いつかの約束

現在、世界規模の大疫病として我々人類を蝕み、急速に拡大の一途をたどる、コロナウイルスの影響により、私には様々な予期のできない別れがありました。
2020年陰鬱な梅雨の時期に差し掛かった頃、SNSにて恩人の死を知らせれました。

普段から連絡をとっていただけではない人ではありましたが、まだ10代の頃、何度も車でダンスの練習帰りに寝そうになりながらも送ってもらったことを覚えています。

すぐに友人に連絡をとり、事実確認をとり事実確認を行う。
「Iさん亡くなったって本当?」
「うん、癌が再発したらしいよ」
ショックで言葉が出なかったが、この時にハッと気づいてしまった。

そう葬式に参列できない
この時のショックは想像していなかっただけに片道1時間半ほどの距離すら移動できない自分に歯がゆさを覚えた。
友人に葬儀に参列できない分、僕の分もお礼とあいさつをお願いし、電話を置いた。

夜も遅かったこともあり、冷蔵庫の中から一つ冷えたビールを取り出す。
一緒に踊ったことや
「10代の頃にした大人になったら乾杯しよう」
と言っていたことを今になって思い出す。
こんなに期間があくまで、あの人の死を受け入れれてない自分がいたが、
この分を追悼という形で、約束をひとつ。

「いつか、また、乾杯しましょう」


#また乾杯しよう #コロナ #会いたいときに会う大切さ #遅くなってすいません



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