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財務報告からみるJリーグの「これまで」と「これから」

どうも、ゆっけです。

きっと多くの人が思っている世の中の何でだろ?やどっちが良いんだろ?に対して、何かしらの回答を出すポッドキャスト『INEチャンネル』を配信しているので、是非お聴きください〜

はじめに

この記事を読んでいただいている方は、多少なりともJリーグに興味がある方だと思うのですが、

➀Jリーグの運営はどこがやっているのか?
②収益はどれくらいの規模なのか?
③主な収益源は何か?

といった質問に答えられる方はどれくらいるでしょうか。
意外と回答できない方も多いのではないでしょうか。
自分の推しクラブなら分かるよといった方もいますかね。

ちなみに、➀公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以降、Jリーグ)、②2022年予算の経常収益31,945百万円、経常費用34,218百万円、③公衆送信料収益、です。

ということで、今日はJリーグの2020・2021決算報告と2021予算をインプットに、
・Jリーグの収益構造
・2021年度報告と2022年度予算からみるJリーグの取り組みの「これまで」と「これから」
を見ていきたいと思います!

それではさっそくHere We Go

Jリーグの収益構造

まずは、Jリーグの2021年決算見込の収入を見ていきましょう

協賛金収益と公衆送信料収益が主な収入源

283億円の収入のうち、65%を公衆送信料収益が占めており、
つぎにパイの大きい協賛金収益が17%
2項目で80%を占めていることが分かります

公衆送信料収益は、放映権収入、つまりほとんどがDAZNです

協賛金収益は、Jリーグのスポンサーから入る収入
明治安田生命とかですかね

他、受取会費は、Jリーグに所属しているクラブから毎年支払われる収入
助成金収益は、コロナの助成金かと思います

次は、支出

クラブへの配分金が半分

支出は、クラブへの配分金が目立ちますね
クラブへの配分金はルールや種類が多くありそうなので、
別のテーマで扱ってみたいなと思ってます

その他が大きいのはなぞ
一般的な統計でその他がこんなに大きいと、
それはもはやその他ではなく、いくつかの項目でしっかりと表現してほしいといった感じですが、
Jリーグはこうなってます。なんですかね、、、
余談ですが、クラブの収支を見た時も、その他は引っ掛かりました
クラブの収支は、移籍金がその他のほとんどでしたが、Jリーグの場合は何なんでしょうか

コロナの対策費も結構かかってますね
金額でいうと、11億円
Jリーグは、PCR検査や抗原検査を徹底し、
感染の広がりがないようにしていたのもあるかと思いますね

J.LEAGUE PUB REPORT 2021 より抜粋

決算・予算の推移

次に、2020年決算報告、2021年決算見込、2022年予算を並べて見てみましょう

2020決算、2021決算見込、2022予算を並べ、A~Dをみていく

今回気になり、見ていきたい点は、A~Dで、こんな感じですかね

A.2020と2021の経常収支
B.Aを踏まえてみる2021の決算見込
C.2021予算まで見てきた中でみる2022予算
D.2022予算の中身からみえる2022のJリーグ

A.2020と2021の経常収支

A見ると分かる通り、コロナ元年2020年、実は黒字なんですよね
これは、来場者の減少が見込まれ、収入が期待出来ないと判断したJリーグが、支出を絞ったから
そして、2021をみると次は赤字
これは2020に支出を抑制し生まれた剰余金を原資として、コロナウイルスへの対応に予算を割いたから
Jリーグ凄すぎる、、、
チェアマンの村井さんが凄いのか、、、わからん

B.Aを踏まえてみる2021の決算見込

赤字だった2021決算見込
具体的には、何の項目が赤字に影響を与えたのか

まずは、公衆送信料収益の減少
これはDAZNとの契約の見直しが要因
2020年に契約内容が見直しされ、
「10年間総額約2100億円」、が「12年総額約2239億円」となり、1年でもらえる金額が減少した

次は、事業費の増加
これは、前項で記載したコロナ対応もあるが、それ以上に大きいのが、
J1全試合でのVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入

C.2021決算まで見てきた中でみる2022予算

では2022年の予算がどうか
2021決算の赤字額より大きな赤字となっている
Jリーグさん、勝負師すぎる、、、

D.2022予算の中身からみえる2022のJリーグ

では2022年予算の中身を実際にみていく
気になるのは、商品化権料収益と映像事業収益の増加ですね
実は、2022年から、株式会社Jリーグから公益社団法人Jリーグに一部事業を移管することになっている(要は内製化ということかと思います)
その収益分が、増加しているということらしい

https://jleague.co.jp/pdf/20211222.pdf

ちなみに、Jリーグ株式会社は、公益社団法人JリーグやJFAが筆頭株主の株式会社
参考までに組織図を記載しておきます

あとは事業費の増加が目立ちますね
株Jリーグから引き受けた事業よる支出やコロナ対応によって増加しているのかと思われます
特に、映像事業やアジアを中心とした海外進出に注力していくようです

実はJリーグには、2030年ビジョンという中期目標があり、
それの実現に向けた舵取りが基本となっているようです
この決算報告や予算もそのビジョンに沿ったもの
ちなみにその2030年ビジョンは、「世界で最も人が育つリーグへ」とのことです

最後に

今回の文献を記載しておきます

J.LEAGUE PUB REPORT 2021

株式会社Jリーグ

公益社団法人Jリーグ

事業移管のお知らせ

https://jleague.co.jp/pdf/20211222.pdf

P.S
Here We Goといえば、この方ですね

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