ターゲットを決めること

レッスンを利用する方は老若男女いろんな方がいるかと思います。
でも「どんな人もどーぞ!」というマーケティングはだれにも刺さらず利用されません。
今回の記事では「ターゲットを決める」というマーケティングの話を雪谷ベース教室を題材にしていこうと思います。

マーケティングとは

ビジネス用語は初めて見る方にとっては「銭稼ぎの手法」と取られる方も少なくないのではないでしょうか?
ここでいうマーケティングとは「相手が商品を買いやすくするための手法」です。

経営学である父ピーター・ドラッカー氏は「マーケティングの狙いはセリング(売る行為)を不要にすること。マーケティングの狙いは顧客を知り尽くし、理解し尽くして、製品やサービスが顧客にぴったりと合うものになり、ひとりでに売れるようにすることである」(出典:マネジメント基本と原則)
としています。
自分のサービスに自信があるあらこそ「来てくれる方はどんなものを求めているのか?」を考えて行きましょう。

ターゲットを決めるのはなぜ必要?

「楽器習いたいからくるんでしょ?だれでも来やすいところの方がいいじゃないか?」
ターゲットの幅が広いというのは「ここは自分にあってないんじゃないか?」ともとることができます。

生徒さんはどんな基準で教室を選ぶでしょうか?
・価格
・アクセス
・教室のシステム
・講師の人柄
・講師の技量と得意

あたりまえの話ですが人は「価値を感じるものに対してお金を払います」
例えば
時間通りに動く交通手段
すぐに食べることができるファーストフード
高機能のスマートフォン
ぐっすり眠れる寝具
など出せばキリがありませんが、このような価値を提供すること。その価値に納得してくれた方が利用してくれます。生徒さんであれば続いてくれるというニュアンスが正しいのではないでしょか?

教室に来てくれる方がどんな人なのかを考え、その人たちに価値が伝わるようなサービスをしないとだれも教室を選んでくれないんです。

もう少しレッスンよりに買いてみましょう。
ベースはちょっと書きにくいのでピアノで置き換えてみましょう。

1:だれでもなんでも教えるよー!
2:クラシックならなんでも教えられるよー!
3:ジャズを中心に教えてるよー!
4:子供がたくさんくる教室だよー!
5:現役プロが教えてる教室だよー!
という5つの教室があるとします。
恐らく最初に潰れるのは1でしょう。

2・3はまず対応ジャンルを縛ることで「それを学びたい」という人には刺さります。というか全ジャンルやりたいって人いるんですかね?
4はお子さんに学ばせたいという方なら他に目が行かなくなるでしょう。
プロミュージシャン・音楽の先生になりたいという人なら5を中心に考えるはずです。
ではうちはどのようなターゲットにしているのか、それぞれ分けて書いていきましょう。

価格

一番大きい基準になるのが価格になると思います。
一応当教室の価格は大手楽器教室よりも安価、複合教室の中では中の上あたりになっています。
理由としては個人運営なのでかかるコストが限りなく少ないという点。
大手ほどのブランド力ももってないので「安すぎない」を意識した価格にしています。
安すぎると逆に不信がられますし、生活が成り立ちません。というか「自分にはこれくらいの価値はあるだろう」と少し踏み込んだ価格なようにも思ってるくらいで・・・
学生はもうとにかく頑張ってほしいしあまりお金をとりたくないということでさらに安くしています。

アクセス

アクセスは個人教室を開業する時に一番意識していました。
当時はビジネスの勉強もしていなかったし興味もなかったのですが結果的に僕のマーケティングは間違ってなかったんだなと(笑
南大阪には個人でベースのレッスンをしている教室はほとんどありません。
地元の堺で始めたいという気持ちがありましたが(そんなに需要ないんじゃ・・・)と少し引いて南海線からアクセスのいい天下茶屋を選びました。

教室のシステム

現在は

最低1回で回数の縛りはなし
日時の縛りなし
前日までのキャンセルは無料
定期的にプロと共演できる教室イベントあり
自宅でのレッスンで猫がいる(ここ重要)

とかなりゆるい設定にしています。無理なく通ってほしいし合間にできる仕事や練習があるのでそこまで困っていません。
ちょっと厳しくしようかなーとも思っていますが変更が重なると信用が崩れる部分があるので慎重にいきたいところです。
実際最近人数も増え管理が難しくなってきたので「2ヶ月連絡のない方への一時退会」というシステムを追加したところ自主的に退会の旨の連絡が数件ありました。もしかしたら続けてくれてたのかなと思うと未熟さと申し訳なさがこみ上げます。

ここまでで雪谷ベース教室のターゲットは以下になります。

南海線を利用している男性(自宅でのレッスンという点で女性は避ける印象)
マンツーマンレッスンで大手ほど高くない設定の教室
急な仕事でレッスンがキャンセルになる可能性がある
月の周期などで曜日と時間の固定が難しい
人前での演奏に憧れがある

といった方になります。

講師の人柄

生徒さんが続いてくれている理由を考えた時、中に僕の人柄というのがありました。
はっきり言ってしっかり人ではありませんし、ビジネスで勉強したことのアウトプットと言いながらちゃんとしたビジネスマンがこのnoteを見れば鼻で笑われる気がしてなりません。文章も・・・これでもましになったんですがまだ雑さがありますね。

でもレッスンを楽しく受けられてると嬉しいコメントをたくさん頂いたので自信になってます。生徒さんに頭上がらない(
逆にいえば真面目な講師からきっちりしたレッスンを受けたいという方、僕が人柄的に合わない。という方はターゲットから外れます。
最近は教室ブログに猫をがんがん入れたり、記事の書き方も話口調にしている部分があります。

講師の技量と得意

僕が演奏もしながらレッスンをしている。という点も大きいですね。
演奏メインのプロ、とまで行かなくても最近では進んでライブに遊びに来てくれたり、教室イベントでサポートしてもらったミュージシャンのライブにも足を運んでくれる生徒さんがいて、プロとの接点として利用してもらえるのも嬉しいことの一つです。
サイトには「邦楽・洋楽はもちろんジャズやファンクといったセッション曲まで幅広く指導」と記載しています。
よってクラシックを学びたいという方の問い合わせは非常に稀です。

なのでジャンル的なターゲットとしてはジャズ・セッション曲・ポップスとしていてこのジャンルの記事しか過去に書いていません。

ターゲットは「それ以外お断り」ではない

今現在当教室は10代〜70代まで50人超の方にレッスンをしています(コロナが流行するまでは、の話ですが)
正直ここまであげたターゲットに該当する方はこのうち半分ほどでしょう。
それでも「生徒さんがどんなものを求めているか」「自分にはどんなサービスができるのか」をじっくり考えターゲットを作って記事を書いたり、宣伝をうまくすれば生徒さんは見つけてくれますし少しターゲットから逸れていても「ここなら合うかも」と思ってもらえるはずです。
私が証明です(言ってみたかった)

まとめ

これから個人教室を始めたい、という方のサポートにも力を入れたいのでしばらくはざっくり自分のしてきた「よかったこと」「よくなかったこと」を
書いていきます。
勉強になった!ためになった!という方はスキボタンを押すと愛猫かごめがランダムにお礼を言ってくれます。
また「サポートする」から支援をいただけるととても励みになります。ぜひご協力頂ければ幸いです。

よろしければサポートお願いします。頂いた資金は活動のために利用させて頂きます!