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次はどの先生が辞めちゃうんだろうね、はもう言わない

株式会社ワーク・ライフバランスの大塚万紀子さんから伺った、お子さんへの「先生への1日1褒め」のススメが素晴らしいと思ったので、大塚さんにも許可をいただいて投稿します。

小学校5年生の大塚さんの娘さんが通う学校では、過去に担任だった先生はもうほとんど残っていないそうだ。退職のケースや、他の学校への異動のケースもあると言う。

私のふたりの子供はまだ保育園に通っているのだが、まさにその小学校と同じ状況。

毎年春には多くの先生が辞めていく。

昨年度は娘の2歳児クラスを担任していた先生が3人とも退職され、まったく知らない先生ばかりのクラスに進級することとなり、娘の不安は大きくて乗り越えるのにしばらくかかった。

年少から年長のクラスでも、若くて元気な先生ほど辞めていき、傍から見るとお局的な先生ばかりが辞めずに残っている。

私は他人事のように「次はどの先生が辞めちゃうんだろうね」なんて、夫やママ友と話していた。

5月の真ん中の昼下がりに、大塚さんの話を聞いて、そんな自分を恥じた。

大塚さんは普段からワークライフバランスコンサルタントとして、様々な企業や自治体に働きかけていらっしゃる。もちろん教育の現場にもコンサルティングを導入している。

そんなお仕事を普段されている大塚さんは、娘さんの小学校で担任の先生が今その学校にいない状況や、先生の働き方の現状をふまえ、小学校5年生の娘さんにこんなことをお話されたそうだ。先生は、日々大量の業務に追われているんだけど、○○ちゃんにもできることがあるんだよ、と。

それは、先生に毎日ありがとうを伝えること。

バレーボールの教え方が上手だったとか、授業の中でこれがよかったとか、先生のよかったことを具体的に1日1つ褒めるというものだ。先生自身は、日々の業務に追われ「承認」される機会が少ないことも娘さんに伝えたそう。

大塚さんが素晴らしく、大塚さんの娘さんが真っ直ぐな優しいお子さんだということはベースにあるんだろうと思うが、このような会話が親子でできることが本当にうらやましいし理想的だなと思った。

また、大塚さんご自身は、先生との個人面談の際にも、娘さんから聞いている先生のよいところや具体的なエピソード、感謝を伝えるようにしているそうだ。


翻って、私はというと。


個人面談では、わが子のことばかり。
毎日挨拶のように「ありがとうございました~」と言いながら降園はしているものの、記憶をたどっても先生への感謝は明言したことはないような気がする。

大塚さんの話を伺って、私にもできることあるよなと思いひとり反省会を開いた。

私ひとりの、「先生への1日1褒め」が先生の離職を防ぐまでは影響力はないと思うけど、今日から先生に毎日伝えようと思う。

「次はどの先生が辞めちゃうんだろうね」なんて無責任な言葉は、もう言わないと決意した。

先日、こんな本が出たそう。「先生がいなくなる」。

私にとっては、どこかまだ無関係の世界のような気がしていたけど、来年度から子供がお世話になる小学校。少しずつ自分の興味や課題意識を広げていきたいと思う。

こんな気づきをくれる「万紀子ラジオ」にはワーク・ライフバランス認定コンサルタントになると参加できます。ご興味ある方はこちらから。

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