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【なまらのんびり02】いつか僕も犯した過ち。【夫婦エッセイ】

先日夫婦でウトナイ湖へ渡り鳥を見にいってきました。

ウトナイ湖は札幌から車で南へ1時間ちょっと行ったところにある湖です。



今年2019年の3月前半、北海道は例年に比べてとても暖かかったのですが、風を遮る物がない湖のほとりで長時間に渡り野鳥観察をするとなると、さすがに体が冷えてくることが予想されました。

なので自宅を出発する前、しっかりと防寒の準備をします。
靴下は2重、靴はもちろん冬靴。
ズボンの下にはステテコ(ユニクロのヒートテック)を重ね着。
上半身も超極暖ヒートテック(もっとも暖かいヒートテック!)の上に何枚か重ね着し、冬用のモコモコしたコートを羽織ります。
マフラー、手袋、帽子もばっちり。

一回り大きくなった見た目は筋肉ムキムキな人に見えてきます。

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部屋の玄関を出たところで僕から妻へ確認。
「ホッカイロモッタカイ?」
(注意。日本語です(笑)
カイロを持ったか、ということですね。
ホッカイロはカイロの商品名の1つですが、我が家ではカイロ全般をこう呼んじゃいます。
ちなみに絆創膏のことを北海道では商品名の1つであるサビオと呼びますね)

妻は「持ったよ!」と元気よく返事。
OK。防寒はバッチリです。



そして二人でエレベーターに乗り込んでマンションの1階へ向かいます。

エレベーターの中で妻が話し始めました。

「お母さん……」

お母さん?
不意に出てきた単語に疑問を持ちながらも僕は次の言葉を待ちます。

「お母さんはカイロ持った?」

「え?」
一瞬僕は意味が分からず、頭の上に「?」が浮かびます。

「え?」
妻も何がおかしいのかわからず、頭の上に「?」が浮かびます。

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不思議な時間が流れた後、二人ともじわじわーっと何が起きたか理解し始め笑いがこみあげてきました。

なんと、妻は夫である僕のことを「お母さん」と呼び間違えたのです。





いや、あります。僕も似たようなことはやったことがあります。
小学生の時に先生のことを間違えて「お母さん」と呼んでしまうヤツ。
そしてみんながそれを聞いていて恥をかくヤツ。
呼び方が「ママ」とかだったら余計に恥ずかしいヤツ。
恐らく全国の小学校のあるあるではないでしょうか。
皆さんもやってしまったことありますか?

でもあれって、幼少期に呼びかける相手ランキング第1位が「お母さん」だから、ふとした時に口癖のように「お母さん」と呼んでしまうんだと思うんです。
子供の頃は何か聞きたい時、頼りにしたい時、お願いしたい時、「お母さんお母さんお母さん」って呼んでますから、先生のことを「お母さん」って呼ぶのもまあ仕方ないと思うんです。

でも、妻は違います。もういい大人です。
独り立ちして、親元を離れてから、しばらく経っています。
しかも相手は夫です……



こんなことあるのか、と二人とも爆笑しました。
妻は「ごめんね」と謝りながらも笑い、僕は「気にしていない」と言いながらも笑っていました。



そんな状況なのに、1階に着いてエレベーターの扉が開くとたまたま人が待っています!

「こんにちは~」と挨拶をしつつも笑いをこらえるのに必死でした。

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