acid android archives extended 再読

第1期…というか第2期になるのか、そこからtomoくんを抜いた第2形態、充実の時期。

この頃のライブは、いわゆるラウドミュージックとして暴れるライブの集大成みたいなところがあって、それはそれで楽しかったんだけど、それはあくまでもyukihiroの音楽の一片、一端でしかなくて、そのほんの片隅を私たちが必死に追いかけて掴もうとしてるような…満足感はあるんだけど、一方で彼の中の音の奥深さが薄れていくような虚しさがあって、私の中でそれが結実した出来事が、武道館の中止だった気がします。

当時は悲しかったし、悔しかったし、なによりファンとしてもっとできたことがあったんじゃないかと思ったりもしました。「13:day:dream」というアルバム自体、個人的にはとっても好きなアルバムだったしね。このときのyukihiroのすべてが、彼らしくない不安定さや不十分さとともに詰まってる上に、さらに彼らしくない焦燥感が見え隠れして、ちょっと生々しい楽曲であり、音だったんだよね。
前にもまして、言葉はいらない、とにかく「音」だけで繋がりたい、と強く願うようになった(…ように見えた)彼が、何度もレコーディングや音作りをやり直したり、別バージョン出してみたり、remix出してみたり、ライブのアレンジやセトリをあれこれ変えてみたり。

といっても、今振り返るとそんなふうに受け止められるけど、当時はわけもわからず、ただ受け止めたくて…ついてくのに必死だったし、ひとつひとつのライブが、都度、天下分け目の戦いみたいで、フロアの私たちも、終わるたびに魂抜けてただけだったな笑

でも、そんな中でも、「僕はドラマーだから」という一点だけは、絶対にブレないんだな、と改めて気づいたのも、この頃でした。
それは、わたしにとって、本当に嬉しい発見だったような気がします。

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