見出し画像

松坂大輔(1,500万円)のコスパを考える

はじめに

 何番煎じかは不明だが, 昨年の中日・松坂大輔の年俸である1,500万円という数字がどれくらいのコストパフォーマンスであったかを観衆数の観点から考えてみる. 

 尚, 本noteでは祝祭日や〇〇デーといった企画は客入りに大きく影響があるでしょうが面倒くさいので考慮しません. そういうのはお金を貰って書いている人たちが当然考えて分析してくれていることでしょう. このことにご了承の上お読みください. 

1. 中日の先発投手と観衆数の考察

 まずはごく単純にナゴヤドームと先発投手, そして曜日に注目して箱ひげ図にしたものが上図である. やはり土日に開催された試合では有意に観衆数が多い傾向が見られるので, このあたりは補正しなければならないだろう. 

ちなみに松坂大輔先発日のナゴヤドームのあれこれが上の表である. 土日以外の休日登板は4/30(月曜日・昭和の日振替休日)くらいか. 

2. 条件別ナゴヤドームの観衆数

 これだけでも「木曜日, 吉見先発と松坂先発で全然客入り違うやんwww」といった楽しみ方もできるが, やはり曜日と観衆数にはそれなりの影響があるように見える. あと小熊の集客力が凄い. 平日の中では月曜日の観衆数が多いように見えるが, 振替休日など休日開催がされたのだろうと推測する. その影響を考慮し, 各曜日の中間値を用いることとする. 各曜日の中間値を羅列すると, 以下のようになる. 
・月曜日:31632.0 (比:1.026)
・火曜日:26980.5 (比:0.875)
・水曜日:27632.0 (比:0.896)
・木曜日:26362.0 (比:0.855)
・金曜日:31162.5 (比:1.010)
・土曜日:35756.0 (比:1.159)
・日曜日:36387.0 (比:1.180)

 次に月別の観衆数をまとめたのが上の2図である. 月という要因よりは金~日曜日かそうではないかの方が観衆数に影響があると判断し, 月は考慮しない. 

 次に順位別にしたが, 同上とする. 

 最後に対戦相手球団別に集計したが, 同上とする. 

 以上を基に, 登板曜日による不公平を軽減するため, 補正を掛ける. 補正値の計算の仕方に興味のない人は3章へどうぞ. 補正値は「とりあえず」として, 曜日別の中間値の平均値30844.57で各曜日を割って上記()内の曜日別観衆数比を算出, これで全日程を割ったところ, トータルの観衆数が209.7万と, 実際の211.6万を下回ってしまったため, さらに全日程に211.6/209.7を掛けてトータルの値を実数値と一致させた. 

3. 分析

 では2章で考察した補正値を加味して一番最初の箱ひげ図を作る. 「補正して何になるの?」という方は, 「人が集まりにくい曜日に観客を集めるのは凄いからもっと評価して, 集まりやすい曜日に観客が集まるのは当たり前だからあまり評価しないようにしている」と解釈してください. 

松坂のヒゲが大変なことになっているが, ただでさえ観衆の少ない木曜日に, 他の投手の土日並みに客を呼んでいるということは, 今回作った稚拙な補正値では過大に評価せざるを得ない. あとやっぱり小熊の集客力が凄い. 他にも勝ち頭だったガルシア, 若手では藤嶋・鈴木, 2章では草を生やしたが吉見も松坂では相手が悪いだけで, チーム内では客を呼んでいる先発投手だと考察できるかなと一瞬思ったがそうでもなかった. ガルシアあざっす. 

4. まとめ

 「で。結局松坂の1,500万ってどーなん?」というところに立ち戻ると, 観衆数が2章で出した中間値を割ったのは5/20と9/2の2試合のみであり単純計算で中日の平均よりも27,469.5人観衆を多く集めているということになる. ドラゴンズ情報によるとFC会員のチケット最安値は1,000円であるため, 最大限低く見積もって2,747万円のプラス. さらに内野SS席のプレミアム価格なら7,000円, シート席など特別席で8,600~40,000円(車椅子・介添席除く). 仮に松坂を目的とした集客のプラスが1/10程度でも年俸分は稼いでいるのではないかと推測する. さらにグッズ収入, メディア収入…. 今年の年俸である8,000万も昨年のうちに稼いでしまっているんじゃないですかね. さらにチームメイトに対する「あの松坂」といったメンタル面, ティーチングなどがあれば球団として美味しすぎる買い物だったと言って過言ではないだろう. 

 さて, ファンとのハイタッチで肩を痛めたという報道や, それについての陰謀説等々が囁かれる松坂だが, ソフトバンク在籍時のようにこのまま長期離脱であれば集客の観点からは非常に大きな影響が推測に難くない. 中日先発陣の中では戦力としても決して無視できない存在であり, 何事もないことを願うばかりである. 

2019/4/16 一部修正。

あとづけ

筆者
有希っこ(https://twitter.com/YUKI_tigers0626)
阪神ファン。地元が北海道の為、日ハムも気になる。

★使用しているレコードは、2016-18年度のNPB公式戦のものです。
★個人集計のためミスがあり得ます。この記事のミスによって発生したいかなる損失に対しても、当方は一切の責任を負いません。
★当記事の内容を引用する場合は引用元の明記もしくは事後でもよいのでコメントへの報告をお願いします。また、広告等による金銭収入が発生する媒体への転載は一切をお断りします。

分析参考元(50音順)
こちら、プロ野球人事部:http://home.a07.itscom.net/kazoo/pro/pro.htm
プロ野球 - スポーツナビ:https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

画像引用
松坂大輔の豚エピソードwwww:http://blog.livedoor.jp/livejupiter2/archives/9275415.html