今の仕事は好きだけど、これからはもう病院では働かない。と決めた理由
アメリカで大学院を卒業してATCになり、2年半ぶりに日本社会に復帰したとき「これからは、私は今までとは全く違う看護師人生にするんだ!」という意気込みと、未来への期待に満ち溢れていた。
あれからさらに2年以上が経ち、帰国後の日数がアメリカにいた日数をあっという間に追い越してしまった。
帰国してからの2年半で今の自分が、帰国時に思い描いていた理想通りの生活を達成したかといわれると、はっきりいってNOだ。
もちろん、予想以上の幸せはたくさんあるし、期待以上のこともたくさんあったから、幸福度が理想を下回っているかと言われれば全くそんなことはない(だから、いいんだけど)。
でも、キャリアという点においては、予想していたほどものごとは簡単には思い通りにならないな、という事実を謙虚に受け止めている。
帰国してから、どんな仕事をするか
帰国してから、どういうところに就職しようかというのは、もうアメリカに行った直後から常に考えてきた(フリーランスという選択肢はなかった)。
企業か、学校か、医療機関か、チームか。
ATとしての自分、看護師としての自分の割合を、写真アプリで画像の彩度や明度をバーで調節するみたいに頭の中で色々動かしてみて、ベストなバランスを見つけ出そうとたくさんシュミレーションした。
心から本当にやりたいと思えるなら、どこにでも行けると思った。
結果的に私は、アスレティックトレーナーの資格や修士号や英語力を振りかざすでもなく、履歴書の中の、アメリカに行く前の看護師としての経歴だけでも採用されそうな(笑)、個人病院の病棟看護師として就職した。
こんな紹介の仕方をしておいてなんだけど、それは妥協だとか、逃げの選択とか、そういう風に思ったことはない。
もう一か所見学に行った都内の整形外科クリニックと比較しても、他のいろいろな求人を狂ったように調べても、ここで働きたいと思えたのは今の病院だけだった。
この2年半、次に行こうかなと思ったことは数えきれないくらいあるけど、今の仕事が辛いとか、嫌だとか思ったことは一度もない。
控えめに言っても、だいぶホワイトな、いい職場である。
看護師として病院で働くということ
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