春の津軽を魅了する『弘前公園』という名の桃源郷



先日、4/25〜4/28にかけて青森は弘前に桜の写真を撮りに行ってきました。

普段、ツイッターには東京の人工物の写真しかアップしていないので桜の写真はそんなに反応はないだろうと思っていたのですが、予想に反して多くの反響をいただいてありがたい限りです。

たった4日間でしたけど、確実に弘前が好きになりました。
ツイッターにあげた4枚の写真では弘前の魅力は7%くらいしか伝えられないので、これはnoteに書くしかない!と思い、弘前公園ひいては弘前の魅力を全力で伝えるべく記事にした次第です。




そもそも今回、青森に行ったのは弘前で建築事務所を開業した大学時代の友人が "弘前公園の桜の写真を新しい名刺に載せたい" とのことで、わざわざ仕事として発注してくれたことがきっかけ。大学時代に知り合った青森出身の友人が数人いることもあってこれで青森に行くのは4回目。だから元々好きなんです、青森は。

というわけで3泊4日の旅程を組み、一路弘前へ。
5月も近いというのに寒気の影響で寒い寒い。。ダウンとヒートテックを持参していなければ外に出るのもためらうくらいだったかも。白い息を吐きながら満開の桜を見たのは人生初でした。笑
4日間のうち、晴れたのは帰る日だけでしたが、最後の最後で見事な光景を魅せてくれました。



「弘前さくらまつり」のここが凄い!

浅い知識として弘前公園の桜がスゴイ、という情報は以前から知っていました。日本人なら多くの人が噂には知っていると思います。

弘前公園では毎年桜が咲く時期になると「弘前さくらまつり」と銘打って園内で大体的に様々な催し物が行われるのですが、このお祭りは今年で101回目。つまり、1918年(大正7年)から101年続いている歴史のありすぎるお祭りなんです。このポスターをJRの駅で目にした人は多いはず。

昨年の入場者数はなんと246万人。。。
これは都内の桜の名所である千鳥ヶ淵のちょうど倍くらい。
唯一晴れた帰る日は、朝6時の時点で近くの駐車場が満車になっていたほど・・
園内には約50種、2600本の桜が咲き、その全体のスケール感といい、ひとつひとつのボリューム感はただただ圧巻・・

老いも若きも男も女もアジア人も欧米人も咲き誇る桜に酔いしれる様子はまるで俗界を離れた"桃源郷"のように映りました。特に夜、静寂の暗闇に浮かび上がるライトアップされた無数の桜は幻想以外の何ものでもありません。



衝撃だった桜の絨毯「花筏」

花筏(はないかだ)ってご存知です?
自分はこの言葉を今回初めて知ったのですが、散った桜の花びらが水面に浮き、それらが連なって流れていく様子のことを言うんですね。弘前公園の周りを囲む外濠では満開から時間が経過するごとに水面に桜の花びらがたまっていきます。

実際にその光景を目にすると
「なんじゃこりゃ・・・・」
と小声でつぶやいた後にしばし立ち尽くすのみ。このセリフが本能的に飛び出したのは初めてニューヨークの夜景を見た時以来、人生で二度目。

声を大にして、うわーめっちゃキレイ!とかそんなんじゃないです。
ただただ小声のつぶやきで半分呆れたように、なんじゃこりゃ・・・です。

桜の絨毯は実在した上に散り際も美しいとはまさにこのこと。。
今春、千鳥ヶ淵で見たそれとは次元の違うものでした。


桜の美しさ以上に心が動いたもの

弘前公園の桜はそれはそれは美しいものです。
よーく観察してみると、ここの桜の木は表面を苔に覆われ、大樹(老木と表現するのはもったいない)のように太く逞しい様相をしていることに気付きます。木の一本一本から滲み出る"生命力"のようなものを歩きながらすごく感じたのです。それは単に100年の歴史が培った賜物のようなものだと思っていました。


ネットで調べてみたら、ある真実を知りました。
そもそもソメイヨシノの寿命は約60年なのだとか。
弘前公園のサクラは明治時代に植えられ、昭和20年代に入ると公園内のサクラが寿命によって段々と衰え始めたそう。

そこで青森が誇るリンゴ栽培を手本とした「剪定」によりサクラが蘇ったとのこと。本来は枝を切ることがタブーだった桜を積極的に剪定し、桜の木の生命力を引き出すことに成功したそうで、これにより100年を超えてもなお、見事な花を咲かせていると。

