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今更ながらゴールデンカムイについて語る。


ハマった経緯

アニメの第3話から見始め、明治の兵士たちがヒグマ一頭に惨たらしく殺されるシーンを見て、

「う、うわ〜〜〜・・・・・・」

と思いながらも鮮烈な描写と「なんだなんだ?」と興味を引く展開の数々、そして父親と見るには少々気恥ずかしかった牛山先生と娼婦によるあは〜ん♡なシーン。
そのどれもがとにかく濃厚で、何故これを第1話から見なかったんだと酷く後悔した。(その後、再放送を録画することに成功したので抜かりはない。)

アニメでハマり、漫画も全て購入した。書籍版と電子版の Wダブル買いだ。

ゴールデンカムイ展も行った。二度行った。
この写真は二度目に父と行った際のもの。
熱心に男たちの筋肉と谷垣の胸毛を眺める70代の父。


資料集めにのめり込む日々

友人によれば、私のハマり方はやや常軌を逸しているらしい。
私は何か作品にハマるとそれに関連した資料を集めて調べる癖がある。


例えば漫画『マギ』にハマった際は、描きたいキャラクターの色んな角度の画像を漫画から拾い集め、イラストを描きまくった。
更にアラビアンな音楽、トルコやインドの楽曲をYouTubeで探しては聴きまくった。CDも買った。
同時期、とびだせどうぶつの森というゲームを遊んでいたが、お気に入りのBGMは『けけマハラジャ』や『トルコそんぐ』であった。

たぬきに金を貢いで完成させたマイホームの一室には、自分で描いたアルバのドット絵を壁に飾り、アルバを象徴するサソリを捕まえて飾り、自作のジャーファルの服やヤムライハの服を飾り、それはもう濃厚な"マギ部屋"であった。

ポケモンBW2を遊んだ際は見事にサブウェイマスター通称サブマスにハマった。
サブマスの同人誌を買い、元々鉄道好きだったのが更に拍車がかかり、鉄道関連の書籍を買い漁ったり鉄道のイベントに行ったり鉄道デザイナーのサイン会に行ったりもした。
ゲームの中でもギアステーションに入り浸り、ギアステーションのBGMをひたすらYouTubeで聴きまくったり、車両が見たくて足元を電車が通過するシリンダーブリッジに入り浸り、車両基地があるカナワタウンに入り浸り、それはもう熱心だった。

ゴールデンカムイにハマった私は、まず明治陸軍の階級や兵装、作中登場した銃火器について調べようと思い立った。
「誕生日プレゼントは何がいいか」と聞いてきた弟に、「『大日本帝国陸海軍 軍装と装備 1』が欲しい」とLINEした。(弟からは「お陰でAmazonのオススメ一覧がミリタリー系で埋まった」と嫌味を言われた。)

弟には悪いが、この書籍には昭和時代の資料が多く、陸軍よりも海軍がやや多めな印象を受けた。
明治陸軍に関しては、ネットで集めた資料の方が充実していた。
しかし「欲しい」と言ったのは私だ。弟に文句は言うまい。

丁度その頃、同じくゴールデンカムイファンである親友に誘われて、私は明治村に行った。

当時の兵士の食事や三八式を見れたり、色々と充実していた。

階級についてまとめた図解イラストがこちらである。

仕事の合間合間に時間を見つけては、もりもりと描き進めていた。はっきり言えば仕事をする暇があればイラストを描いていたかった。
筆が乗っている時は食べたり入浴するのも寝るのも面倒で、限界まで眠くなるまでは朝方まで起きてひたすら資料を見ながらこれを描いた。

銃火器についてはこちらのサイトを参考にした。

知らない単語ばかりで、ひとつ単語を調べた先でまた新たに知らない単語が出てくるという、玉ねぎの皮を剥くような作業だった。
それで完成したのがこちらだ。


図解ものを描く際に辿る工程

資料をただ集めるだけでは、そこからイラストの描画に繋げることが出来ない。
資料の内容を大まかでもいいから理解していなければ、自分が一体何を描いているのかわからないし、どう描けばいいのかのイメージも掴みにくい。
学校の勉強でも、己がまず理解していなければ他人に上手く教えることは難しいだろう。

