ドラマ「知らない人んち」第1話構想
note、始めました。
いつもTwitterから特定の方のコラムを読みにnoteに訪れていたのですが、面白そうな企画を目にした事をきっかけに始めてみました。
新実験ドラマ「知らない人んち(仮)」シナリオコンテスト。この企画に参加してみたくてnoteをはじめようと思ったのでした(術中にはまる)。
が、しばらく下書で置いておいたら期日過ぎちゃったかな?
まぁそれでも「第1話」を考えてみました。
第1回 「知らない人んち(仮)」シナリオ
(第0回 「知らない人んち(仮)」最終場面後)
きいろ「面白いもの、撮れるかもしれない…」
(無職で埋もれている沢山のYouTuberの一人の私が、有名になってお金も稼げちゃうかも?!お金持ちになれるかも?!これって、千載一遇のチャンスとかいうのじゃない?!)
きいろの頭の中は、気味の悪さや身の危険よりも好奇心と打算で大きく支配された。
きいろ「こうなったら、なんとしても面白い画(え)を撮
らなきゃ!」
(何か、何か、探さなくちゃ!!)
頭の中はそれで一杯になった。
キャノとジェミは2階の女子部屋で話を続けている。
キャノ「このまま帰せないって、どうするつもり?もう怖
いのはヤダよ…」
ジェミ「とにかく確かめなきゃ。アクには内緒にして。」
1階できいろはスマホを握りしめながら人の気配を気にしている。
きいろ(今って皆何処にいるんだっけ?アクは買い物に行ったから暫くは帰らないでしょ?女子二人はまだ2階にいる。今のうちに1階の探索しよう!なんかワクワクする!)
案内された和室から廊下の様子を伺い、戸の隙間から玄関の様子を伺う。
(家具の下から子供の絵が出てくるくらいだから、きっと探せば他にももっと出てくるはず)
ごくりと唾を飲み込み玄関と居間の様子を伺いながら居間へ移動。
きいろ(さっき居間の撮影をしたとき、アクに撮影止められたよね?何かあったのかな?)
きいろは居間で何を撮ったのか、スマホで動画を確認してみる。
(特に変わった所無かったと思ったんだけど……。
あ!壁に変わった絵?があったよね?隣にあったカレンダーにも書き込みがある。なんて書いてあったんだろう?)
カレンダーには細かな書き込みが沢山あったが、太字で書かれているものがある。
きいろ(これって……本当の住人が書いたものじゃない?!)
きいろ「え?……これって何?これと今住んでる人たちと何か関係あるの??」
きいろは全く理解できないでいる。
2階から微かに着信音が聞こえて、きいろは全身を固くして耳をそば立たせる。
ジェミ「もしもし、どうしたの?何かあったの?」
ジェミのスマホがなり、電話をとり話し始める。
隣でキャノが不安そうに見つめている。
ジェミ「え?!どういうこと?!大丈夫なの?!」
ジェミは声を荒げ不安を隠そうともしない。
ジェミ「すぐに行くから!行かせて!絶対行くから!!」
そう言って、ジェミは通話を終わらせ出かける準備を始める。
キャノ「どうしたの?何があったの?!」
キャノは不安で泣きそうな顔をして、座ったままジェミに話しかける。
ジェミは忙しなく落ち着かない様子で動きながら、キャノに答えるともなく独り言の様に呟く。
ジェミ「早く行かなきゃ、早く…。あの子が待ってる!」
キャノはジェミの言葉をなんとか聞き取れはしたものの、どうして良いかわからないというふうに、不安そうにジェミを見つめ続ける。
きいろは2階の様子に神経を研ぎ澄ませながら、何やら不穏な空気を嗅ぎとっていた。
きいろ(何か起こるの?何だろう!怖いよー!とにかく動
画は何としても撮らなきゃ!)
2階からバタバタとジェミとキャノの二人が降りてくる。
ジェミはきいろに見向きもせずに足早に玄関に向かう。
キャノはきいろを一瞥し、
「あのごめんなさい!ちょっと急用が出来ちゃって…。
部屋でゆっくり休んでてね。もうすぐアクも帰ってくる
だろうし。私、ジェミを駅まで送ったらすぐ戻るから」
厳重に施錠された玄関の鍵をガチャガチャと解錠し、二人は家から出ていった。
きいろ(え!これってラッキーじゃない?!家の中調べ放題
じゃん!今のうちに何か探さなきゃ!)
アクがいつ帰ってくるのか、キャノがいつ戻るのか、ジェミは一体どこに行ったのか……、気になることはたくさんあるが、とにかく家の中を探索したい!その欲求に取り憑かれるきいろであった。
きいろは一体何を見つけるのか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?