【速報】EA双龍損切り報告 -2024/3/8-

今年1月にリリースした双龍は、現在のところ月利30〜40%ほどで推移しており、公式口座は運用開始から80%以上の利益を出していました

今回は非常に稀なケースが発生したため、イレギュラーですが手動損切りを行いましたので報告です。

※それに伴い、現在は双龍のトータル収益は約85%→71%で推移しています

私が損切りを実施した理由をテクニカル、ファンダメンタルの両面から解説します。

初心者の方には難しい話になるかもしれませんが、FXの勉強と考えて、難しい単語はご自身で調べながら読んでいただけたらと思います!

※この記事はEAの運用に関して「〇〇した方が良い」と何かを推奨するものではなく、あくまで一般論を含む個人的な見解と捉えてください

テクニカル要因

3/8 10時ごろ:
4時間足で3波形成中、高値とフィボナッチ1.618が重なる部分、さらにオシレータで過熱感があったため一旦の反発がある可能性があった

一方、日足では3ヶ月ほど続いているレンジ上限で、ここを大きく上抜けする動きには警戒が必要

かなり簡略な内容ですが、基本的に反発によりある程度ポジションを軽くできるか、あるいはぶち抜いて明後日の方向にレートが飛ばされるか、様子見をしているところでした。

そして夕方にユーロドルは大きく下落(後述します)、双龍の決済ロジックによってポジションを一部解消したものの

3/8 22時ごろ:
ポンドが強く節目を強くブレイクする動きを見せたため、以下の通り損切りを実施しました。

ファンダメンタルズ要因

今回の値動きにはファンダメンタルズ的要因が大きく関わっています。

  • FRB(米中央銀行)とECB(欧州中央銀行)の総裁の発言

  • 日銀のマイナス金利解除が4月→3月に早まる観測

  • 米雇用統計の失業率悪化

稀なケースですが、こんなふうに連日超大型の経済イベントが続き、さらにその結果がことごとく相場を一方に大きく動かす結果になりました。


【前提:金利と値動きの関係】

あなたが銀行にお金を預けるとき、預金金利がより多くつく銀行に預けたいと思いますよね?

それと同じように、金利の高い通貨にお金は流れやすい、というのが世界経済の常です。

ただし金利を上げる=借金をしづらくなることは容易に想像できると思います。

つまり消費が落ち込む原因になるため、方向性としては利上げ=景気にブレーキをかける政策です。

一方、金利を下げると借金しやすくなって消費活動が増えるため、利下げ=景気を活発にする効果があります。

まとめると、アメリカの経済が悪化→利下げの後押しになる→ドルを持っていても儲からないからドルを売る投資家が増える

このような構図になるわけです。

以上を踏まえて続きを読んでみてください。


【各中央銀行総裁の会見】

7日夜の会見では、

  • アメリカの利下げが近い=お金がドルから逃げやすい(ドル売り

  • ユーロ圏は利下げにはもう少しデータが必要で慎重に行きたい(=高金利維持によるユーロ買い

シンプルに書くとこのような方向性の発言が飛び出し、ドル売りが活発になったイメージです。

しかし8日夕方にはECB利下げについて具体的な時期が言及され「4月か6月には利下げが始まる可能性が高い」と報じられたことで、ユーロも売られるようになりました。

そのためユーロが売られる=ユーロドルは下落するため、一時的にユーロドルの上昇が巻き戻された感じです(ここで一部ポジション解消)。

ただしドル売りは継続しているためポンドドルでは上昇を続けている状態。

ここでポンドドルに関しては傷口を広げないよう、雇用統計前に手動による決済を行っています

※双龍は指標発表前後はエントリーを停止する機能がありますが、今回は大きな値動きが予想されるため保有中のポジションを決済して大事をとりました

そして8日22:30の雇用統計では

  • 雇用者数が増えた(米経済にとってプラス)

  • 失業率が増えた(米経済にとってマイナス)

というまちまちな結果になりましたが、失業率の増加に注目が集まったことでさらにドル売りが加速する結果になりました。

まとめ

簡単にまとめると、ポンドドルに関しては

  • 強力なファンダメンタルズ要因が複数重なり、大きなトレンドを生んだ

  • テクニカル的に注目されるポイントを上抜けた

ことであまりにも一方的な値動きが続くことが予想されたため、大事をとって損切りを実施しています。

とはいえ、初期証拠金に対して15%程度の損失でしかなく、最大ドローダウン30%を想定している双龍にとってはまだ危機的とはいえない状況での損切りです。

諸々の要因を考慮して、危機的状況になる前に先手を打って回避してしまえば、

あくまで双龍のこれまでの実績ベースで考えると、ですが1ヶ月もかからずに回収できると判断しました。

ただし、また別の要因で週明けにはもとの水準に戻り「あのとき損切りしなかったら全部利確できたのに・・・」という可能性ももちろんあります。

未来のことは誰にもわかりません。焦らず、冷静に一歩引いて状況を判断して、こうと決めたらしっかりそのルールの中で取引をすることが何より大事だと思います。

以上、私が何を考えて動いていたかを詳細に説明しましたが、リアルタイムにLINEにて配信してましたので、まだの方はそちらも読んでみてください。

※あくまで最終的な判断はご自身でお願いしております。

双龍でこのまま運用を続けて大丈夫なのか?

結構不安の声をたくさんいただきますので、私の考え方としてここでアンサーさせてください。

現時点での考えですが、私個人としては運用を続けます

大前提として、今回のようなことはFXをやっている以上定期的に起こり得ます。これから起こる全てのイレギュラーに対応できるEAなんてものは存在しません。

大切なのは「リスクとリターンのバランス」です。

今回のケースでは、稼働開始からすでに85%ほど利益を上げていますが損失は15%程度です。

トータル収支は70%、1ヶ月前よりも圧倒的に利益が乗っています。こんな利率でここまで安定的に運用できるEAを、私は他に知りません。

FXをやっている以上100%はないですし「2歩進んで1歩下がる」くらいに当たり前に損失を受け入れることが大事。

トレーダーにとって損切りは経費、という言葉もあるくらいです。

むしろリリース後の双龍が想定よりも利益を出しすぎている中での出来事だったので、これで少しは帳尻合わせができたかな、くらいに考えています。

私はEA開発者であり、投資アドバイザではないので「〇〇したほうが良いですか?」などというお問い合わせには答えられませんが、

こんなふうに損切りした場合も包み隠さず公開していくことで、いろんな方の参考になると思います。

引き続きよろしくお願いします。

また、双龍を新たに利用してみたい方や特徴を知りたい方は、リリース記事を確認してください!

双龍専用の公式LINEです

※公式LINEにて「myfxbookを見せてください」とメッセージいただければ、今回の損切りも含めたこれまでの稼働成績をお送りします。

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