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【なまらのんびり】激震と進撃。~北海道胆振東部地震から1年~【夫婦エッセイ】

今から1年前、2018年9月6日の未明に北海道で地震が起きました。

ケガはなし。家財も無事。
地震発生直後は電気も無事だったためひとまず就寝。
そして目が覚めてみると停電していました。

水道は、無事。
ガスは、給湯器は電気式なので使えませんが、キッチンのコンロは使えます。
食料は、3日分くらいはありそうでした。
家族には連絡を取り無事を確認しました。

そして余震に備え、また、停電の復旧までの対策をとります。
・非常時のグッズを再確認
・家具などの配置を再確認
・スマホは極力電池を消費しないようにあまり使わない
・車のテレビで、ある程度情報収集
・浴槽に水を溜める
・電気が復旧した時のためにブレーカーを落としておく
・野菜は火を通した方が長持ちすると思い、ポトフを作る
・ガスを使わないときは元栓を切っておく

こういう時、「街の様子を見に行こう」「食料や電池を買い溜めしよう」と不必要に慌てて家を出ては行けません。
信号も消えているので外は危険です。
お店も開いていません。また、幸い、我が家には食料や電池も十分にあったので、必要としている人に行き渡るようにするべきと考えました。
(もちろん仕事のため、知人や家族の安全確認や手伝いのために外に出なければならない場合や、あるいは、家にいるのが危険な方、心細い方、水分・食料等必要なものが足りていない方など助けを求めるべき場合は、別です。これはあくまでも僕たちの場合の話です)





さて、あなたならこの次に何をしますか?





妻は、

10月に控えている漢字検定の試験勉強を始めました。



僕は、

妻が集めていたけど僕はまだ読んでいなかった「進撃の巨人」の1巻から26巻(当時の最新刊)まで一気読みしました。




そんなことしている場合か!


って思いますか?




ーー漢字の勉強が災害対策になるのか?
なりません。というか、言ってしまえば漢字検定を取ったところで妻の人生に具体的に何か役に立つわけでもないと思っています。
でも、彼女は、好きだからやっているのです。

ーーマンガを読んでいる場合か?
ーーよりによって町が破壊されて人が亡くなるマンガを読まなくてもいいんじゃないか?
だって進撃の巨人、面白いんだもん……!




テレビは使えないし、パソコンやスマホのバッテリーを消費するのも最低限にするべき状況でした。
車のテレビを見るにしてもガソリンを消費します。
どこを見ても同じニュースだし、情報が大きく変わっていく訳ではありません。ずっと見ていると気が滅入ってきます。

かといって、黙っていても、嫌な緊張感と不安が心を支配していきます。





やるべきことを済ませた後は、いざって時に備えて。
のんびり。体力も精神力も温存。






その後、僕たちが住んでいる地域では夕方頃に電気が復活しました。


ごめんなさい。進撃の巨人の一気読みは、結局疲れました。


ちなみに妻は無事漢字検定に合格しました!













※繰り返しますが、これは僕たちの場合の話です

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