見出し画像

親じゃない人にも知ってほしい チャレンジ1年生DMから学ぶあの手この手

こんにちは。京都は少しずつ桜が咲き始めました。うちの息子は春から新一年生です。今日はマーケティングの話。

以前、ベネッセに子供の情報を入力したところ、昨年末あたりから頻繁にダイレクトメールが郵送されるようになりました。このダイレクトメールが届くたび、私は写真に収めていました。このnoteは、親ではない、今後チャレンジのダイレクトメールを受け取ることのない人にも読んでもらえたらと思います。


私自身、思い返してみると子供の頃は進研ゼミのダイレクトメールに入っている漫画を毎度欠かさず読んでいたことを思い出しました。

そして、進研ゼミ契約中には、まさに「これ、進研ゼミでやったやつだ!」という実感をしていた小中学時代でした。契約期間の末期は、積読ならぬ『積・進研ゼミ』がピサの斜塔のようになり、親に怒られ解約に至りました。



話を思い出話から戻します。我が家の息子への郵送物は体感で2〜3週間に一度届きます。

頻繁に届くカラフルな封筒には、毎回違った訴求が書いてあるので、マーケティング目線でとても興味深く見ています。

うちは、どんな誘い文句が書いてあっても、契約は今のところするつもりはありません。現在のチャンレンジ1年生さんの推しは『タブレット学習』。しかし、うちの息子は生まれつき視力が弱くタブレット学習に魅力を感じないというのが大きな理由です。ほな、紙のテキストのプランはどない?となりますが、私自身、手をつけていないチャレンジのテキストの山を作った苦い過去については前述の通りです。積・進研ゼミはもう見たくありません

ここからは、どんな訴求で郵送物が届くのかご紹介していきたいと思います。どんな訴求でアタックされても、いまのところ上記の契約しない理由は覆されていません。


■お得系
・今入会すれば、タブレットが無料です
・今なら、1ヶ月から試せます

必ず日付がデカく書いてある

■GIVE系
・あなたのお名前の印刷されたシールあげます
・鉛筆、消しゴム同封
・シール貼って、ワーク書いてやってみて

サンプルが入ってた
電動削り器は確実に壊れる長さの鉛筆

■子供が欲しがりそう系
・Nintendo Switchで遊べる算数ゲームがダウンロードできます
・スパイファミリーのお片付けボックスがもらえます
・赤ペン先生でもらえるプレゼント一覧

■親の目線で不安をつぶす系
5人に一人がやっています!
・つきっきりで見てあげられない…とお迷いがある方こそ!
・子供のできた!が増えます
・静かだなと思っていたらひとりで集中してやっていました!

コラショの目覚まし時計はいらんけど、自分で行動できるようになってほしいは親の切なる願い

■ド直球ではないけど刺さる人には刺さるんだろう系
・○○辞典プレゼント
・正解がひとつとは限らない等アンチテーゼ

こんな感じです。

月に2通は、別軸の訴求で届くので、いったい何パターンあるんだろう?と思います。次はどんな訴求でくるんだろうと毎号楽しみにしています。



チャレンジ1ねんせいという通信講座ひとつとっても、実際に勉強する子供、そして、お金を払う親、勉強をみる親という関わる人が複数います。
特に親として生活していると「あなたの子供にどうですか」と、子に向けられた商品、について産まれる前から様々な商品・サービスにさらされます。

親に向けられたものに限らず、他の商品やサービスの場合でも
・買う人、プレゼントとして受け取る人
・サービスの決済をする上長や経営層、それを使うエンドユーザーである社員

など、関わる人は複数いることも。

人が変われば「だれの心をノックする言葉でどう訴えると売れるのか?」が変化します。チャレンジのダイレクトメールから私は「この言葉はだれのどんな心をノックしているのか?」を考えるのが趣味みたいになりました。


ベネッセのチャレンジ1ねんせいのダイレクトメールのように、いくつもの切り口で訴求を考えて様々な角度から顧客に当ててみる作戦、いつかは折れるユーザーがいるからそうされてるんだと想像します。

上記紹介した訴求の中で息子が一番反応したのは「Nintendo Switchで遊べる算数ゲームがダウンロードできます」でした。これは「楽しそう」というシンプルな欲求かと思います。しかし、人は「ほしいから買う」以外にも、心が動いて、購買につながる瞬間はあります。ベネッセさんはこのツボを色々押してみているように感じます。

「お得」だったり
「損をしたくない」(お得と似ているが少し違う)だったり
「不安」だったり。

ひとつの訴求を試してだめだった、ではなく、あの手この手で訴求するベネッセさんを見習いたいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?