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身近にいる人を大切に出来ないなら・・・ お金の問題を通して思う事

お客様からよくあるご相談内容で借金の問題がある。自分が借金に苦しんでいるという件もあるけどそれより多いのが誰かにお金を貸して返ってこないという事。交際相手、家族親族、友人など。この件がどうなるかというのは鑑定で観るけど、このまま待っていても返してくれそうという流れが観える事はゼロではないけどかなり少ない。

お金を貸した相手が、それをギャンブルに使っているとか遊びに使っているという場合は、それ以上どんなに頼まれても二度と貸さないとか、場合によっては強硬手段に出て返してもらおうかと考えでいるという人もいるけど、今日書いているテーマは、そういう場合ではなく、相手がお金を無駄使いしているわけでないから言いにくいという場合。これも多いので。

何かのボランティアに一生懸命という事もある。それで仕事をあまりしていないから生活費が足りなくて度々お金を貸してくれと言ってくる。本人を見ても服装にもかまってないから服も鞄も靴もボロボロだし、安いアパートに住んでて食べ物も安い物で済ませているようでとても無駄使いしているようには見えない。(ここまで自分を犠牲にしてこの人は頑張っているのだから・・)と思うとお金を返せとは言えないし、貸してくれと言われたら断れない。けど貸している自分も決して余裕があるわけでなくその人に貸しているせいで今までの生活が出来なくなり、好きな物を買うのは我慢して最近は食費を削るまで追い詰められているとか・・

何かの勉強をしたいからお金がいるという場合でも似たような状況の事が起きやすい。目指しているものがあるから大学に行きたいけど国公立に受かるほどの実力はないから私学でお金がかかる、在学中に海外に行って学びたいからお金がいる、それ以外にも研修を受けに行きたいからその費用と交通費宿泊費がいる、勉強のためにオンラインセミナーを受けたい、教材を買いたい、勉強しないといけないから自分でバイトしている暇は無いというので年間数百万、時には一千万かかってくる。けど本人は頑張っているのだし、いずれ成長してその仕事に就いて社会のために頑張るなら協力しなくてはと思ってしまう。でも自分も生活が楽では無いし借金してお金を用意して返済のため本業以外に2つも3つもバイトして体力も限界とか・・

こういう事を見ると強烈な違和感を感じてしまう。違和感を通り越して、平気で借りて返さない人に対しては怒りさえ湧いてくる。借りる理由が何であってもそんな事は言い訳にならないと思う。借りる方は「自分はいい事をしているのだから」とか「自分は将来に向けて必要な事をしているのだから」というので、お金を借りて返せていない事をあまり悪いと思っていない事が多い。人からお金を借りてギャンブルや遊びに使うなら悪い事だけど、そうでない自分は悪くないという感覚。これってどうなのか?

自分がお金を借りた相手の状況を、身内や友人や交際相手ならわかっているはず。その人だって決してお金が余ってるわけじゃない事も。ボランティアで世の中に役立つためとか、将来世の中に役立つ仕事をしたいから今勉強するためとか、そういう理由があれば自分の身近にいる人に対しては大事にしなくていいという事なとかと思ってしまう。自分がどんどんお金を借りて返さないために身近な人が苦しんでいてもそんな事は世の中の事に比べたら小さい事だとでも思っているのか。それは根本から何か間違っている気がする。

ボランティアは、自分の面倒をしっかり見れて余裕のある人が余裕の範囲でやればいいと思う。余裕のある人が寄付してくれた中で組織として資金繰りをするのはいいけど、参加している自分の生活費が足りないからと身近な人に借りて返さなくても悪くないというのは違うと思う。だったら自分が何かでお金を稼いでそこに寄付していけばいい。それなら世の中に役立ちながら身近な人にも迷惑をかけない。

勉強するというのも、本当にその人が飛び抜けて優秀で将来世の中のために仕事ができる人なら、無理してお金をかけなくてもその道が開けていくものだと思う。身近な人に無理をさせて勉強を続けるのは世の中のためではなくて「その仕事に就いた自分」を実現したい本人の願望のためなのではないかと思う。

お金を貸す方も、貸した分は残念ながら返ってこない場合でも、それ以上無理してこれからも貸し続ける事はないように思う。無駄使いではなくいい事をしているのだからとか、必要な勉強のためだからと言っても、あなたが苦労してその犠牲になる事が当たり前などではないと思う。あなたがお金を貸している相手は、そこを考えられない相手だという事を冷静な目で見てほしいと願わずにいられない。

反対意見の人も沢山いると思うけど、以前からずっと引っかかっている私の思いを書いてみた。身近な人の事を思いやれない、大切にできないような人が「世の中のために・・」ってどうなんだと思ってしまう。




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