見出し画像

元深爪の女が贈る 爪のコンプレックスを克服したいすべての人へ

私が、長年の爪のコンプレックスを克服した方法について話をしようと思う。

大人になっても爪に悩んでいる人の希望の光になれたらという思いで投稿します。

私はずっと、弱くて、短くて、横長で、ささくれている自分の爪が大っ嫌いでした。「いっちょ、向き合ってみるか」と、大人になった私が爪をきれいにし、自分の爪が大好きになるまでのストーリーです。

ほんで、どんな爪がどないなってん。

これがこうなってん。

2021.03 色の加工をしております
まだまだチビ爪ですが横より縦が長くなったのよ

ほんでなにしたんよ?

自分の爪に向き合うことを決意して、観察して、要因を特定して対応策を実行した、それだけなんですけど、言ってしまえば。

爪の悩みを解決した具体的な方法について、手っ取り早く知りたい方は、一番最後の章だけお読みいただけたら幸いです!


小学生の頃から自分の手が嫌いだった

小学校の頃から爪を噛む癖がありました。爪噛みには、ストレスや不安、退屈に対する反応などいくつかの理由があるらしい。過去を振り返ると、きっとストレスなのかな~と思い返す。

小学校の頃から、私の手はシワシワで手の甲を友達に見せたくなかった。爪よりもシワシワがまず嫌だった。裏を返して、手のひらはというと。手汗がひどくて、ハンドタオルが必需品でした。私は自分の手そのものの機能や見た目に対してムカついてたんだと思います。

爪を噛むという習慣から、二枚爪がエスカレートして三枚爪、出血や膿が出ることは日常茶飯事でした。自傷行為にも近かったと思う。当時はなんとも思ってなかったような記憶だけど、本当にかわいそうな爪さん。この頃、痛めつけた爪はまだ名残があって、3本くらい縦に茶色いスジが入っている。20年経っても消えない。

大人になってから、ふと決意した

大人になってから、日中の仕事場や公共の場所で爪を噛むことはなくなっても、爪をむしる癖が残っていました。マニキュアを塗ってキレイにしてみても、ある時、堰を切ったようにまた爪を痛めつけてしまう。そんなことを繰り返していました。これもまたストレスだったんだろうと思う。

コツコツと何かを成し遂げることが、人間的に成熟したのでできるようになってきた。30代。私はふと、決意しました。爪をきれいにしたい、と。

2年前くらい前に決意した時、冒頭のビフォーの写真を撮影していました。結果的にですが、爪の素人が爪の悩みを解決するためにかかった年月が2年間ということになります。長かったようで、短い期間。次の章からはどんな試行錯誤をしたのか順番にお伝えしたいと思います。

爪への攻撃をやめる方法を探しに

まず私がやったのは、道具を揃えたこと。なんでも形から入るタイプなんですよ。でもそんなに大金ははたいていないですよ。まず、ゲットしたのは爪やすり

こんな感じのやつ

爪切りで爪をパチンと切らないように、爪の伸び感や割れが気になった時にすぐ使えるように、爪やすりを洗面台に置きました。爪やすりって、削った粉が結構出るので、洗面でやすって、水でジャーと流してしまえるようにしました。THEずぼらさんという感じですね。

そして、「爪を噛むことをコントロールする方法は、習慣と誘因を特定し、自覚し、代替行動を特定すること」が重要らしいです。私の爪をむしる行為は、どんな時に起こるのか、観察して、それをどうにか妨げてやれないか?と考えました。

どうやら私はものを書いている時、何かしらのテキストを打ち込もうとしている時に、続きが思い浮かばないと爪に意識が向くようでした。そこで私はマニキュアを塗ることに。でも、マニキュアはどうしても気分がよくない。

理由はたくさんあるのだ。

マニキュアは、塗る時・落とす時に匂いがするので子供がいる空間では塗りたくない。子供が寝た後に塗っても、乾いていないまま布団に入ると、次の日ガッカリする。「あぁ、昨夜の集中力と時間を返して」と、ヨレた爪を見て何度思ったことか。どれだけキレイに塗っても、2週間はもたずに、先端が欠けてしまう。欠けた先端がどこに行ったのか?!も、幼児持ちの母としては不安でしかたなかったのです。

そうだ、プロに聞いてみよう

私はこの街に引っ越してきてから、一度も駅前のネイルサロンに行ったことがないと気づきました。マニキュアの悩み、プロに聞いてみるか、とホットペッパービューティーを開いて予約しました。

ジェルネイルの予約をして、久しぶりのネイルサロンに心踊る。施術を受けながら、そこでやっと「10年前、ジェルネイルに通っていたけど、やっぱりやめることになった」のをやっと思い出しました。

ジェルネイルは爪の表面を削って、ジェルの液体を載せてUVライトで硬めるという工程を踏みます。この削る、硬化するという行為が耐えられないくらい、私の爪は弱いのです。

シンプルに痛い。拷問に近い。

プロにやってもらうデザインは本当にかわいくて、自分ではできない丁寧さで仕上げてもらい満足ではあるのですが、とにかく痛みに耐える必要があります。痛みに耐えながらも、目的を達成しなければと、私はネイリストのお姉さんに質問しました。


マニキュアをお店で塗ってくれるサロンは、この近くにありますか?

