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言いにくいことを隠すから、むしろ伝わっている

メールのタイトルは「応募求人の結果につきまして」だった。ついこの前正社員の求人に応募しており、その結果が来た。

実はこのメール、中身を開かなくても言いたいことは分かっている。転職活動をした方や、就活時代の記憶が残っている方も分かるだろう。

そう、結果は「不採用」だ。万が一の可能性にかけてメールを開封したけど、やっぱりそうだ。残念ながら……と不採用であるとツラツラと書かれていた。

なぜメールを開かなくても不採用であると分かったかというと、不採用であると分からないように書いているからわかってしまったのだ。

もし採用だった場合は、ほぼ100%「書類選考通過のお知らせ」とか「1次選考通過のお知らせ」とか、確実に次のステップに進めると分かるようにタイトルに書いているのだ。せっかく合格通知を出したのに、見逃されては困る。だからメールを開く前から分かるようなタイトルにしている。

一方不採用の場合、タイトルに「不採用のお知らせ」とわざわざ書く必要もない。ムダに人を傷つけてもトラブルの元なので、やんわりと遠回しにお見送りだと伝えている。企業によっては遠回し過ぎて、「採用と書いてないから不採用だろう」と消去法で判断したケースもある。みんなわざわざ不採用や不合格なんて言いたくないのだ。

でも言いたいことは真っ先に言っているので、言いたくない事実を隠しているとすぐに分かってしまう。もはや言いたくないことをうまーく隠し続けるのは無理なのだ。

怒られそうなことはさっさと話した方がいい。

結局伝わってしまうのなら、言いにくいことはさっさと話してしまった方が身のためだ。6月から7月はわたしにとって魔の期間で、単純ミスによるトラブルが重なった。主にわたしのミスが要因で、売り上げに関わるトラブルだった。

1回目のトラブルはすぐに報告した。ただ2回目に全く違うミスが発生した時には、正直報告をためらった。こんな単純なミスを報告なんてしたくない。どうにかならないだろうか、報告せずに収める方法はないだろうかと考えた。発覚したのが金曜だったので、対応策を考え続けた土日は気分が絶望的に暗くなった。

結局2日間考えても打開策がなかったので、月曜にようやく報告をする。報告の瞬間は緊張して、「あの~~ご報告が、、、」なんて回りくどい言い方をした。その後どうにかトラブル内容を報告し、色んなところに謝りながら、どうにかトラブル対応は終結した。

結局言いにくいことは、伝わってしまう。そしていつか伝えなければいけない。だったら落選メールのように回りくどい方法をとらず、タイトルで伝わるくらいシンプルにぶちまけてしまったほうがいいはずだ。

この先トラブルを起こさないのが第一だけど、起きた時には枕詞を使わずに、「トラブル起きました!!」と第一声で伝えるように心がけたい。

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