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婚約指輪を「使わないからいらない」と言い切れない

婚約指輪をつけて外に出たのは1回しかない。

プロポーズのときに婚約指輪をもらった。本当は一緒に泊まったホテルで指輪なしのプロポーズを受けていたが、思わず「思ってたシチュエーションと違う!」と言ってしまったため、彼は急遽指輪を買ったらしい。お店のガラスケースの中にいるときしか知らないきれいな指輪を、自分のために買う人がいる。その事実がとても嬉しかった。

それでも3ヶ月前にもらった婚約指輪をつけたのは、指輪をもらった夜の1回だけ。それ以降は部屋の中から出ていない。社会人の妹は「使わないくせにいらないだろ!」と叫んでいて、妹の意見には全く反論できなかった。たしかに婚約指輪より、最新のパソコンを買うほうが実用性が高い。この先も婚約指輪をつける瞬間は少ないだろう

コスパの悪い婚約指輪だけど、わたしは「指輪いらない!」と言い切れない。なぜなら、もらえる立場に憧れがあるから。値段やブランド関係なく、婚約の形が残るのは嬉しい。告白はラインより直接言おう!と考えられるのと同じで、物理的な部分から実感が湧いてくる。だから指輪はあまりつけなくても、もらわない場合を想像すると「なんか足りないなー」と感じてしまう。

ただ指輪である必要はないかもしれない。今日結婚指輪を作った店で、ペンダントを婚約指輪がわりにしているカップルの事例を知った。純粋に、指輪じゃないものに変えれば、もう少し実用性のある実感に変わるんじゃないか!と思った。

もっと早く知ってたら「指輪はいいから、ネックレスにしよ」とか物分りのいい発言ができたのだろうか。まあすでに指輪はもらってしまったので、どうにかして使う方法を考えるようにしよう。笑

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