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怒りを忘れたら思い出は輝かない

空さえ遠慮するくらい
周囲に怒気を放ち血走らせて睨む
捕食する訳でもなく殺めたいだけの、

今/思い出 はいつからか分母ばかりが増えた
今//// に布をかぶせておこうか
今今今今今 兵士の行進する先に、

文明/人間 はいつまでも打ち消し合うのか
海が凪ぐような雨雲を与えられることのないように
一羽の影が赤い葉となり落ちることもない、

空白を空白で埋めるべくして生まれた魂などはなく
タオルを押し付けた瞼の奥に点滅する淡い光は
隠された怒りを照らし始める。


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