アイディア製造工場の構想

 思いついたアイディアを、バラバラのものでもよいから、「超」メモ帳(『「超」AI整理法』、第3章)に記録していく。 ある程度のものにまとまったら、noteに投稿する。 これらを組み上げて、書籍の体系にする。これが、「アイディア製造工場」の基本的な仕組みだ。

◇基本ブロック
 noteに投稿するのは、1000字から1500字程度のもので、これが「基本ブロック」だ。
 これは1つのまとまった考えを示している。1つの主張なり指摘なりとして、それだけを取り出しても意味があるものとなっている。
 この長さのものは、入学試験で(長文読解問題の)「長文」と呼ばれているものだ。新聞の論説の長さがほぼこの程度だ。書籍の場合でいうと、これが「項」になる(書籍を、章、節、項と区分した場合の最小単位。通常は「小見出し」で区分される)。グーグルドキュメントをiPadに表示すると、ほぼ一つの画面になる。

 「基本ブロック」を書く作業も、スマートフォンの音声入力を活用して「超」メモ帳に書くことで行う。それをPCのエディタに移して編集する。それをもう一度「超」メモ帳に移して音声入力で新しい内容を付け加える。この作業を繰り返す。
 完成して投稿したら、削除してしまってもよいし、(面倒なら)残しておいてもよい。

◇タグを使って組み立てる
 これを組み上げていくために、基本ブロックにハッシュタグをつける。
 通常使われる言葉をハッシュタグにすると、さまざまな対象をピックアップしてしまう。そこで、他の文書にはまず現われないと考えられる言葉、あるいは記号を用いる。こうすると、基本ブロックの組み上げという目的だけのために役立つ。

 構成を変えたいと思ったら、別のハッシュタグをつける。
タグは一つのの基本ブロックに複数つけてもよい。こうすると、柔軟に組み上げを行っていくことができる。あるタグによって表示されさせるのと、別のタグよって表示させるのとでは、別の体系が現れることになる。どちらの体系が適切なのかを判断する。
 「マガジン」でまとめてしまうと、このような柔軟な構成変更ができない。

 これと並行して、目次のページを作り、個々の基本ブロックとの間でリンクを貼りあう。これによって全体の構成をコントロールしていく。重複している部分を調整し、足りない部分を付け加える。また、論述の順序が正しくなるようにする。

◇基本ブロック100個で1つの書籍になる
 出来上がりは、基本ブロックが100個程度集まったものだ。
 例えば、書籍全体で7つの「章」があり、1つの章が4つの「節」からなり、一つの節が4つの「項」から成るような体系だ。上述の「基本ブロック」が項になっている。全体では、10万字程度になる。
 もちろん、これは1つの目安に過ぎない。この分量にこだわることはない。

 仮に1日1つの基本ブロックを作れるとすれば、3ヶ月少々で一冊の書籍ができることになる。
 もちろん論述が重複していたり、データや資料を調べたりという作業が必要なので、実際の所要時間は、これより長くなるだろう。

 以上では書籍を書く場合を考えたが、会社で新しい事業についての構想をまとめるにも、同じような方法が使えるだろう。ただしこの場合は、分量についてはここで述べたのとは異なったものになる。














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