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「実験思考」まとめ 全1回

本日、名古屋駅JRタワーにある三省堂書店名古屋本店にて、光本勇介さんの「実験思考」を購入し、即日で読み切り・纏めをしました。(所要時間 7分)

著者の光本勇介さんの詳細情報は以下参照ください。僕の1日違いの誕生日で親近感が湧きました!!

光本勇介さんとは?

■第一章 過去の実験について

光本さんは、このご時世、実験思考で生きればこれだけ楽しい時代はない、と断言しています。最後に結論がありますので、まずはそのことを頭の片隅に置いておいてください。

光本さんはの過去の実験の前に、実はこの本書を使って「価格自由」という実験を実施しています。本の出版・印刷に最低限必要となる代金の390円のみを書籍代として価格設定(Kindoleの場合0円 笑)し書店で販売されています。私も本日390円で書籍を購入しました。そして本の内容が良ければ、消費者の思う額を後からQRコード・クレジットカードを利用して支払うというシステムで出版されています。つまり、100人が購入して、皆が良いと思わなければ、光本さんの手元には1銭もお金が入ってこない仕組みになっているようです。それでも光本さんは必ず支払う人がいると見込んで、また赤字になったとしてもそれはそれで実験結果として、興味の結果として受け入れたいと考えこのような実験を行っているようです。(それこそ、幻冬舎の箕輪さんが出版の話を持ち掛けたとき、「面白い実験ができるのであれば、この話に乗る」という流れだったようです。)

そもそも、光本さんは学生時代の10~18歳まで両親の仕事の都合上、デンマークで生活していたようで、その頃に価値観や考え方・目線の高さ等の基盤が作られたようです。

そして、高校生だった頃、学校の夏季休暇中、ファッションを商材にインターネットを駆使し、物販を実施していたようです。このころ、インターネットの普及がままならなかった為、大人気の服を仕入れインターネットを駆使し物販ができないか?そもそもそういったニーズがあるのではないか?と仮設し、実際に物販を行い、当時月150万円も儲けていたようです。す、すごいですね。

他にも、Google翻訳やその他ツールがない時代に、翻訳業務に目を付け、HP設立、アウトソーシング先の人材確保、業務獲得後の業務割り振り等を実施していたようです。この時もネットを活用し、地方の優秀な人材を活用できるのではないか?と考えたようです。それが見事ドンピシャに大企業にはまり、1案件で数百万円単位で利益を出していたとか。他にも、当時留学する日本人が少なかったため、翻訳ビジネスモデル同様に、留学コンサルティングも実施していたようです。この辺りを踏まえると、まずは世の中の動向・状況を捉え、そこからニーズを上手く汲み取っているように思います。勉強になりますね。

そして大学卒業後、大金を稼いでいたこともありサラリーマンの道ではなく起業を志しますが、起業後に地に足がついた企業とのやり取りできるよう、企業文化を学ぶ為に一度は会社に入社したほうが良いととある社長からの助言があり、外資系広告代理店に入社されました。確かに私自身、大企業で働き、大企業相手に仕事をすることで文化や物事の考え方を吸収することができており、上記の大切さを非常に強く感じています。


入社後、光本さんは実業務を通して、様々な情報を入手し、起業時のネタをメモし、ネタ帳を作成していたようです。

サラリーマン時代に光本さんは、カーシェアリングの市場の可能性を感じ、その分野で起業を試みたが、結果爆発しませんでした。これはちょうど10年前の話です。今でこそ注目されているシェアリングエコノミーですが、当時はまだ日本人に馴染みがなく、上手くいきませんでした。それでも10年前に世の中の流れを理解していたなんて、すごすぎますね。。

その事業を通して、光本さんは、事業は「市場選択」と「タイミング」が重要だと悟られました。光本さんの「タイミング」の考え方ですが、時代の半歩先のイメージ(今後1年未満で流行そうなもの)を指しています。なるほど。

そして様々な事業を通して、少額でいいのですぐにお金が欲しい、というニーズが事業体や個人から多くあることに気が付きました。特に、キャッシュフローの観点で強く感じたようです。そして、CASHという現代の買取サービスを開始されました。そのサービスは、「カメラで売りたいものを撮影→アプリ上で金額表示→(その売値を承諾した場合)SMS認証を経て、コンビニ・銀行で即日代金受け取り→後日物を郵送」というものでした。これで1日で買取価格が、3.6億円に達し、光本さんの会社は1日で3.6億円のCASHをバラまきました。そして数日後、大量のモノが会社に届いて、それらを光本さんが販売することで利益を出したようです。破天荒にもほどがありますね、普通の会社であればすぐ倒産するレベルです。。


