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#072 大塚商会さんの理論政策更新研修を受講しました

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こんにちは。中小企業診断士の多田と申します。

もう1ヶ月近く前になりますが、大塚商会さんが開催する中小企業診断士向けの「理論政策更新研修」を受講してきました。
特定の方にしか参考にならないないような内容のような気もしますが、メモとして記録を残しておこうと思います。

中小企業診断士には「更新要件」がある

中小企業診断士という資格は、一度取得したら生涯有効というわけではなく、5年ごとに更新が必要です。
そして、その更新の際には、以下の2つの「更新要件」を満たす必要があります。

(1) 専門知識補充要件
以下のいずれかを合計して5回以上の実績を有すること。
1) 理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。
2) 論文審査に合格したこと。
3) 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導したこと。

(2) 実務要件
以下のいずれかを合計して30日以上行ったこと。
1) 診断助言業務等に従事したこと。
2) 実務補習を受講したこと。
3) 実習、実務補習を指導したこと。

今回私が受講した理論政策更新研修は、上記(1)の専門知識補充要件を満たすためのものです。
次回更新までの5年間の間に5回受講すれば良い、ということなので、概ね1年に1回受講することを想定しているのでしょう。

中小企業庁:申請・届出の手引き https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshitetuduki02_03.htm#kousin

理論政策更新研修について

この理論政策更新研修ですが、毎年テーマが決められており、中小企業庁が定めた研修機関によって開催されます。
研修時間は、経済産業省令で4時間以上と規定されています。

今年のテーマは、事業承継、生産性向上、国際化支援、など8つの中から選ばれているるようです。

理論政策更新研修のご案内
https://www.j-smeca.jp/contents/006_c_about_koushinriron/001_riron_schejule.html

必要な受講料は6,300円。まあ4時間の研修としては妥当な線でしょうか。

なお、今年は、コロナ影響による暫定処置として、オンラインでの開催も研修として認めるということになりました。
中小企業庁としては時限的措置という扱いのようですが、地方在住の診断士としては、リモートで参加できるのは大変ありがたいです。来年以降も継続していただけると助かります。

中小企業庁:理論政策更新研修機関が実施する理論政策更新研修について、時限的措置としてリモートネットワークによる研修を導入します
https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/2020/200601shindanshi.html

大塚商会さんの理論政策更新研修

で、今回私が受講したのは、オンラインの研修を提供している大塚商会さんの理論政策更新研修。

大塚商会による中小企業診断士のための理論政策更新研修サイト
https://www.otsuka-shokai.co.jp/koushin-kenshu/

大塚商会

今年度は、6月〜7月の2ヶ月の間に、計8回のオンライン研修を開催されているようです。
1年中やっているわけではないので、定期的に情報を確認して、忘れないように受講しないといけません。

今回受講した研修の概要

今回私が受講したのは、6月13日(土)に開催された、佐藤 真康先生の研修。
北海道で独立診断士としてご活躍されている、大変気さくな先生でした。

オンライン 2020年6月13日 | 大塚商会による中小企業診断士のための理論政策更新研修サイト
https://www.otsuka-shokai.co.jp/koushin-kenshu/training/online/online-20200613-01.html

6月13日

前半は中小企業政策について。最新の政策をきちんと頭に入れておくことは診断士としてとても重要です。
特に今回はコロナ禍で導入された様々な補助金や給付金に加え、間もなく開始される GoTo キャンペーンについての知識をアップデートすることができました。

(GoToキャンペーンにについては、近いうちに改めて note にまとめておこうと思っています。ものすごい額のお金が動く、大型のキャンペーンです。)

後半は中小企業の働き方改革について。
残業の上限規制、同一労働・同一賃金、勤務間インターバル、など、法律面から守らないといけない内容に加え、社員がやめていく理由、現場でのいじめやいやがらせ、社員が幸せを感じるにはどうしたらよいか、など、先生のご経験に基づいた中小企業の生々しいお話が聞けてとても参考になりました。

ちなみに研修は Zoom で行われました。受講者は合計で90名ほど。

Zoomセミナーでよくある、途中でブレイクアウトルームを使って受講者間でディスカッションするような事は特に行われず、基本的に4時間ずっと先生のお話を聞くというスタイルでした。
出席確認は、ポイントポイントで受講者のカメラをONにして、事務局さんがスクリーンショットを撮ることで対応されていました。
受講後はアンケートを提出。感想の他に、セミナーを中で説明された事例に関する問題が2問ほど出題され、それをメールで送信することで受講完了となります。

受講終了後1週間ほどで、郵送で修了証明書が送られてきました。
この証明書は5年後の更新時まで大切にとっておかないといけません。

理論政策更新研修_修了証明書

次は実務ポイントを何とかしないと

さて、このように、理論政策更新研修は来年以降もお金を払って受講すれば更新要件を満たせそうですが、もう一方の更新要件である「実務要件」の方は、実際に診断士としての活動を行わないとポイント取得できません。
5年で30日分。およそ年間に6日は何らかの診断業務を行う必要があります。

ここも、お金を払って協会が主催する実務補習に参加するという手もあるのですが、さすがにそれはもったいないかなぁと。
ということで、そろそろ本格的に診断士としての活動を開始していきたいと思います。

…と言いつつ、最近急に本業の方が炎上しはじめていており、この週末も自宅でソフトのデバッグをしている始末。何とかしなければ。
本業をおろそかにできない企業内診断士は辛いです。

まとめ。

(1) 中小企業診断士は、一度資格を取得したら未来永劫有効というわけでは無く、5年ごとに所定の条件を満たした上で更新手続きを行わなければなりません。

(2) 今回、その更新要件の1つである「理論政策更新研修」を、大塚商会さんが提供するオンライン研修で参加しました。大変ためになる研修でした。

(3) 次は、もう一つの更新要件である「実務要件」を満たすために、実際に診断業務に取り組んでいきたいと思います。

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(ここに書かれている内容はいずれも筆者の経験に基づくものではありますが、特定の会社・組織・個人を指しているものではありません。)

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