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データベース形式統計サイトの使い方


 データベース方式(メニュー方式)のデータサイトは、最初は面倒と感じるが、サイトが適切に設計されていれば、必要なデータだけを取り出せるので、大変便利だ。是非使いこなせるようになろう。
 ただし、日本政府の統計窓口eStatのデータベースは大変使いにくい。これについては、下記を参照。

◆ 日銀、時系列統計データ検索サイトの使い方
 日本銀行の時系列統計データ検索サイトは、データベース形式になっている。利用者が検索条件を指定し、必要なデータを表示・ダウンロードすることができる。このサイトは、日本の最先端だ。うまく構成されているので、使いやすい。

 「統計別検索」から「メニュー検索」を行なうのが使いやすい。
 どのようなデータがあるかは、「主要時系列統計データ表・掲載データ一覧」で調べる。

 企業物価指数の場合について説明する。
 「統計別検索」の中で「物価」を選び、つぎに「企業物価指数」を選ぶ。
 さらに、「企業物価指数2015年基準」を選んで、「展開」を押す。
 「総平均」
を選び、さらに「国内企業物価総平均」を選んで、必要な項目を「抽出条件に追加」。
 要するに、「データ系列」を選択し、「抽出条件に追加ボタンを押してください」の表示が出るまで、項目を選択して「展開」を押すという操作を続ければよいわけだ)。

 「抽出対象データコード」に正しく表示されていれば、「抽出対象期間」を 指定して、「抽出」ボタンを押し、つぎに「ダウンロード」ボタンを押す。

 
法人企業統計、データベースの使い方
1.このページから、時点を選ぶ(普通は、最上段にある最新時点)。
2.開かれたページで、統計表を選ぶ(普通は、「金融業、保険業以外の業種(原数値)」)。右端DBのボタンを押す。

3.開かれたページで「表示項目選択」を押す。各項目につき、ボックス内の数字をクリックして、項目を選ぶ。「全解除」してから、必要なものを選ぶとよい。
4.「表示を更新」を押すと、統計数字が表れる。
5.「更新」して「ダウンロード」

6.期間の選択については、上の方式でもできるが、すべての時点をいちいち選択しなければならない。
  ある範囲の一括選択は、つぎのようにする。

 例えば、2001年1-3月から2018年4-6月の範囲を選択したいとする。

全解除
・シフトキーを押した状態で、2001年1-3月を選ぶ
・シフトキーを押したまま、2018年4-6月を選ぶ
・シフトキーを押したまま、左下「配下グループの選択」で「全選択」を押す。
  OKを押す。
・「表示を更新」を押すと、表が表示される。
・「更新」->「ダウンロード」と進む。

 実は、「配下グループの選択」は、期間の設定に用いうるだけではない。どんなデータでも、上の場合と同じように始点と終点を指定すると、その間のデータがすべて選択されるのだ。 
 その意味で極めて便利なものだ。しかし、その利用法の説明は、「ヘルプ」を見ると、つぎのようになっている。これでは、何のことか分からない。

 「このボタンをクリックすると、選択した項目、及びその下位レベルの項目のチェックボックスをチェック有/チェック無に変更します」

 また、連続して選択したいのは時点の場合が圧倒的に多いので、期間設定は、日銀形式の設定方法のほうが便利だ。

消費者物価サイトにおけるメニュー方式(DB方式)の使用法
 まず、この画面を開く。

 「3中分類指数 対前年同月比」の「DB」を押す。
 開いたウインドウで、つぎの操作を行う。

・「表示項目設定」を押す。
・「表彰項目」:一番右の□に入っている数字5を押す。開いたウインドウで、「OK」を押す。
・「2015年基準品目」: 「一番右の□に入っている数字798を押す。開いたウインドウで、全解除にしたあと、「生鮮食料品を除く総合」を選んで「OK」を押す。
・「地域」:一番右の□に入っている数字72を押す。開いたウインドウで、全解除にしたあと、「全国」を選んで「OK」を押す。
・「時間軸」については、法人企業統計と同じ。
・「表示を更新」を押す。
・「更新」を押し、「ダウンロード」

 これでエクセルファイルに時系列データがダウンロードできるが、上の操作で「時間軸」をそのままにしたので、月次データの途中に「年」「年度」の項目が混じる。グラフなどに表わす場合には邪魔なので、これは消去する(上の操作で「時間軸」から「年」「年度」の項目を除去してもよいが、面倒だ)。

 このように、メニュー方式(DB方式)で必要なデータだけを取り出すことができるが、最初の段階でDBを選択せず、CSVファイルをダウンロードして不要な部分を削除するほうがずっと簡単だ。

日本自動車工業会のデータベース
 項目を選択すれば簡単に使えるが、注意しなければいけないのは、時系列データを見る場合、「2.表のスタイルの選択」で、「時系列x車種」を選択すること(そうしないと、1時点のデータしか表示されない)。

貿易統計 輸出入額の推移
 このセクションにあるファイルの見方について、貿易・国際収支でつぎのように書いた。
 1.マウスの右クリックで現われる「名前を付けてページを保存」を選択。
 2.「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にして保存。
 3.保存したファイルを開く。

 PCによっては、これで見られないかもしれない。その場合は、CSVファイルを、この手順でエクセルファイルにする。

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メタ・ナビゲーション(野口悠紀雄noteの総目次)


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