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消費税増税中止は嬉しいけど、少し困る

……というのは、システム関係、決済関連の仕事をする人々の本音ではないだろうか。

来週7月21日に参議院選挙がある。街にはいたるところに選挙ポスターが貼ってあった。ちょうど10月、消費税増税が予定されているけれど、この参議院選挙の結果次第では阻めるかもしれない。

各党のマニュフェストが簡単にまとめられたWEBサイトを見ると、自民党と公明党以外は増税反対だった。そりゃそうだろう、消費税増税は確実に国民の反感を買う。野党と呼ばれる党であれば、反対して当然だ。

25歳のわたしは全然給料の上がらない会社で働いているのもあり、増税しないほうが当然ありがたい。ちょうど来年に結婚式をすでに予約してしまったので、増税しなければ数万円浮かせられる。長期的な視点とか全体的な視点を抜きにして、1人の消費者としては増税反対だ。

でも……正直いうと、

増税はうれしいけどちょっと困るのだ。

なぜなら、10月の増税にむけて仕事でもろもろ消費税切り替えの準備を始めてしまっているからだ。

わたしは仕事で、会員制の有料サービス(いわゆるサブスクリプション)を扱っている。その会員組織に有料で入れば、レジャーや宿泊施設などの割引優待が使えるというものだ。有料会員になると特別なクーポンが使える、月額300円(税抜)の食べログプレミアムに似ている。

この会員サービスの会費や一部サービスの利用料金の決済は自社でになっているため、増税するにあたってシステムだったりWEB上の表記の対応だったり、各クーポン内容が増税後に変更があるのか?を確認しないといけないのだ。

今の段階で、システム開発部の方を中心に相当苦労している。増税まであと3か月もないし、他の開発と違って遅れは許されない。軽減税率の問題もあり、金銭関連のため絶対間違いのないようにしないといけない。たぶん去年の段階から協議を始めていて、いま各部署の代表者が集まって毎週のようにミーティングをしている。直接私がかかわってはいないけど、傍目で見てもかなり大変なのが伝わってきている。

もし増税がなくなれば、今まで膨大な時間を使った検討や会議が無駄になる。もちろん今後準備を進めなくていいのはありがたい。でも全力で準備していたイベントが、予算の関係でできなくなりました!といわれたようなやるせない気分になる。仕方がないけど「今さらちょっと困るなぁ」と思ってしまう。1年中忙しいシステム開発関係の人ならなおさらではないだろうか?

とはいえ、増税がなくなったら個人的にはうれしい。困る人が身近にいるかもしれないけれど、「やっぱりこのまま消費税8%で維持してくれた嬉しいなぁ~」と思うのが本音であった。

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