参議院選挙後の政策課題は何か?

 7月21日に投開票された参議院選挙。
 投票率は、noteで行ったアンケートでは80%を超えていた(最終的には85.1%)。しかし、実際には50%を割り込んだ。

 本来は最も重要な争点とすべきだった経済政策の問題(アベノミクスの評価)が、正面から議論されなかったのは残念だ。企業利益だけが増えて賃金が上がらない現在の日本の状態を踏まえ、野党共闘路線を組めたはずだ。
 年金問題については、野党が問題設定を間違えたと思う。年金で老後生活を保障し、かつ消費税増税反対と言うのでは、整合的な主張にならない。現在の財政検証で描かれている将来像の実現可能性を、経済政策との関連(とくに、実質賃金の見通し)で問題とすべきだった。

 選挙後の緊急な課題としては、次の3つがある。
 1.秋の消費税増税をどのように進めていくか。
 2.今後発表される財政検証で描かれる年金将来像の評価と年金改革。老後生活保障の将来像。人生100年時代の働き方。
 3.米中貿易戦争が日本に与える影響とそれへの対処。マクロ経済政策の見直し。
 
   構造的な課題としては、新しい技術体系(AI、ビッグデータ、ブロックチェーンなど)に適応できる経済構造をどのように構築できるかだ。
 憲法改正の論議が必要ないとは思わないが、その前に議論しなければならない課題がたくさんある。





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野口悠紀雄

一人の伝道師(エバンジェリスト)として、noteを使って何ができるかに挑戦します。

「みんなの意見」はおおむね正しい(アンケート調査と結果)

noteで行なっているアンケート調査とその集計結果の報告です。アンケートにご協力ください。
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