冬の水槽

【勝手にあとがき】冬の水槽【短編小説】【眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー201908】

自分で書いた小説を勝手に解説します!
ネタバレありですが、その点を理解していただけるのであれば、本編をあとで読むかもしれないけど先に解説読んでみたいという方、とりあえずこれだけ読んでみようかなという方、大歓迎です!!


この作品はムラサキさん主催の企画【眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー201908】に参加するため「水槽」をお題に書いた短編小説です。

本編はこちら↓



≪注意≫ ここから先はネタバレありです!



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

それではあとがきです。

書いたきっかけ

先々週前作「ノート」を公開し、先週、次のKojiさんとのコラボ企画に向けて執筆を開始したはずでした。
でも気付けばこの「冬の水槽」を書き上げてしまっていました……(^^;)

前回のお題小説企画「ノート」の際に、「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」について紹介したため、主催者であるムラサキさんからコメントをいただきました。
紹介したといっても「こんな企画があるんで皆さんもぜひ!」みたいな紹介ではなく、僕の企画に参加していただいたアセアンそよかぜさんが「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」にも参加していたから、必要があったから説明したという感じ。
しかしとにもかくにも、ムラサキさんからコメントをいただき、そこには、「もしご機会あれば幸野さんも拙の企画にご寄稿下さい!」と書かれていたのです。

「次のコラボ企画を進めなきゃいけないから参加は難しいな……」

そう思っていたはずが、7月9日に「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」の次回のテーマが「水槽」であることが発表され……
気付けば僕は「冬の水槽」を書いていました。

きっかけを与えてくださったアセアンそよかぜさん、ムラサキさんに感謝です。









今までの僕の作品との違いから、この作品を解説してみたいと思います。

作品の特徴①北見②冬③短さ

1つ目の特徴は舞台が「北見」であること。
今回の企画のお題は「水槽」ですが、僕の場合は「北海道」というお題も自分で追加しているようなものです。

「水槽といえば金魚……札幌か旭川の夏祭りでも書くか……」
と最初は単純なものしか浮かばなかったのですが……

水槽、水槽、水槽、と考えを巡らせるうちに水族館の水槽が浮かびました。

おたる水族館、札幌のサンピアザ水族館、登別のマリンパークニクス、それから最北端の町にあるノシャップ寒流水族館などいくつか行ったことがありましたが……
北見に、冬に凍るという珍しい水槽があることを思い出し、それについて書くことに決めました。
ちなみに夏にしか行ったことがありません(笑)
ちなみにちなみに、水槽の正式名称は冬の水槽ではなく「四季の水槽」です。お間違えなく。

どうしても札幌が舞台の短編小説が多くなってしまうので、北見の話を書けて嬉しかったです。
夢は北海道の全市町村を舞台に小説を書くこと←
札幌、旭川、小樽と北見、4つの町を舞台にした小説は書いたので、残りは175市町村です♪笑


2つ目の特徴は「冬」が舞台であること。
それから、北海道を舞台にした小説を書いていながら、今までは夏の小説が多く、冬の小説を書いたことはありませんでした。
北海道の冬の寒さを自分なりの表現で書くことができてよかったです。

ちなみに……
今回お題が「水槽」になったのは恐らく「夏」だからだと思うのですが……そのことに気付いた時には頭の中でストーリーがぴかぴかに輝いており、そのまま書き進めることに決めました。笑



3つ目の特徴が小説の「短さ」です。

どうしても長く書くのが癖だったのですが、今回は今までで一番短い作品になりました。

前回のコラボ企画の反省なのか、
他のnoterさんの小説に影響されたのか、
単純に次の執筆のために早く終わらせようとしたのか、
あるいは……
今回は、他の方の企画に参加するということで、僕のことを知らない人でも「ちょっと読んでみようかな」と思ってくれたらという期待がありました。

これくらいの長さの小説をたくさん書けるようになりたいと思います。

ちなみに変なこだわりを捨てて、今回から行間を広くして読みやすいようにしてみました。







作品の特徴④ 親子の絆

皆さんは文章を書くときに「読んでほしい人」が浮かびますか?
読者に対して平等に感謝したいと思いつつも、僕も人間ですので、「あの人に読んでほしい!」という人が頭に浮かんでしまいます。

前回のコラボ企画の際は、同じ参加者であるアセアンそよかぜさん、喜多漠路さんの他には、Kojiさんでした。
(コラボが決まっていたKojiさんの作品は自分にとってすでに大きな存在で、前作「ノート」を書いている時に読んだ「月がふくらむ」「背仲」は、人生に迷う青年期を描いているという点が「ノート」と共通しており、大きく影響を受けました。3点セットで読み直してください!笑)

でも今回はまた違っていました。
「冬の水槽」を読んでほしい、と思ったのは……


「冬の水槽」の今までの作品と違う点。
最後、4つ目は、「親子」の話であることが挙げられます。
この物語の主人公は誰かと聞かれたら、視点は父親目線ですが、主人公は息子だと考えられます。でも、こどもの話で終わらせたくないと思いました。母と子、父と子、あるいは夫婦、そして家族の話にしたいと思いました。

なので表紙のイラストは、3人で手を繋いでいる絵にしました。作中には出てこない場面です。心の中では家族3人が繋がっている、というイメージです。

冬に凍る水槽を書こうと思った時に、様々な、人生の冬を感じさせる不幸を考えました。
最愛の人を亡くしてしまった人……
スポーツの道を目指していたが怪我をしてしまった人……
病気で耳が聞こえなくなった人……
しかしどれも、自分とは「遠い」というか、重過ぎるというか、大した下調べもできないままちょっとした短編に収めるには気が引けると感じました。

