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焼き肉きんぐで感じたテクノロジーと人間の適応

焼き肉食べ放題に足を運んだのは、いつぶりだろうか?高校生ぶりとかかもしれない。

そんな、2児の母である私が、久しぶりに焼肉食べ放題の店「焼き肉きんぐ」に行って、最先端のテクノロジーに驚いた話をしようと思う。

私は、焼き肉が大好きだ。

それでも、子供が生まれてからは、テーブルについている埋め込み式の焼き場が危なっかしくて、なかなか行けていなかった。私の住む、さほど都会ではない町の少し離れたところには、国道沿いに「焼き肉きんぐ」の大きな看板があって、そこには「幼児無料」の文字が。

その道を通るたび、ずっと気になってはいたが、子供が小さいうちは、焼き肉に行っても親が休まらないので行けずじまいだった。しかし、そんな子供たちも4歳と6歳になり、じっと座っていられるようになった。危ないものは危ないと言い聞かせて、「わかる」ように育ってくれた。おまけに、焼き肉が大好きだ。今回、急に行くことになったのは、義母に「焼き肉でもイコカ」と誘われたからである。こういう誘いに身を任せるのは嫌いじゃない。(もともと出不精だから誘われないと行かないというのもある)

https://www.yakiniku-king.jp/

誘われた身ではあるが、予約を取るのはオイラ、下っ端の役目。まずは、予約できないかネットで調べる。EPARKというサイトで予約できるらしい。

予約開始時間の11時にログイン、予約するも、すでに7組待ち。待ち時間は44~64分と記載されていた。なんて分刻みなんだ。

家から車でそう遠くない場所にあるので、このくらいの待ち時間ならあと数分で家を出発すれば間に合うだろう、と、身支度を始めた。近くに住む義母にも予約画面のスクショを送って現地で待ち合わせることにした。



焼き肉きんぐへ向かう途中の車中、私のスマホへ知らない番号から着信があった。

恐る恐る出てみると、自動音声の女の人が「ご予約の時間が近づいてまいりました。店内でお待ちください」と言っている。私は驚いて、みなまでその音声を聞かず、電話を切った。運転中の夫に「こんなん昔はバイトがやってたのにな」なんて話していたら、その後、5分間のあいだに2回ほど電話がかかってきて、ありがたいことに留守電まで自動音声で入っていた

「一言、『今向かってます~』って答えられへんのが歯がゆいな」と夫が車を飛ばす。

すでに店に到着していた義母と合流し、席に案内してもらう。11時に開店したてだというのに、席は8割ほど埋まっていた。コースと料金の説明を店員さんから受けた。幼児無料と、60歳以上の割り引きがありがたい。ランチコースの食べ放題にした。

その後は、タブレットで注文し、注文した商品は、店員さんが運んでくる時もあれば、配膳ロボットが運んでくる時もあった。ドリンクバーも付いているが、これも運んで来てくれる。食事中立ち上がらなくてよいのは子持ちには大変ありがたい。

ガストの配膳ロボットはネコ型ロボットだったが、焼き肉きんぐの配膳ロボットには、顔が付いていないようだった。ここになにか付けるとしたら、きんぐらしく、王冠と宝石の装飾だろうか。

ふと、後方の食事が済んだテーブル席に目をやると、店員さんが片づけをしていた。お皿を重ねて、机を拭いている。少し見ていると、その店員さんは『厨房に帰っていくだけの空になった配膳ロボット』が通りがかるのを見て、空いたお皿をそこにひょいと載せて、机の拭き上げ作業に戻った。

私はその姿を見て、感動してしまった。

重ねたお皿を持って洗い場に下げる、そしてもう一度テーブルに戻ってきて机を拭き上げる、この動作を、そこをたまたま通った配膳ロボットに、半分任せているのを見て、テクノロジーに人間が適応しているように見えたからだ。すごい。

お会計ももちろんセルフレジ。予約から、予約時間の連絡、注文、配膳、片づけ、どこからどこまでも感動してしまった。言うまでもない、焼き肉はとっても美味しかった。子供は好きなだけお肉を食べたら、からあげ、たこ焼き、デザートと満喫していらっしゃった。これで無料は頭が下がる。また家族で行って、お腹いっぱいになりたい。


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