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【資料】第1章_立て看問題【ゆっくりと学ぶ京大自治】

2021年3月に行われた第61回11月祭の企画「ゆっくりと学ぶ京大自治」は学生自治に関する動画をいくつか製作しました。
本記事は第1章「立て看問題」の資料置き場です。

動画のリンクはこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=LLteNAhWWSE

内容は
・出来事をまとめた年表
・関連リンク集 の2つ

年表中にもリンク張っておけばよかったなと思ったので、
ヒマができたらやるかもしれません。

立て看関連年表(2016~2019)

2015年

2015年10月27日
同学会中央執行委員会(中核派系)がバリケードストライキ

これまでも当局は中核派系の組織を毛嫌いしていたが、この件で警察を入構させたり、学生の処分を実際に行うなど一歩踏み込んだ対応を取るようになった。当時は学生としてもかなり緊迫した空気を感じていた。
中核派は活動の一環として当時立て看を石垣や構内に多く置いており、かなり目立っていた印象。

2016年

2016年10月2日
「ごりらとスコラ」クスノキ前に巨大立て看を立てる

画像1

https://ameblo.jp/pukipuki-pu-nyan/entry-12372876796.html

2016年10月3日
早朝に上記立て看を職員が撤去しようとして居合わせた学生ともみ合いに

「ごりらとスコラ」は中核派系の団体ではなかったのだが、オープンキャンパスでピリピリしていた当局の標的になってしまった。巨大看板は撤去しようとした職員によって破壊されてしまう。


2016年10月31日
「ごりらとスコラ」が巨大立て看再建

2017年

2017年7月6日
職員によって巨大立て看が学外に撤去される

 今後個別の看板の設置・撤去は省略

2017年10月5日
京都市が当時の山際総長宛に文書で “立て看板等の設置について” を通知

立て看に関して京都市からの文書通知は初めてで、これのインパクトは動画で紹介した通り。

2017年10月27日
「ごりらとスコラ」の巨大立て看を設置した学生に、総長が設置する特別委員会が事情聴取を行った

これは学生懲戒規程に沿った手続きであり、当局が学生らの懲戒処分を検討していることが分かった。

2017年12月19日
京都大学は “立て看板規程” を制定

2018年

2018年1月30日
「ごりらとスコラ」の巨大立て看を設置した2学生に、譴責処分が下される

2018年2月8日
京大新聞社や寮自治会・学部自治会などの連名で “「京都大学立看板規程」に関する話し合いを求める要求書”  が提出される
→ 同月20日に当局が話し合いの場を設定しないと回答
→ 翌3月8日 同団体が “「京都大学立看板規程」に関しての対話拒否に対する抗議声明” を発表

寮自治会や学部自治会は古くから厚生課や学部教務と交渉も行ってきた団体であり、学生自治の担い手といえる存在。京大新聞社も合わせて幅広い学生から規程が問題視されていたことが分かる。
この要求を当局がにべもなく拒否したのはかなり衝撃だった。

2018年2月19日
職員組合(京都大学の教職員が作る労働組合)が “立て看板規制に対する声明” を発表

2018年4月1日
構内に立て看を設置するための鉄製のフレームが完成

画像2

https://copynight.net/tatekan/detail/85
設置費用は約1000万円といわれている。

2018年5月1日
立て看板規程施行
規程を満たさない看板に「撤去通告」が貼られた。

2018年5月13日
当局が規程を満たさない立て看板を一斉撤去

2018年5月14日
職員組合が抗議声明 “職員組合の立看板の強制撤去に強く抗議する” を発表

職員組合の活動を知らせる掲示ボードが撤去されたことに対する声明。労働基本権も関わってきてこれまでの議論とは毛色が異なるが、これ以降も継続的に交渉が行われており参考になる点が多い。

2018年5月22日
京大出身弁護士有志138名連名による、 ”京都大学の『立て看板』撤去問題に関するアピール” を発表する記者会見

立て看板の強制撤去は憲法で保障された「表現の自由」を不当に制限しているのではないかと主張している。当局と「表現の自由」で戦いたいなら絶対読もう。

2018年5月31日
「立て看文化を愛する市民の会」が当時の山極総長と理事会宛に要請書の提出を行った。
→ 直前の5月23日には京都市に指導の撤回を求める要請書を提出
→ 同月28日には市議会にも陳情書を提出

地域住民にも立て看が立っていてほしいと思って行動に移した人がいたということ。(当然否定的な住民もいるであろうことは忘れてはいけない)