これが弘前公園の桜が他と異なる決定的な理由だと思います。

そんな弘前公園の桜を守り、育てる「チーム桜守(さくらもり)」という方々の存在を知りました。
もし来年、弘前公園に行かれる予定の方がいらっしゃいましたらこの動画をご覧になってみてください。

こんな裏ストーリーを見せられたら心が動かないはずがありません。。

桜の方も幸せだと思う。
徹底した桜の管理に全力をかける弘前市の思いと、"弘前の桜は日本一"と誇りたくなる地元の人の気持ちがすごく理解できます。友人も弘前の桜は一度みんなに見てほしい、と言うほどアイデンティティになっているものだと感じました。

驚くことに本日(5/3)放送のテレ朝の番組「おらが県ランキング ダイナンイ!?」で日本の絶景ランキング "花部門" にて弘前公園が全国第2位に選ばれていて、桜はもちろん花筏や剪定作業もわりとたっぷり紹介されていました。



日本一の桜、此処にあり

小さい写真で臨場感を伝えるのはかなり難ですが、現地で度肝を抜かれた弘前公園の桜をご覧ください。
















































日が暮れるとまた違う表情を魅せてくれます。















満開の桜と水面のリフレクション、夜桜に花筏と同じ場所で何度でも桜を楽しめます。何より夜の静けさが気に入りました。本当に贅沢すぎる時間。。弘前公園は広い上にスポットがありすぎるので撮り尽くせません。


なお、弘前公園では冬の期間にも「冬に咲く桜」という幻想的なイベントを開催しています。
画像参照:弘南鉄道株式会社



弘前の魅力は桜だけではない

大正ロマン、昭和レトロ好きにはたまらない街、弘前。
そこら中に古い建築物が現存している弘前の街は古いもの好きの自分としてはなかなか興奮できる町でした。

国の重要文化財にも指定されている明治37年に建てられたルネッサンス風の旧国立第五十九銀行本店本館や明治33年に建てられた外人教師専用の住居などなど、弘前公園から至近にも昔の建築物がいくつかあり、一見の価値があります。

スターバックスもこのとおり。

1917年に陸軍師団長の官舎として建設された木造の建物を利用していて、日本では2店舗目となる登録有形文化財のお店だそうですよ。

それだけに内装もかなり味わい深いものになっていて、通常の店舗より上質で贅沢な気分になりました。
建築探訪として弘前を訪れるのも面白そうです。



最後に・・・

「死ぬまでに行きたい○○の絶景」ってあるじゃないですか。その中に弘前公園も入っていたりするのですが、それって言ってしまえば他人の定規で決められているわけです。なので、今まではまったく意に介さなかったのですが、今回初めてマジだったと思った次第です・・
それほどの絶景がここにはありました。

ツイッターを通じて地元の方らしき人たちからお礼の言葉をいただく中で、地元からするとこれが普通だが初めて特別だとわかった、というような"再認識"されたコメントもいただきました。

これは自分もそうでしたけど、生まれ育った地元の魅力って長く住めば住むほどそれが当たり前すぎてわからなくなるんですよね。ただ、やっぱりこれは全力で世界に誇るべきですよ。世の中の大多数の人にとってこの光景は当たり前ではないです。

桜以外なにも無い、という反応もありました。すごく大きなお世話ですけど、もう一度改めて見つめ直してほしいです。他所の人間が高く評価するってことは確実に魅力があるんです。地元の住人がその地域の価値や魅力を語れたら説得力が違います。それを聞いた人は心が動きます。

それからコンビニや居酒屋の店員さんの津軽なまりの言葉が妙にあったかい気持ちにさせてくれました。方言ってなんかいいですよね。標準語の地域で生まれた者からすると独特の方言ってけっこう羨ましかったりします。


泊まったホテルの窓から弘前の古き良き街を眺めながら"東京"を改めて客観視してみたり。
地方からみると東京は進み過ぎていてもはや別の国だと感じました・・。もちろん東京が相手にしているのは「世界」なわけで国際競争力を高めるためにも新しいビルをガンガン建てては老いていくものを置き去りにしていきます。変化が早いのも当然なんですけどね・・・

それでも東京で食べられる美味しい食材などは全て地方から運ばれているという事実だけは忘れちゃいけないと心底思いました。


今回の旅ですっかり弘前ファンに。
今回はたまたま仕事で行きましたけど、また行きたいと思うと同時に日常生活の中でも弘前を意識することになりそうです。




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Yukinori__833

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