そして「母が入院するこども」が浮かんだ時、自分の中でしっくりときて、これなら自信を持って書ける、と思いました。

なぜそれがしっくりきたのかを考えた時、3つの理由が浮かびました。

1.実際に体験したことがあるから。
僕が幼い頃、母も良性疾患の手術で入院しました。
(その時は父が面倒を見てくれました)
僕にとって「身近」なストーリーだったのです。

2.僕が親になったから。
前回の作品の構想を練っていた時にはまだ妻が妊娠したとはわかっていなかったので、「冬の水槽」は妊娠発覚後に考えた初めての作品になります。
やはり父になったことで、「親子」の話もまた、身近なものとして考えるようになったのかもしれません。

3.noterさんとの関わりがあったから
前作「ノート」を公開した頃から、noterさんとの素敵な出会いが多くあり、関わりがより広く深くなっていきました。
その中で多くの家庭の様子を読みましたが、中でも今回影響を受けたのがはるさんでした。

そして最も影響を受けたのが、noteのオススメにも選ばれたこの投稿。

こどもの強さと、母の優しさと、親子の絆に感動しました。
(ちなみにこれが投稿されたのも今回のお題が発表されたのと同じ7月9日)

こうした記事を読んだ結果、「親子」の話が僕にとって「近い」存在に感じられ、無理なく執筆することができたのだと思います。

そして僕は「冬の水槽」を書いている間、「ああ、はるさんに早く読んでほしい」と思っていたのでした。



書いたきっかけにしても、ストーリーにしても、多くの方々から毎日刺激をもらっているおかげです!
本当にありがとうございます!





本編よりあとがきの方が長くなってしまいそうなので終了!笑






◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

まだ本編を読んでいないという方はぜひ読んでみてください!
1度読んだということはぜひもう1度!笑


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すでに今までにない程のスキ、コメントをいただき、更にはみなさんのマガジンにも入れていただいたりして、とても嬉しいです!
本当に本当にありがとうございます!




最後まで読んでいただきありがとうございました!

幸野つみ


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作家を目指しています!北海道に関わる本を世に出したいと思っています!文芸賞を狙いながら、自費出版も考えていきたいと思っています!

他のノートもぜひ読んでみてください(^o^)
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[5年後作家]幸野つみ[旅写真]

【目標:短編小説10個投稿】 ゆきのつみ。小説、エッセイ、コラムなどマルチな作家になりたい。 1990年生まれ、男、既婚、北海道旭川育ち、札幌在住。医師。うつ。 カレー、旅行、水曜どうでしょうが好き。

そっと背中を押してくれた人たち

私の作品を大切に読んでくださり、その想いを言葉にして伝えてくれたnote集。

コメント4件

幸野さん……(。´Д⊂)✨
なんて言葉にしたら良いか分からないほど嬉しいです。
ありがとうございます!!
私の拙い育児エッセイをそんなふうに読んでもらえていたこと、幸野さんの心に残してもらえたことが、本当に幸せです🍀

小説、とても素敵でした。
大切な場所にそっとしまっておきたくなるくらい。
これからも読み返します。

本当にありがとうございます✨
これからも作品を心待ちにしています!
素晴らしいあとがきです。物語の隅々までが今回のあとがきによってくまなく埋められたというか、この小説の良さがより輝いて見えたというか✨

私もこの小説を読んでいるときに、なんとなくはるさんの存在を感じたんですよね。解説を聞いて、ようやく腑に落ちた感じです☺️

私はまだまだ社会に出たばかりで結婚もしていなければ子供もいないので、どうしても青年期の悩みしか自信を持って書くことができません。だから、こんな親子間のことについて書けるような経験を既にしていらっしゃる先輩方がちょっぴり羨ましいんです。

私もいつか家庭を持ったら、私なりのお母さんのお話を小説にしたいです。こう思うと、書くことって一生できますね😆
>はるさん
はるさんと親しくなってから恐らくまだ1ヶ月も経っておらず、あのnoteを読んでから約10日程なんですが、僕の中にはるさんの存在があって、僕の心境を変化させたことはたしかだと思います。
執筆中も、はるさんのあのnoteがオススメに選ばれたり、いろんな人の記事にも載ったりしていきましたが、僕は僕なりの方法で想いを伝えるぞ!と考えていました。

マガジンにも登録していただいてありがとうございます。
はるさんの琴線に触れたnote集に入ることができて光栄です。

P.S.
Kojiさんのコメントに「小説を読んでいるときに、なんとなくはるさんの存在を感じた」と書いてあって僕としてはとても嬉しいです!
はるさんにもこのことを伝えたくなりました(^^)
>Kojiさん
ほんとにKojiさんの小説とセット売りにしちゃいました(笑)

あとがきまでべた褒めしていただいてありがとうございますm(_ _)m

「はるさんを感じた」というのはとても嬉しいです!
僕もまだまだなので、はるさんからこどもの強さと親の優しさを勉強させてもらいました(^^)
noteというのはいろんな年齢のいろんな人の文章を読めるから面白くもあり、また、羨ましくも感じますよね。
青年期の話、それがKojiさんらしさだと思って読んでいますが、でもいつかKojiさんが書くまったく違う小説というのも読んでみたいですね。
僕もまだまだ成長できそうな気がしてきました!
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