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ポカラ国際マラソンに参加しました

ナマステ〜。ネパール滞在7日目です。

本日はカトマンズの第二の都市ポカラにて「Pokhara International Marathon(ポカラ国際マラソン)」に参加しました!

マラソン自体はすごく楽しかったのですが、ネパールマラソンはやっぱり興味深いなと思った出来事があったのでいくつか紹介します。

1. ネパールマラソンのここが面白い!

(1)レーンを走らない!
朝7時いよいよレースがスタート。最初は競技場を一周してから外に出ることになっています。勢いよく飛び出した参加者でしたが・・・。左側を見ると選手たちがレーンをはみ出して内側の芝生を突っ切っている!なんというショートカット。律儀にレーンを守ってい自分がバカバカしくなりました・・・。さすがネパール。

(2)沿道からチューイングガム!?
ネパールのマラソンにも沿道からの暖かい声援があります。箱根駅伝ほど賑わっていませんが、500Mおきくらいに団体で沿道から応援してくれていました。3KM地点でしょうか。中学生の応援団が沿道を埋め尽くしていました。ほぼ女子学生で、見ると何やら手に何かを持ってそれを選手たちへ差し伸べています。近づいて見た所、手のひらには山盛りのチューイングガムがありました。w一つ取って食べましたが、喉がスースーしすぎて大変でした・・・。

(3)給水がしずらい・・・
マラソン中の給水と言うと小さなプラスティックコップで出されるのが私たち日本人の当たり前ですよね。ネパールはそうではないんです。1本20ルピーの1Lのペットボトルが10本くらい置いてあって、それを取れと言うのです。もちろん回し飲みです。さすがに1Lの水を持って走るわけにはいきませんから、途中で止まってゴクゴク飲むしかありません。かなりの時間ロスです・・・。ネパールらしさではありますが。

(4)Run For Funという参加枠
今回のマラソンは5KM、10KM、フルマラソンの他に「Run For Fun」と呼ばれる参加枠が存在しています。「Run For Fun」とは文字通り走ることを楽しもうというものです。詳細はわからないのですが、一緒に走っている感じだと、どこで帰ってもよし、途中で全力疾走してもよし、ゆっくり走るのもよし、疲れたらチヤを飲むのもよし、みたいな感じだと思います。日本のマラソン大会は必ず走る距離が決められているものですが、とにかく走ることを楽しもう!というのも悪くありませんね。

2. 「Run For Fun」こそ大切

実はちょうど一年前、カトマンズで行われた「Army Marathon」というネパール軍隊99%、一般参加1%のマラソンに参加しました。

僕は「走る」とは一生懸命やるもので、辛い時こそ食いしばって懸命にゴールを目指すものであると思っていました。

しかし、Army Marathonではゴリゴリの軍隊の選手たちが1KM地点で歩き出す。電話をかけ出す。お茶を飲みにコースをそれる。といったことがあり、外国人にとって「走る」とはどんな意味があるのか疑問に思ったことがありました。

それ以来海外に行ったらマラソンに絶対出ると決めて今回もポカラマラソンに参加しました。

今回「Run For Fun 」枠がネパールの「走る」に対する姿勢を象徴している気がします。

ネパール人は走り終わった後の達成感よりも今「走る」ことを楽しむことに長けています。

ちょっとわかりずらい例かもしれませんが、多くの日本人は制限時間を与えられたらその制限時間内でいくら早く終われるかを意識します。3分の制限時間があれば1分半で終わらせたいと思うのが多くの日本人の考えであり、日本の教育によってできた思考だと思います。

一方、僕が見てきたネパール人は制限時間を与えらえると、その制限時間をいっぱい使って問題を解こうとします。例えば制限時間が10分あったとすると、1問解くのに1分もかからないはずなのにあえてゆっくり1分かけて解き、10分丸々使って全てを終わらせます。途中ふざけたりおしゃべりすることも多々あります。時間というものに縛られすぎず、今やっていることを楽しむこと、それがネパール人にとって大切なことなのかなと。

僕も、走りながら後少しでゴールだからそれまで頑張ろう、ちょっとでも早く走ろうと意識していました。

でも隣を見ると楽しそうに歩きながら走っているのだかあるっているのだか・・・というネパール人がいる。

「Run For Fun」も悪くないですね。

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