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せっかく買うなら、エシカルに。

数ヶ月前から読書熱が再燃して、気になる本が出るたびにアマゾンでポチポチっとしてしまいます。
買うのは主に古本なのですが、本の到着とともに楽しみにしているのがVALUE BOOKSさんのDMです。

多くの古本屋さんで、本に同封されるものといえば納品書です。(納品書すらつけずに送ってくるところも)でも、VALUE BOOKSさんで古本を買うと、企業の理念・今行なっているプロジェクト・今後取り組もうとしている課題などを丁寧な言葉で綴ったDMと一緒に届けてくれます。

しかもそのDMがとても可愛い。
最初はそのおしゃれなデザインと手触りの良い紙に惹かれ何気なく読んだのですが、すぐにDMには必ずある「商品のPR」が一切書かれていないことに気づきました。
書かれていたのは、西日本豪雨で被害にあった地域の避難所や児童館に本の寄贈を行なった「Book Gift Project」の活動や、日々大量に届く本をどうしたらもっと有効活用できるか、サービスの見直しをずっと考え続けていることなど。
企業日誌のようなDMが、本と一緒に届くのです。

一冊の古本に添えられるDMを読む事で、実際は一冊の古本をポチッと購入しただけなのに「今日も良い事したなぁ〜」と私の心もなんだか満足し、また機会があれば買おうという気持ちにさせられます。
内容が頻繁に更新されるので、私は(販売価格が他より多少高い場合であっても)定期的にVALUE BOOKSさんを選択するようになりました。

VALUE BOOKSさんのような様々な社会問題に取り組む企業を、購買する(選択する)ことで支援する行動を「エシカル消費」と呼ぶそうです。
スターバックスのようなフェアトレードをうたうカフェを選んだり、社員や職人の人権を大切にするブランドを支持したり、環境に優しいオーガニック製品や脱プラ製品を買うことなども含まれます。

日経ではエシカル消費の広がりや、これから期待されている役割について取り上げられていました。

#COMEMO #NIKKEI

”エシカル(ethical)とは英語で「倫理的な」という意味です。「良識的に考えると、こうではないか」と多くの人が考える消費活動で社会的な模範のようなものです。他人のことを思う利他的な行動も含まれます。”
”途上国や被災地の支援のほか、経済のグローバル化や東京一極集中、人口減少などで疲弊する地域経済の活性化といった課題も含め、消費者が果たし得る役割としてエシカル消費が注目されています。消費者庁は15年に研究会を立ち上げ、エシカル消費の研究・普及に取り組んでいます。”

エシカル消費の広がりとともに、私たちがこれまで無意識に行っていた無数の意思決定が、重要さを増していくことでしょう。
本や服やジュースを一つ買っただけで、その会社の理念や社会的役割を知れるVALUE BOOKSさんのDMのような仕組みが、これからは当たり前の社会になっていくのではと感じます。



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