店のお惣菜やでもなかなかお目にかからないすごいものを、目の前にしたときといったら、体中のアドレナリンが放出して、食べたいが止まらなくなる。
そして、食い意地が張っていた２０代後半、今でもいじり倒される生ハムメロン事件が起こった。アラサーのころは、なんだかやたらめったら合コンに誘われて、それなりに出会いも求めていたから、いそいそと出かけていたとある日。合コンは遅れていったほうが目立つとかよくわからない定説があり、みんな時間ギリギリか、ちょい遅れてくる中、いつもほぼ一番に到着するあたくし。
すると、テーブルに魅惑の生ハムメロンがすでにスタンバイ。
これは、やばい、もうすでにおなかすいてギュルギュルだし、食べたい食べたいと、犬の待て状態でじ～～～～っと眺めていた。
忠犬ハチ公ばりに、じ～～～とおとなしくしていたものの、待てど暮らせど、合コンメンバーこない。
今日は何の駆け引きで、誰ひとり来ないんだ？とブーブー文句を垂れつつ、さらに、開始時刻から、５分待った。
自分的には、だいぶ我慢したし、来ない人たちが悪いし、そもそも、ここに並べられている生ハムの一つはあたしの取り分なんだから、食べてもいいだろうと、勝手に自分の中で、了承をし、自分の生ハムを１枚パクリ。
はう～～～～～～～～～
待っただけあってうまさ倍増！さすがこじゃれた居酒屋！うまみがぎゅうぎゅう～。こうなってくると、1枚じゃ～物足りない。さらに5分経過。これが、まあ誰も来ない。
遅れてきたペナルティーを科さないといけないんじゃないか？と自問自答し、今回は、5対5だから、とりあえず、友人の女性人分のペナルティーとして、立て続けに４枚パクリ。
はう～～～～～～～～～
あ～よだれが～～～～。
本当はメロンと一緒に口の中にインしたいところだけど、それやると前菜なくなるしな～とそれなりに気を使いながら、食べていたものの、改めて、テーブルの上のお皿をみると、半分だけ裸のメロンがつるんと出ていて、バランスが悪い。
もうこうなったら証拠隠滅～！と結局、一人で１０人分、１０枚全部食べきったのだった。ちょうどぱっくり食べ終わったころ、合コン男子ＡとＢ到着！
すると、
「こんばんは～。あ！前菜、メロン？最初からデザートなん？！」
と早速突っ込まれた。
にやにやしながら、
「さあ、どーでしょ？」
なんて返していたら、合コン主催者の友人到着。
「あれ？コース頼んだんだけど、生ハムメロンじゃなかった？」
といって、みんなの視線が一番最初に到着したあたしに注がれたのだった。
ま、この合コンで誰からもメアド聞かれなかったのは言わずもがな（笑）
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