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目次

はじめに 3
  
第1章 世界の中の日本 19

1 GDPで世界を捉える 20
  
世界経済の構造を定量的に理解することが大切/GDPで見た世界地図は、固定観念を打ち破る/日本はロシアより大きい/日本の相対的ウエイトは、大きく低下した/日本より豊かな国も多数ある/豊かさの点でも、日本が停滞し、中国が成長する
  
2 貿易や対外資産で各国を比較する 29
  
貿易額では日本は世界の4%程度/中国のシェア増大で日本のシェアが低下した/対外純資産で見ると、日本は世界一
  
3 技術革新力で各国を比較する 33
  
世界ランキングで日本は低い/フィンテックへの投資で大きく見劣る
  
第2章 貿易などを通じる国と国とのつながり 39
  
1 世界貿易の構造はどうなっているか 40
  
中国からの輸入が最大のシェアを占める/アメリカが最大の赤字国、中国が最大の黒字国/アメリカは巨額の経常収支赤字を続けている/日本の貿易依存度はあまり高くない/国際収支の全体像/経常収支の赤字が直ちに問題ではない/国際収支の発展段階説
  
2 日本の貿易収支と経常収支の構造変化 52
  
貿易収支が黒字から赤字になったが、原油価格下落で黒字に/所得収支は継続的に黒字/投資立国をめざせ
  
3 製造業の海外移転や外資による買収は阻止すべきか? 57
  
電気機器の輸出入差額は長期的に顕著に縮小/自動車の輸出も数量では増えていない/生産の海外シフトは合理的な立地選択の結果/外国資本による支配を排斥する日本
  
4 移民は阻止すべきか? 64
  
人口減少が著しいのに移民が少ない/移民マトリックスに見る日本の閉鎖性
  
第3章 自由貿易はなぜ望ましいのか? 69
  
1 「比較生産費の理論」とは何か? 70
  
絶対優位がある場合、交換すれば両方がトク/比較優位の場合も、交換すれば両方がトク/無から有を生み出す魔法?/リカードの理論:絶対優位と比較優位/戦争と平和/比較優位の原則を現実に活かす必要/自由貿易で損害を受ける人に再分配を行なう必要
  
2 食料自給率は高いほうがよいのか? 80
  
食料自給率は低いほうがよい/食料安全保障のためには輸入が必要
  
3 FTAやTPPは望ましいのか? 83
  
「仲良しクラブ」は望ましいのか/FTAやTPPは、貿易自由化協定でなくブロック化協定/ブロック経済化が第二次世界大戦をもたらした/EU、EFTA、NAFTA/FTA、EPAとは?/TPPの経済的効果はほとんどない/世界に開かれた日本をめざせ
  
4 水平分業とは何か? 93
  
選択と集中が必要/世界的水平分業の時代
  
第4章 為替レートと国際課税の仕組み 97
  
1 為替レートと購買力平価、実質為替レート 98
  
為替レートとは/為替レート関連のいくつかの用語/購買力平価/実質為替レート指数/実質実効為替レート指数を1995年と比較/ビッグマック指数/交易条件
  
2 国際金融制度の変遷 107
  
古典的金本位制/物価・正貨流出入メカニズム/国際金融のトリレンマ/ブレトンウッズ体制/固定相場制から変動相場制へ/共通通貨ユーロ
  
3 国際課税制度とその問題点 115
  
全世界所得課税方式と国外所得免除方式/日本は海外子会社の配当を非課税に/アメリカにおける法人税改革の議論/付加価値税の国境税調整/タックスヘイブン/タックスヘイブンの何が問題か?/オフショアとは何か?
  
第5章 新しい産業で成長するアメリカ経済 127
  
1 アメリカ経済は成長している 128
  
アメリカは、ヨーロッパとの比較でも成長が顕著/専門的サービスが牽引する新しい成長/製造業が縮小し、賃金が高い産業が成長
  
2 アメリカの企業構成は大きく変わっている 133
  
アメリカの大企業/現代のアメリカを牽引するGAFA企業
  
3 フリーランサーという新しい働き方が広がる 137
  
フリーランサーの時代/アメリカのフリーランサーは全就業者の3分の1を超える/2027年には、過半数のアメリカの労働者がフリーランサーになる/副業や兼業が多い
  
4 シリコンバレーとラストベルト 142
  
シリコンバレーにはIT関連の先端企業が集積/シリコンバレーのイノベーションを支えたもの/ラストベルトは蘇った
  
5 トランプ大統領の経済政策 148
  
製造業を呼び戻そうとする誤り/制裁関税で生産はアメリカに回帰するか?/アメリカの物価が上昇する可能性が高い/NAFTA再交渉の行方は?/移民や外国人労働者排斥はアメリカにマイナス/法人税減税とインフラ投資/量的金融緩和政策からの脱却
  
第6章 中国経済はどこまで成長するか 157
  
1 工業化とめざましい成長 158
  
鎖国から改革開放政策へ/国営企業改革/めざましい中国の成長/将来の世界は、米中経済大国と「その他」に/産業構造の変化/投資主導経済
  
2 中国の経済成長は続くか? 165
  
中国の賃金上昇/本質的な問題は一党独裁体制
  
3 成長目覚ましい中国のグローバル企業 168
  
依然として高い国有企業の比重/自由化されている消費財部門/三一重工や華為技術/自動車生産では民族系メーカーが誕生/「安い粗悪品」だけではない
  
4 躍進目覚ましい中国のIT産業 173
  
中国ITを牽引する「BAT」/もはや、モノマネではない/巨大な大型商業銀行
  
5 中国の対外戦略 178
  
一帯一路構想/AIIB(アジアインフラ投資銀行)
  
6 中国の人材 180
  
中国「八〇後世代」は高学歴/基礎研究分野で中国が大躍進/大学ランキングでも中国が躍進
  
第7章 アジアNIESとASEANの経済 185
  
1 アジアNIESの発展 186
  
NIESとは/1980年代、NIESに日本が押される/半導体産業での韓国企業の躍進/アジア通貨危機で韓国が変身/台湾で成長するEMSとOEM/世界競争力ランキングで首位が香港、3位がシンガポール
  
2 「チャイナリスク」と東南アジア 194
  
ASEAN諸国/東南アジア諸国でも、賃金上昇率は高い/賃金以外の条件も重要/アジアの中間階層は日本の救世主になるのか?/リープフロッグ
  
第8章 ヨーロッパ経済とEU、ユーロ 201
  
1 EUとイギリスのEU離脱問題 202
  
EUの形成/残留派と離脱派の主張/金融活動に大きく影響する「パスポーティング」/イギリス一国の問題ではない/EU共通税である付加価値税
  
2 ユーロ圏とその問題点 209
  
ERMなどを経てユーロが導入された/「ターゲット2」でドイツはギリシャに自動的に貸し付ける/ユーロ危機とは?/ユーロが抱える矛盾
  
3 ドイツはヨーロッパを搾取しているのか? 218
  
ドイツ帝国によるヨーロッパ支配?/ドイツは自動的に援助している/貿易でドイツはEUから利益を得るか?/ドイツはモノづくりに固執して、後れた/ドイツは、従来型モノづくりから脱却できるかもしれない
  
4 イギリスは、脱工業化で成長 224
  
イギリスは製造業から高度サービス業へ/イギリスの経済パフォーマンスは良好/イギリス経済活動の中核にある国際的資金仲介

索引 238


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