デスゲーム漫画が人気の秘密

近頃、デスゲーム漫画が急激に勢いを伸ばしています。
◎「神さまの言うとおり」シリーズ
 累計555万部突破+実写映画化
◎ダーウィンズゲーム
 累計200万部突破+アニメ化
◎BTOOOM!
 発行300万部以上+アニメ化+ゲーム化
…などなど。

肌感ですが、デスゲーム漫画の読者層は80%以上が10~20代の若者という印象があります。他の世代は「人を殺すことを楽しむ漫画が人気だなんて世も末だな」と嫌悪感を抱いたり騒ぎ立てたりする人もいるのではないでしょうか。

では、なぜデスゲーム漫画が人気なのでしょうか。
理由は単純で「人間の本音に最も近いから」です。
大きく分けると「利己・横着・自由」の3要素で構成されますが、まずはここで扱う「デスゲーム漫画」を定義し、デスゲーム漫画が人気の秘密を暴きます。

<目次>
1.デスゲーム漫画の定義
2.デスゲーム漫画が人気の秘密
 2-0 人気の秘密:3要素
 2-1 要素1:利己
 2-2 
要素2:横着
 2-3 
要素3:自由
 2-4 結局、なぜデスゲームは人気なの?

3.おわりに

1.デスゲーム漫画の定義

デスゲーム漫画が人気の秘密を暴くために、まずはここで扱う「デスゲーム漫画」を以下の3点で定義します。

■デスゲーム漫画の定義
(1)目の前で人が死ぬ、または殺し合う
(2)真の敵が明確でない
(3)自力では覆せない大きな力で制御(管理)されている

一つずつ説明します。

(1)目の前で人が死ぬ、または殺し合う
文字通り、デスゲームたるゆえんです。ポイントは「目の前で」という点、言い換えると「自分の目で現状を把握できる」ということ。自分の目の届かない範囲で何かが行われていても興味を持てないため、隠れた重要なポイントです。

(2)真の敵が明確でない
ゲームの進行上戦う敵は明確。しかし、デスゲーム運営側の人間など真の敵に関する情報は見えていない。どれくらいの規模なのか、組織構成はどうなっているのか、目的は何か、など相手に関する圧倒的な情報不足の状態から始まる。
この点においては、ゲームが進むと次第に敵の情報が集まっていく、つまり「調べる気になればわかる」ということもポイント。誰もが自分と関係のない領域については無知なため、重要な情報を取り逃がしてしまうことは自分の責任だという当たり前のことを、デスゲームの作者は漫画を通して訴えています。

(3)自力では覆せない大きな力で制御(管理)されている
ゲームに関する秘密を外部に漏らそうとしたら死ぬ、ゲーム中以外は能力を使えない、ゲームが始まると会場に自動で転送されるなど、運営側は強大な力を持っています。
漫画の中だけの世界と思ってはいけません。守秘義務、仕事以外は能力が低い人、コアタイムには出社しなければならない会社員など、どれも現実世界とリンクしている要素です。組織に縛られている人を見ているからこそ、漫画にはこの要素が入っているのかもしれませんね。

ここまでの内容を踏まえて、先ほどの定義を一段階抽象化すると次の3点に言い換えることができます。

■デスゲーム漫画の定義(抽象化)
(1)自分の目で状況を把握できる
(2)相手に関する情報不足
(3)組織に縛られている

ここまで読んだあなたならお気づきかと思いますが、デスゲーム漫画は別の視点から捉えた現実世界であることがわかります。
次の章では、人気の秘密を3要素で解説します。

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デスゲーム漫画が人気の秘密

寺井悠樹@プロ漫画読者

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寺井悠樹@プロ漫画読者

通算2000冊以上の漫画を読んだ経験から #プロ漫画読者 という職業を作るため、漫画で得た学びを発信中。毎月100冊の漫画を購入。好きな漫画は #弱虫ペダル、#ブルーピリオド、#左ききのエレン など。新たな職業を作る=【みんなで叶える物語】なので、見守ってくださると幸いです。
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