なので私は、資料が大体集まったらそれらを自分でスマホのメモ帳に文章でまとめるようにしている。

ただひたすら文字を打つだけでなく、
自分が読みやすいよう体裁は整える。

資料をまとめ終えたら次はそれらの読み込みだ。内容を読んで、自分が理解出来ることが大事だ。

軍装や銃火器の資料は時間はかかっても集まったが、「アイヌの文化」に関しては文献はあれど動画や写真が思うように集まらず、こういう民族や郷土の文化に関してはネットで調べるより、実際に現地に行ってそれをよく知る人から直接話を聞く方が確実だなと痛感した。
イメージが掴めないと、文章には出来ても図解は描けないのだ。


ついでだし、好きなキャラクターについて語る。

月島軍曹、鯉登少尉、家永カノが好きなんです。
「好き」で言うならアシリパさんも好きだし杉元も白石もチンポ先生も好きなんですが、その中で特に好きな人物を挙げろと言われたら、私はこの三人。

月島基について語る。

月島軍曹は「第七師団の良心」というキャッチコピーで紹介されていましたが、この人の行動は全然良心ではないです。
結婚を誓った女の子のことでカッとなり、クズだったとはいえ父親を殴り殺してますし、鶴見中尉の命令で色々な人を殺してます。
物語の後半で鯉登少尉に叫び気味に吐露しますが、途中で利用して死なせた"江渡貝くん"に関しては、思うところがある様子ですけど。

初恋のあの子はくせっ毛。

お風呂に入りに行って財布を忘れる軍曹、可愛いですね。
お風呂は好きなようで、長風呂らしいですよ。私もお風呂は好きですが、長い髪を乾かすのが面倒だし長時間浸かってるとふらつくので、いつもサッと入ってサッと出ます。

大体不機嫌そうな顔か無表情が多い月島。
冷めた目というか、諦めたような目が目立ちます。

フミエ先生とのやり取りが大好き。

鯉登少尉のお世話は手がかかるようで、常に淡々と受け答えをする月島軍曹。
これに関しては事項に回そう・・・・・・。

和田大尉を撃つ時の月島・・・・・・お前誰だ?


鯉登音之進について語る。

一人で賑やかな人ですね、彼はね。
表情がコロコロ変わり、とにかく落ち着きがない20代。

敬愛する上官・鶴見中尉のことになると恋する乙女の如く頬を赤らめ、お国言葉の薩摩弁を早口でまくし立てます。
まあ・・・・・・彼の場合は言葉で語るより見てもらった方が早いですね。

みんなが人探しをしている中、商店でフレップワインを試飲する鯉登少尉。
杉元に注意され、「洗っても落ちない」というおばちゃんの言葉を受けてワインを杉元のコートに引っかけます。

トナカイの子供に興奮する少尉殿と、軽くあしらう月島軍曹。
(この後「鯉登に首輪をつけとくのはどうか」と杉元が言い、トナカイの首輪を無言で眺める軍曹。)

同じ病院にいる、不思議な能力を持つ患者から魔除けグッズを購入する鯉登少尉。
純粋で真っ直ぐな性格が故に、こういう不思議なものを信じやすいのかもしれません。

これだけ見ると子供っぽく見えるでしょうが、彼は樺太編で大きく成長します。
とは言え基本的には表情豊かなキャラクターなので、見ていて飽きません。


家永カノについて語る。

家永カノは見た目こそ妙齢の美女ですが、その正体は高齢の男性です。

医師であり、欲しいパーツを食べることでそれを自分のものにする「同物同治」という考えを信じています。
未遂に終わりましたが、アシリパの綺麗な目を食べようとしたことがあります。

鯉登少尉の若い肌に食らいつこうとしたことも。

「完璧な自分」を追い求め、たくさんの人を殺して食べてきた彼女は、

谷垣と身重のインカラマッを逃すために月島に薬物を注入し、直後に拳銃で撃たれてその生涯を閉じます。
凶悪犯の家永ですが、その最期は「医者」でした。


まとめ

ゴールデンカムイ読んで!!
アニメでもいい!!

私からは以上です。

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