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編集ライター養成講座から学べた「嵐への無責任質問」の価値

以前にも書いた宣伝会議が主催する編集ライター養成講座に通っていたなかで、印象的な教えがある。
編集者やライターは、人が聞きにくいことやできないことに挑戦することで価値が生まれる」というものだ。

いま、誰もが文章を書いて世に発信できる。良質な無料の「うまい文章」はこの世にいくらでもあり、文がうまいだけではお金にならない。
だから、他の人がしないものを書くことで価値が生まれる。言いづらいこと、気になっていること、聞きづらいこと、世の中が知らないこと、見逃していること……。そんな人が避ける場所に挑めば、たくさんいる文章がうまい人に勝ることができると…。

価値は、周りがしない言動から生まれる。だから嵐の活動休止の記者会見で話題になっている「無責任質問」は、質問として価値を提供してると思っている。

「活動休止は無責任という意見もあるのでは?」という質問は、するべき質問だったと思う。

当たり障りのない質問では、アイドルが作った回答をしているようにみえる。でも周りに緊張感が走るキケンな質問で、すこし嵐が感情的に回答したことで、「嵐は本当にみんなを思いやってるのか」と感じることができた。本当のところはわからないけど、誰よりも嵐の誠実さを引き出したのは、「無責任質問」をしたあの記者だからこそだ。

もちろん賛否両論あると思う。でもあの記者の質問をやみくもに批判せずに済んだのは、編集ライター講座のおかげだ。通ってよかったと心から感じた。

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