■第二章 そもそも実験思考とは

光本さんは、今あるほとんどのビジネスが「人を疑う」ということが基本のビジネス、だと指摘しています。確かにそうですね、契約内容を以下に有利にするとか消費者に見えにくいところでお金を徴収するとか、そういったものは多いですね。

そんな中、光本さんは、「人を信じる」というビジネスが成立すれば面白い、今後流行るのでは?と考えています。先ほど紹介した、CASHの結果を踏まえて「信用で成り立つビジネス」の可能性を検証してそのように感じたようです。確かに、代金だけ受け取って、モノを郵送しなければキャッシュだけ持っていかれて大失敗に終わりますからね。

光本さんはマス(日本人の過半数)を獲得するサービス展開を志しており、その為に最先端過ぎない流行のサービスを消費者として利用する・創造することを重要視しています。その為、インターネットの中の人にならないように留意し、インターネットの中の人をマスととらえないようにインターネットの利用をできるだけ控えているようです。インターネットの中の人はアンテナが高く、知識も豊富で、所得も多いことからそのように考えているようです。その為、普通に生活することを心掛け、その中での困りごと・改善点・不便や違和感を気付けるように注力しています。

1つ面白い考え方として、当事者にとっては無駄と感じる物事であっても、人(視点)が変われば価値を持つ、という事を考えられています。例えば、のぞき見ビジネスがそれに該当します。人の日常を意外にもたくさんの人が気にしていたりしませんか?そのような考えを持つと、この世の中は可能性だらけである、と光本さんは指摘しています。

それらのサービスの可能性を探し当て、いざサービスをリリースする時の注意点として「表現」の重要性を指摘しています。ここで言う「表現」とは打ち出し方、見せ方、デザイン、提供方法、サービス名等を指しております。そして特に、デザインに関しては、信用できるデザイナー(期待値を超える)が必須だと考えられています。簡単に言うと、ブランディングですね。


■第三章 今後やりたい実験について

昨今は技術の進化により、お金以外にも価値を付けられるようになりました。ご存知の通り、自分自身に価値をつけるサービスや個々人の時間に価値をつけるサービスが出現しています。そのような変化により、今まで日本円を使って物の売買がなされていた時代から、今後は物々交換が流行るのでは、と考えられています。

また光本さんが狙っている業界として、医療(簡易版の人間ドック)、セキュリティ(簡易版の住宅セキュリティ)、オーダーメイド(衣服、靴)を挙げられています。まだまだ日本人の「普通」という固定概念があることで、それらの固定概念を取っ払い目新しいサービス創造の可能性があると考えられています。

また今後の様々なサービス展開により、人は考えない動物になるとおっしゃっています。またAIの発展により、人の仕事をAIが担ってくれるとも言われています。そうなれば人間が働かない世の中になる、また時間を有効に過ごすためエンタメに時間とお金を人が使うことになる、と予測されています。その環境変化が、新たなサービスのネタの源泉になるだろうと考えられています。

光本さんは世の中の流れをマクロに捉え(例:所有から共有)、そこからミクロの視点でニーズを調査し、仮説検証≒実験を行って当事者として結果を見届けること(=実験思考)を実施しています。そして、先の見えない・混沌とした時代だからこそこのような実験が面白いと考えられています。その実験の際、著者は、今後「性善説」と「思考停止」の2つの切り口が、新たなビジネスを展開するカギになると指摘しています。



以上がまとめです。いや~、おもしろい、買って速攻で本書をワクワクしながら読みました(笑)面白い観点を勉強させていただいたので、勿論、代金をQRコード・クレジットカードでお支払いさせていただこうと思います!!最後に纏めのまとめです。


①このご時世、実験思考で生きればこれだけ楽しい時代はない。

②事業は「市場選択」と「タイミング」が重要である。ここでいう「タイミング」とは、今後1年未満で流行そうなものを狙う時期・機会のこと。

③今あるビジネスは性悪説で、今後性善説ビジネスの可能性が大きい。そして、日常での困りごと・改善点・不便や違和感がサービスのねらい目。サービスリリースの際にはブランディングにも注力すべき。

④今後、人はより考えない動物になり、人の仕事をAIが担ってくれることで、人間が働かない世の中になる。そうなれば、エンターテインメントがより重要視される。

⑤世の中の流れをマクロに捉え、そこからミクロの視点でニーズを調査し、仮説検証≒実験うことが光本さんのスタイル。


以上です。ありがとうございました。

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