2018年6月13日
立看板規程を改正する方針を京都大学HPにて発表

学生らからの多くの意見や要望等を踏まえたもの。学生質問箱の当時の回答を見るとその熱量がうかがえる。

2018年6月22日
「シン・ゴリラ」によりタテカンフェスが開催される

「シン・ゴリラ」は当局による一斉撤去の後に誕生した、立て看製作サークル。総人広場で学生などが自由に参加して立て看を描く体験会であった。

2018年7月23日
ワークショップ「タテカンに見る地域景観」が開催される

このワークショップの記事を読むと、様々な分野の専門家や学生が集まって横断的な議論が交わされた様子が分かる。立て看は好きだけど展望が見えないと思っている人は読んでみるといいかも。

2018年7月24日
京都大学立看板規程の一部が改正される

2018年9月13日
11月祭統一テーマが「(NFテーマは当局により撤去されました)」に決定

2018年12月19日
吉田寮自治会の主催で、学内集会「踊らされるな、自分で踊れ――大学の今とこれからを語る集い――」が開催される

京大新聞記事によれば、“吉田寮自治会や教員、学部自治会などの呼びかけで、14の団体・個人が登壇し、参加者は300名を超えた”そう。
立て看規制に関する学生などの関心の高さを感じた集会であったが、一方で各団体・個人が自説を並べるだけで、主張が発散した印象が残っている。

2019年

2019年2月22日
法人京大と京大職員組合との団体交渉のなかで、職員組合の立て看についての協議が行われた

当局側は対外的な場では初めて、組合の看板を撤去する法的根拠を具体的な条文を示して説明した。動画で詳しく解説したところ。

2019年2月26日
総人広場に設置された折田先生像が撤去される

2019年6月25日
シン・ゴリラにより再びタテカンフェスが開催される

形態は昨年度のものとほぼ同じであったが、京大職員から集会規程に反するとして中止や解散を求めたり、職員が集会の様子をビデオ撮影する様子が見られた。
集会規程については話すと長くなるので割愛するが、これもかなり衝撃的な出来事。

2020年

2020年6月8日
職員組合が掲示ボードを百万遍北西門付近に設置するも、当局によって即日撤去される

リンク集


京都大学立看板規程
https://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00001405.html

京都大学新聞社
“立て看板規制を問う 連載 第1回”
http://www.kyoto-up.org/archives/2716

“立て看板規制を問う 連載 第1回 【資料編】”
http://www.kyoto-up.org/archives/2717

”立て看板設置場工事終わる 費用は1千万”
http://www.kyoto-up.org/archives/2798

“「踊らされるな、自分で踊れ――大学の今とこれからを語る集い――」吉田寮自治会主催で学内集会”
http://www.kyoto-up.org/archives/2758

”看板撤去 具体的根拠を初めて説明 職組との団体交渉で”
http://www.kyoto-up.org/archives/2819

京都大学HP
京都大学立看板規程に寄せられた意見等への対応について
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2018-06-13-0

学生意見箱
京都大学立看板規程について (17)
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/embed/jaeducation-campusclimaildocuments2018a0263.pdf

集会の定義について
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/embed/jaeducation-campusclimaildocuments2019a0425.pdf

ごりらとスコラ
ホームページ
https://gorilla-and-schola.jimdofree.com

「立て看規制を考える集まり」準備会(学部学生自治会など学内諸団体の連名)
話し合いを求める要求書とそれに対する応答
https://ku-tatekancafe.hateblo.jp/entry/2018/06/04/071833

踊らされるな、自分で踊れー12月19日京大集会についてー
https://ku-tatekancafe.hateblo.jp/entry/2018/12/17/183747

京都大学職員組合
立て看板規制に対する声明
https://www.kyodai-union.gr.jp/jopmddhzk-10/

職員組合の立看板の強制撤去に強く抗議する
https://www.kyodai-union.gr.jp/jos107dpw-10/

立て看文化を愛する市民の会
要請書(本文はリンク先のテキスト部分の奥にあります)
https://www.facebook.com/167760527255142/photos/a.168110260553502/172860770078451/

自由と平和のための京大有志の会
“立て看問題に対する本会の見解”
https://www.kyotounivfreedom.com/news/tatekan/

【タテカン製作サークル】シン・ゴリラ
Youtubeアカウント
https://www.youtube.com/channel/UCa2t9oz3q8wQJ7WdLkC9ASg

タテカンに見る地域景観(ワークショップ)
https://www.traverse-architecture.com/blank-39

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