大木賢

富山で写真を撮っています。

あたらしい写真館ができました

富山県南砺市井波に「井波写真館」ができました。築90年の元呉服屋を改装し、写真館らしくない、居心地のいい空間を目指しました。写真はおまけ。楽しい記憶を持ち帰っていただくことが大切です。

↑外からまる見え。だから開放的。

↑構造や建具はそのままに。

↑けれども、現代の暮らしに合うように。

本質を見る、可視化する

丸いお皿と、四角いお皿。料理をのせるという目的はどちらも同じなのに、なぜ形が違

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あたらしい写真館をつくります

令和の元号が発表されるちょうど一年前、富山県の田舎町、南砺市井波に移り住みました。ここは木彫刻の町。人口8000人のうち200人が彫刻師で、関連する職業―塗師や挽物師、建具職人を含めると、町のいたるところに職人がいます。中心には600年以上の歴史と日本で四番目に大きい本堂をもつ瑞泉寺があり、門前の八日町通りには木彫刻工房が連なります。

↑写真右下に見える明かりが井波の町。

あたらしい写真館は、

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「みなさま、カメラの用意はよろしいですか?」

先日、知人の結婚披露宴の撮影を引き受けることになりました。卒業式や成人式、結婚式など、「式」とつくイベントには行かないことを選び続けた人生だったので、これが初めての経験です。いつも通り、ぐっときた瞬間を写真に落とし込む。自分に託されたのはそういうことだと思っていました。

どうやら会場ではウエディングプランナーという方が司令官のようで、手際よくスタッフをさばき、シナリオ通りに宴を進めていきます。シ

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職人文化がのこる町

企業と個人のお付合い、いわゆるBtoBやBtoCではなく、個人による個人のための仕事CtoCが注目されるようになってきました。もはや言うまでもなく、工場で大量につくられた製品に飽きて、自分らしいものを求めるようとする消費者が増えているのです。たとえば気に入った革職人の鞄を買って、その職人に修理も頼む。値段は高いけれど、信頼できる作家に頼めば自分にあったものができるので満足する。アフターケアも万全で

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写真の読みかた part.2

前回のノート「写真を読む part.1」では、写真が具体的かつ曖昧なメディアであるがゆえに、付随する文字情報によって見方が変わってしまうことを紹介しました。では、文字がいっさいない場合、写真だけを見て撮影者の意図を理解することはできるのでしょうか。パート2でも、まずは撮影者の視点から写真の構造を読み解いていきます。

写真には自分が映る

ときどき「写真診断」なるものを披露することがあります。初対

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写真の読みかた part.1

ぼくは字を書くのがとても苦手で、このあいだ口座振替の申し込みをしたところ「文字が読めないので、もう一度書き直して提出してください」という連絡をもらってしまいました。ですが、手紙を書くときちんとお返事をもらえるくらいには、文字らしい形を保っています。きっと読むほうは大変だと思うのですが、最後まで読んでもらえるのは嬉しいものです。

手紙を受け取ったら、まずはなにが書いてあるのかを読み取ろうとします。

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