成長する言葉の愛おしさ
おなかがすいた感じがする。
今日、じいじが来る感じがする。
赤い車が通った感じがする。
習得したばかりの「感じがする」技術で急に何もかもぼやかし始める息子。
ちょっとこなれてきた感じがするから不思議。
息子はちょっと「カ行」と「サ行」が苦手だった。
「おあーあん」、「おたーたん」を経て、最近は突然の「おかあ」。
昭和!
そして、甘える時だけ「まま」。
使い分け!
「ばんばん!(パトレンになりきり、回転レシーブをかましながらの銃乱射。危険)」
「きー!ドン!(タクシー運転手になりきり、高速ドライブ。危険)」
男子に特有なのか(当時の小学生男子「デュクシ!」言い過ぎな思い出)、擬音多めの息子だけど。
どんどんおしゃべり上手になっていくなんて、ちょっと寂しい。
どんどん増えていく言葉のすきまからこぼれ落ちていくもののなんと多い事かを、私は知っているつもり。
知っていなくてはいけない。
言葉にならないことの中に、大切なことがあると分かっていても。
この瞬間の君の言葉にそっと触れていたい。
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