見出し画像

元スイミングコーチの独り言 7本目

※今回はイラスト少なめです。

忙しくなるぞ~。

夏休みになると、学習塾を始め、習い事関係の所は「短期教室/キャンペーン中」といったようなことを打ち出し、会員増を狙います。

私が勤めていた所も同じで、6月上旬位からチラシを打ち始めます。

普通に新聞広告を打つだけでなく、「ポスティング」といって、スクールが定休日の時に、コーチスタッフ総出でチラシ配りをする業務がありました。日当はもちろん出ますが、これがなかなか過酷でして…。

チラシはワープロで作り、(当時はまだワープロが幅を利かせていました)店の輪転機を使って印刷し、それを近隣の住宅のポストに入れていくというもの。

スタッフ数人でチームを作り、指定された地域に配っていきます。1人当たり100部~200部位だったかな?。指定地域までは、誰かの車に乗り合いで行きます。(ガソリン代は出ます。)各家庭を徒歩で回って配ります。

集合住宅であれば一か所で大量にさばけるのですが、それができず苦戦を強いられることも多かったです。(田舎だったので戸建ての家が多く、隣家までの距離もあるから、そこで時間を食うため)

それなら、市街地のマンション・アパートが多い所なら楽勝かというとそんなこともなく、「チラシお断り」を喰らって撃沈みたいなこともありました。こういう所はポスティングの後に報告&情報共有して無駄足にならないようにしてました。

こういう風に書くと、何か怪しい訪問販売系の人みたいですけども。

画像1
これは違う。

ポスティングは、クラブの制服(ってもジャージなんですが)を着て、市街地をうろうろします。時々スクールの生徒とすれ違ったりして、「あっ、○○コーチや!何しょん?」などと声をかけられたりしてましたね。

彼らは、今恐らくアラサー位のいい大人になっていると思います。(遠い目)

短期教室は楽しさが命。

短期教室は、通常の授業と異なり、午前中に行います。1本目は確か午前9時から、2本目は10時から。どちらも45分間の授業です。

午前中の、しかも大人のレッスンも入っていない時間帯から行うわけですから、なんせ朝が早い。
いつもなら朝9時くらいに出勤で良いのですが、短期教室期間中は準備のため朝7時位には家を出ていました。(えっ、早くないって?汗)

短期教室では基本的に「楽しく授業を受けてもらう」ことが大切です。(もちろん、事前の聞き取り調査を基に、ある程度の目標達成をすること前提ですが)
「スイミング・スクール楽しい!」と思ってもらえなければ、入会してもらえないですからね。

なので、コーチには指導の面・スキルの面以外にも、ある程度「お笑いセンス」とか「盛り上げセンス」が求められます。たいてい2人で指導に入るんですが、ペアのコーチとネタを練って授業に入ったりしてました。ほとんど芸人さんの「ネタ合わせ」のようなノリです。

この「ネタ」のぶっこみ方も、コーチそれぞれの個性があって面白かったです。

うちのスクールを見る限りでは、派手なアクションで笑わせる系の方、天然系のボケで笑わせる方、ピン芸人のような、1人ノリツッコミ系の方、一発ギャグ系の方がいました。

「いいかげんにしろ」
「ありがとうございました」

ユキノジは、ほぼノリツッコミ系でした。だから、派手な笑いはあんまりなかったんですが、子どもたちが「ぷっ」と吹き出すような事を良くやったり言ったりしてました。

楽しそうに見えると印象も良くなる

スクールには「ギャラリー」という見学スペースが設けてあります。そこはプールサイドに面しており、ガラスで仕切られた別室になっているのですが、プールでの声はあまり聞こえてきません。なので、保護者は子どもたちとコーチの様子を音声なしで見学するような状態です。(最近ではモニターが付いているようなところもあるらしいですが)

ということは、できるだけレッスンが盛り上がっているように見える方が印象が良いわけです。

研修の際にも、「なるべく動きは大きく、メリハリを効かせて」ということを言われていました。そうすることで、離れたギャラリーから見ていても何をしているのかが何となくわかるので、保護者の方も安心できます。
そこで子どもが楽しそうにしていれば、「ここ良さそう。」と思ってもらえる率も上がる…。となるわけです。(下世話な話で申し訳ないですが)

まぁでも、私が勤めていた所のコーチスタッフはみんな「子どもが好き」で、いつも「どうやって楽しませようか」と考えているような方ばかりでしたね。

営業のために(保護者受けを良くする)やるのもありますが、9割は「子どもたちが楽しんで上達してくれたら」というのがコーチたちの想いではないかと。

もしこれから、スイミングの短期教室に通う予定がある場合は、ギャラリー越しにコーチの様子を観察してみるのも良いかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?