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「営業マンのカフェ休憩」は数十万円をムダにする

本当に後悔している。外勤営業だったあの時、なぜわたしはカフェで休憩ばかりしていたのだろうか。

知らない人に話しかけるのが苦手だったわたしにとって、飛び込み営業は苦痛でしかなかった。しかもわたしの担当業界は出版関連。業界全体でかなり厳しい状況だ。できる営業マンなら「ピンチはチャンス」として生かせるかもしれない。でもわたしは未熟で若く、何より営業が嫌いだった。飛び込み営業もアポをとって新規提案も本当にやりたくない。

そんなわたしは、営業の合間にカフェに「休憩」のために入店した。飛び込みをしたから、新規営業のために気持ちを整えるため、疲れた顔で行ったら迷惑だから……何かと休憩する理由を作り出しては、Googleマップデカフェを検索して入店した。思い返せば、カフェに行かなかった日の方が少ないかもしれない。外勤営業の1年間、ポイントカードを作っておけばよかったと後悔するほどカフェ通いをしていた。

本当は、ただ営業をサボりたかっただけだ。飛び込みや新規営業をしたくなかった。他の営業マンが何社も回っている中、わたしは「やることあるから仕方ない」と言いながらカフェでのんびりしていたのだ。当然わたしは営業成績は振るわず、おそらく営業マンの中で最下位レベルの出来だったと思う。カフェ休憩していたら、売上なんて立つはずもないのだ。

ただ「営業マンのカフェ休憩」で損害があるのは売上だけではない。仕事とは関係ないプライベートでも、損をしてしまう可能性が格段に高まるのだ。

例えば結婚式の契約には、営業力があるとないでは全然違う。交渉次第で結構金額は変わるらしい。会社であれば自分がダメ営業マンでも周りが助けてくれるけど、結婚式の営業マンは新郎新婦しかいない。いかに式場に対して交渉や営業を上手く進めたかによって、数十万から数百万の差がついてしまう。

来年結婚するわたしは、カフェ休憩ばかりしていた営業時代を恨んだ。あのときもっと外回りをして営業力を磨いていればよかった。そしたらよりスムーズな値段交渉ができたのではないか。そして懐を痛めない金額にしてもらえたんじゃないか。とても後悔している。

ただ今からでも遅くない。昨日『交渉の武器』という本を買って、交渉の基礎の基礎から学んでいる。カフェでサボっていた時間を取り戻し、少しでも自分にとって幸せな結果を得るようにしたい。

カフェで休憩ばかりしている営業マンに告ぐ。サボっていないで営業してほしい。営業を頑張れば、将来的にライフイベントの出費が抑えられるから。

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