ないですね~

(´・ω・`)

最近のサロンの取り扱いは、ほぼジェルネイル。マニキュア不採用の理由は匂い。とそのお姉さんは話してくれた。

削らないジェルネイルも取り扱っていると聞いたが、私には二、三週間ごとに、予約をとって、3時間の施術に費やす時間もお金もないことを思い知って、サロンを後にしました。

韓国のトレンドを追いかける旅へ

地元のサロンのプロに聞いてもだめならば、と開いたのはYoutube。韓国コスメのユーチューバーによると、韓国のコスメショップにはもうほとんどマニキュアは置いていないそうです。へぇ。
トレンドは、ネイルシール、ピールオフベース。そうか、韓国ではマニキュアは時代遅れなのかと知り、私はネイルシールの旅に出ることにしました。

私のねらいをおさらいすると、爪をむしりたくなるその時に、それを阻害するものが爪の上についていることが何より重要でした。プラスして、持続可能性を考えると、お店に行かなくても自分でできる、できたら短時間で、短時間でできなくても手戻りや失敗がなるべく少ないもの。書いてみるとなんて強欲なんだと。

そんな私の強欲を叶えてくれるものがあった。それは、半分固まってるジェルネイルのシールです。有名なのはオホーラ。

自分の爪にシールを貼り付けて、ライトで硬化するだけの簡単なものです。爪の表面を削ったりする必要はないし、貼り付けてすぐお布団に入っても、ヨレることはありません。他にもジェルミーペタリー、ダッシングディバ、インココなど色々試しました。


シールはどのブランドもカワイイのですが、でも、まずなんといっても大事なのが、シールを貼る前の爪の皮の処理。爪の生え際らへんが汚いと、ネイルシールの持ちも悪いし、見栄えがしない。爪の甘皮の処理もサロンのお姉さんがやってくれたのを思い出したり、Youtubeを見たりして、少しずつやった。

そんなこんなで、爪を傷つけることから、私の心はだいぶと距離が出てきました。

爪への攻撃をやめ、縦長の爪になるためにやったこと

  • 爪やすりを使う

  • ジェルネイルシールを貼って爪を噛めない、むしれないようにした

  • 保湿をした

  • 爪を道具にしないようにした

爪やすりは、安くてもいいから、削れなくなったなと思ったらすぐに新しいのに変える。ここで貧乏性が出ると、あかん。爪やすりのストレスを最小限にしよう。

ジェルネイルシールを爪の上に貼ることで2週間は、自爪への攻撃アプローチができなくなる。そもそも、短い爪持ちの人は平たい爪の人が多いと思う。そういう人が爪をある程度伸ばす状態にすること、そのものに耐えられない。私はそうでした。

保湿は、爪の裏側に根気よくハンドクリーム、ネイルオイル、ネイルクリームを塗った。ハイポニキウムというやつが育ってくると、爪の白い部分が長い=爪が長い状態から、爪のピンクの部分(ネイルベッドというらしい)が長くなる状態になる。そうなると、白い部分を短く保っても縦長の爪でいられるようになった。


なによりのパラダイムシフトは、爪がカーブを帯びてくると強くなるということ。そんなこと、まったく知らなかったよ。

ジェルネイルシールを貼っていると(特にジェルミーペタリー)爪が丸まってくる。丸まりすぎるとまたそれは巻き爪のようになって辛いのかもしれないけど、ある程度丸みがあると爪は強くなることがわかった。そして見た目が美しい。

最後に、爪を道具にしないことと書いた。

はい?爪は人間にとって大事な道具のひとつですよ?

と思われた方、ほんまそれなんやけど、ちょっと聞いて。

私も爪を道具に生きてきた人間で、サラダ油の口を覆っているフィルムを下に引き裂く時も、そして、中の栓を引き抜く時も便利に爪を使っていました。意識してなかったんですが、私は布団の上げ下ろしの時に、布団を持つ引っかかりに爪を使っていることが判明しました。なんて、便利な爪なの。って思ってたんですが、ジェルネイルシールを貼るようになってから、爪様をちょっと使いすぎてたんだなって反省しました。もちろん便利な道具としての爪だし、道具としての爪が欠かせない場面もあるけど、酷使しすぎもかわいそうだなって。爪を道具として使わなくなってから、明らかに割れることや、ふにゃふにゃになることもなくなり、強さを取り戻しました。

このあたりで、大人の私が爪に向き合った数年のストーリーを締めていきたいと思う。一人でも希望を感じてくれたら嬉しい。



爪って、体の全部分から見たら、ほんの一部分。でもここが強くて、かわいいとそれだけで毎日ハッピーです。爪をきれいに保つ試行錯誤を通して、私は小学校の頃の自分を許せるようになったなって、思います。そんな、私の長い旅のお話、最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?