リブラを禁止するなら、銀行預金や中央銀行券も禁止しなければ、整合性がとれない

米上下院は、16日、17日にFacebookが計画するリブラについての公聴会を開く。

証言に立つと考えられているデビッド・マーカス氏(フェイスブックのリブラ担当者)は、「リブラの恩恵を受けるためにFacebookを信頼する必要はない」と言った。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47344440T10C19A7EA4000/
このことは、全く正しい。

リブラを信頼できるかどうかは、それを運営するブロックチェーンが信頼できるかどうかにかかっている。
そしてこれが、ブロックチェーンで運営される仮想通貨が、電子マネーや伝統的な通貨と根本的に異なる点である。

リブラがマネーロンダリングに使われる危険性は、否定できない。しかしマネーロンダリングの危険性は、銀行預金や中央銀行券についてもある。マネーロンダリングを理由にリブラを禁止するのであれば、銀行預金や中央銀行券も禁止ししなければ、整合性がとれない

議会や中央銀行がリブラの取り潰しに躍起になるのは、リブラが、潜在的には国家による管理体制に対する本格的な挑戦であるからだ。



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