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二子玉川は夜に弱い

夜中の1時、二子玉川にたどり着いた。

水曜日、クライアントを交えた飲み会でそこそこ飲んだ。後でお水飲まないと…と思いながらぼんやり反対車線の電車を待っていたり、あわてて別路線の電車に乗り込み座ったものの、寝過ごして終点まで行ってしまっていた。もう電車はない。気づいたら、二子玉川だった。

昼間の二子玉川は、子連れのマダムがランチ会をしたり、高そうなパンを平然と買う人であふれている。この世のしゃれたものなら何でもありそうな、楽しく過ごせる空間だ。

そんな華やかな街も、夜は役に立たない。終電を逃した私からすれば、ほんとにただのど田舎に見えた。近くにタクシーもいないし、ネカフェも見当たらない。最悪ひとりでご休憩でも…と思いラブホを探したが、全く見当たらない。ひたすら住宅ばかりが続いていた。

おしゃれでも、夜は空っぽ。。期待が裏切られ、すこし切ない気持ちになった。例えれば、そこそこいい服を着たおしゃれ女子なのに、服を脱いだら未除毛のボディを見せられたような気持ちだろうか。(二子玉川関係者、すみません)

仕方がないので、30分歩いた先にある溝の口駅の快活クラブに泊まることにした。どうせおっさんのいびきが聞こえてくるのだろう…とたかをくくっていたが、考えていたよりはるかに快適だった。

個室でオートロック付きで、暗い部屋で比較的静かに寝られた。あたたかい毛布は使い放題(自遊空間の毛布の1.5倍くらいの厚さ)のため、枕代わりに一つ、かけるように一つ使った。シャワーとタオルは好きなときに自由に使えた。もちろんドリンクバーもあり、目覚めのコーヒーも堪能できた。

もちろん疲れは取り切れず翌日の仕事はあまり集中できなかったが、思っていたよりも快適な空間だった。暇な年末に、またネカフェに泊まってもいいかもしれない。

おしやれな二子玉川には見捨てられ(?)、溝の口のネカフェに救われた。予想外の出来事は、やはり楽しい。たまには終電も逃してみるものだ。

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