大人になること、子供であること
中学生の時には気になっていたことが、この年齢になると気にならなくなることがある。
例えば、ジャージのダボダボ感、眉毛の細さ、それに給食の残り物のアップルパイの行方。
中学生の頃は見えていたのに、今は見えないものがある。
例えば、春の風、友達の恋の予感、それに音楽室に響く音符たち。
大人になるとはなんだろう?
見えていたものが見えなくなったり、気になっていたものが気にならなくなったり。
大人になるにつれて自由が増えるはずなのに、見えたり感じたりできることが減っていく。
悲しいことを悲しいと思わなくなったり、笑いたい時に思いっきり笑えなかったり。
子供の頃はあんなに大人になりたいと思っていたのに。あんなに自由になりたいと思っていたのに。
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