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カラオケは酔ったら最強

カラオケ中、歌詞をみて泣けるようになった。

仕事の接待で二次会にカラオケへ行くようになり、カラオケは仲のいい友達とただ楽しむだけのものではなくなった。眠くても帰りたくても、誰かが歌う曲をきいて合いの手をとり、一緒に歌う。心から楽しめていなくても、楽しいフリをする。もちろん楽しい瞬間もあるけど、「あ、いまのわたし笑ってるな」と感じてしまう。

そんな中、カラオケ中に歌詞に心打たれるようになった。誰かが米津玄師の「Lemon」を歌ったとき、歌詞の中にある「自分が思うより恋をしていたあなたに あれから思うように息ができない」のことばに感動した。何度もテレビやYouTubeで聞いているはずなのに、この日は無性に感動した。

ちょうど恋人と、結婚式場選びで少しもめた翌日だった。感情的なわたしの反応にも丁寧に接してくれたところに、彼の魅力を強く感じていた。だからこそ、Lemonの歌詞には感動した。そして「もし彼がいなくなったら、結構しんどいなー」考えると、思わず目がウルウルしてきた。歌の雰囲気に乗せられて、勝手に悲しみ、勝手に涙を流そうとしていた。

10代のときには、まっすぐな歌詞を見ても「なにクサいこと言っているんだろう」と考えるケースが多かった。ただ20代の今は、歌詞やメロディに乗せられて自分の好きなように酔えるようになった。泣けもするし、笑えもする。

大人になってからのカラオケは、酔ったもん勝ちだ。もちろん歌のうまさやお酒の強さ、キャラは関係ない。歌の力を借りて、自分の好きな感情にどっぷり酔いしれるとものすごく楽しい。だから誰かが歌っている瞬間には、テレビ画面に映る歌詞をじっくり見て、自分の感情に酔うのもいいかもしれない。

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