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我輩は猫である

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お隣さんの駐車場にひょんなことから飼われることになった、とても目つきの悪い猫”眼(ガン)タレオ”くんを廻(めぐ)る物語
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#猫

我輩は猫である(あとがき)

我輩は猫である(あとがき)

おはようございます!YUKIOです

誰も読んでいないと思われる、このメール。
夏目漱石の「吾輩は猫である」のモチーフを借りて
好き放題、書いて来ました。
最近はネタが無くて、まったく書く気が無かったのですが
最終回を先日書いてしまいました。
なぜかというと、実際の”タレオ”くんのモデルになった
お隣の”猫さんち”の”眼タレ猫”がある朝いなくなっていたのだ。
二日後にはいつも”タレオ”くんが居たダ

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我輩は猫である(最終回)

我輩は猫である(最終回)

我輩は猫である。名前は無くは無い。
姓は眼(ガン)、名はタレオ。
ご主人様の隣の家に住む50代前半の前髪が白髪だらけの男が 我輩につけた名前だ。元々、猫に名前などなく人間様が勝手に我々に名前をつけてるだけで、我々は我々の世界で勝手にやっているだけなのだが、
人間様という我々が想像もできない強(つわ)者がいて 我々は従わざるを得ないのである。
我々、猫仲間で一番日本の人間社会で有名になったのは
そう

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我輩は猫である 第7回(ライブリポート編)

我輩は猫である 第7回(ライブリポート編)

我輩は猫である。名前は無くは無い。
姓は眼(ガン)、名はタレオと云う。
ご主人様の隣家の前髪が白髪だらけの男が、とても目つきの悪い我輩に対して勝手につけた名前だ。
前は野良猫だったが、今は猫好きのご主人様に飼われ食いっぱぐれもなく平和な生活を送っている。
我輩は、この前髪が白髪だらけの男が作った隣家の窓から流れてくる音楽が結構気に入っていたりして聴いていて気持ち良くなって昼寝してしまうこともよくあ

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我輩は猫である 第6回(タレオのサングラス編)

我輩は猫である 第6回(タレオのサングラス編)

”しまやん、しまやん、起きて。ご飯よ。”
、、、、ウムムム。誰かと思ったら、ご主人様ではないか。
我輩を飼う前にこの家にいた猫の名前なのだが、ご主人様はその猫と我輩をたまに勘違いして呼ぶことがある。
それもそのはず、''しまやん”と我輩は同じ縞柄(しまがら)の三毛猫で、''しまやん”が死んでしまったので 、その面影を求めてご主人様は野良猫だった我輩を飼い始めたのだと思っている。
しかしながら、二

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我輩は猫である 第5回(タレオの恋編-後半-)

我輩は猫である 第5回(タレオの恋編-後半-)

我輩は猫である。名前は姓は 眼(ガン)、名はタレオと云う。
ご主人様の隣の家の前髪が白髪だらけの男が、野良猫だった目つきの悪い我輩に対して勝手につけた名前だ。
猫の我輩にとっては名前などどうでも宜しい。
そんなことより関心があるのは
我輩はご主人様に餌と駐車場の奥に掘立小屋を与えられ、飼い猫になったのだが、なぜだかご主人様の家には入れて貰えない。
どうやらご主人様は家の中で我輩以外の猫を二匹飼って

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我輩は猫である 第4回(タレオの恋編-前半-)

我輩は猫である 第4回(タレオの恋編-前半-)

我輩は猫である。名前は無くは無い。

姓は眼(ガン)、名はタレオと云う。
ご主人様の隣家の前髪が白髪だらけの男が、とても目つきの悪い我輩に対して勝手につけた名前だ。
そう、我輩は野良猫であったが、幸いにも今のご主人様に拾われて飼い猫になってしまった。
時たま、昔の悪友が餌を横取りしに来て、喧嘩になる以外は
何不自由もない幸せな生活を最近は送っている。
ただ、ご主人様は家の1階の駐車場の隅に段ボール

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我輩は猫である 第3回(仁義なき戦い編)

我輩は猫である 第3回(仁義なき戦い編)

我輩は猫である。名前は無くは無い。
姓は眼(ガン)、名はタレオである。
我輩のご主人様の隣の前髪が白髪だらけの男が勝手につけた名前だ。
そう、我輩は名前の無い野良猫であったが、なぜか最近は今のご主人様に餌も与えられダンボールの掘立小屋まで作ってもらっている飼い猫なのだ。
生まれつき目が悪く目を細める癖があり、目つきが悪い、それで ご主人様の隣の前髪が白髪だらけの男が我輩を勝手に眼(ガン)タレオと言

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我輩は猫である 第2回(任侠編)

我輩は猫である 第2回(任侠編)

我輩は猫である。名前は無くは無い。
姓は眼(ガン)、名はタレオと云う。
我輩のご主人様の隣の前髪が白髪だらけの男が勝手につけた名前だが
名前の通り、我輩の目つきは非常に悪い。
生まれつき目が悪くて、物を見る時に目を細める癖があるだけで
別に相手に眼(ガン)をタレてるつもりはないのだが
この習性のおかげで、いろんな勘違いをされたりしたりもする。
みなさんご存じないかもしれないが、猫には1匹1匹縄張り

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我輩は猫である 第1回(平成番外編)

我輩は猫である 第1回(平成番外編)

我輩は猫である。名前は無くは無い。
姓は眼(ガン)、名はタレオ。
生まれて来たのはいつからなのかな?
覚えていない。気づいた時には野良になっていた。
生まれつき目が悪くて、ボヤけて見えるんだ。ですので
つい、目を細めちゃうんだナ。
そんなオレに餌を与えてくれるとってもいい奴がいるんだ。
オレたち猫と違う人間という、オレたち猫がいくら頑張ってもできないことをへっちゃらでやってしまう、信じられない能力

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はじめに

はじめに

先日のメールで書いた 目つきの悪い野良猫、通称”眼タレ猫 ”ですが
いまだに隣のネコサン家の玄関横にネコさんが用意したダンボールの上にこの寒い中1日中座って餌を待っています。
私はこの”眼タレ猫”をタレオと呼ぶことにしました。
だってもう野生じゃないペット猫に成り下がってしまったんです。
タレオ!昔のお前を思い出せ!
そんな人間に餌を物乞いするような猫じゃなかっただろう!
周りはみんな敵だ。ネコさ

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愛しき、眼タレオくんに捧ぐ

愛しき、眼タレオくんに捧ぐ

おはようございます、YUKIOです。

新年明けましておめでとうございます。
多分誰も読んでいないと思われる、好き放題書いているこのメールですが今年も続けま〜す。
最近は猫ブームということらしくて、犬より猫を飼っている人の方が
増えているんだそうです。
実は我が家の周りには野良猫も含めて猫が山ほど生息していまして
通りすがりの人がカワイイ、カワイイと言って頭撫でながら餌を好き放題与えて
帰って

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