コーチングセッションにあたって

はじめに

皆様こんにちは!

今回は、コーチングセッションを受けていただく前に知っておいていただきたい内容を書きます。目を通していただいてからセッションを受けていただくと、格段に理解が深まりますので、少し長いですが、ぜひお読みいただければと思います。

コーチングとは

さて、今回皆さまにはコーチングを受けていただきますが、コーチングとは、なんでしょうか?それは、「高いゴールを毎回設定して、エフィカシー(自分はそれを達成できるという根拠のない自信)を高めること」です。なので、このnoteはすべて効果的に「ゴール設定」をするために理解いただきたい内容になっています。

ちなみに、コーチングにも色々な流派がありますが、私がここからご紹介・提供するコーチングは「ルー・タイス」というコーチ・心理学者が確立したものです。ルー・タイスのコーチングプログラムは、NASAや米国国防総省などで公式に採用されています。また、ルー・タイスは北京オリンピックで8個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスを指導していたり、ルー・タイスのコーチングはタイガーウッズのお父様も学んでいて、お父様からタイガーウッズも学んでいたものです。この後、色々と真新しい考え方、現実と離れた考え方も出てくるかと思いますが、上記のように並外れた成果に結びつく考え方として、安心して理解してください。

このコーチングを一言でいうと、叶ったら奇跡、と思えるほど高いゴールを設定し、そのゴールが叶った状態の感動を繰り返し想像し、あとは潜在意識に任せることによってゴールを達成するというものです。なお、このゴールは自身が本当にやりたいと思っていることである必要があります。貴方が本当にやりたいことを探すために色々と深くお考えを伺いますが、もちろんコーチは誰にも言いませんので、可能な限り正直に、恥ずかしいと思わず、素直な気持ちで発言をしていただくようにお願いします(回答を飾ってしまうと、コーチングの効果がなくなってしまいます)。それでは、詳しく見ていきましょう。

ゴールについて

コーチングで設定するゴールとは

先ほどコーチングとは「高いゴールを毎回設定して、エフィカシー(自分はそれを達成できるという根拠のない自信)を高めること」とお伝えしました。コーチングの初回セッションの目標は、ゴール設定をして、何かをやると決めるまでです。高いゴール、というのは、「現状の外」という言い方をします。「こうなったら奇跡、最高だ」と思えるもので、今よりちょっとだけよい状態というのはゴールではありません。どうやって達成するかは一切置いておいて、とりあえず設定するのがコーチングの目標です。あとは、潜在意識が何とかしてくれます(後述する"RAS")。

ゴール設定をする領域

何のテーマについてゴール設定をするのかというと、下の図のように8つの領域それぞれ(仕事、趣味、人間関係、社会貢献、知性、家族、健康・美容、ファイナンス)でゴールを設定します。モニターセッションでは趣味か仕事についてフォーカスをすることが多いです。

それぞれのゴールを設定する理由は、全部が関係していてバランスが大事だからです。仕事だけ上手くいけば幸せ、、、という方も中にはいるかもしれませんが、そもそも家族が大事な方もいれば趣味が大事な方もいます。そして、家族や友人との人間関係がよいと仕事も上手くいったりしますし、逆もありますよね。仕事が上手くいくにはそのための健康が大事ですし、身だしなみを整える必要がありますし、それを実現するにはお金(ファイナンス)も必要だったりします。そのため、コーチングではそれぞれの領域で皆さまが求めるゴールを見比べながら、各ゴールを設定していきます。

スコトーマとRAS

スコトーマとRASって何?

突然ですが、今身の回りを10秒見渡していただいて、「赤いもの」がいくつあるか数えてください。数えられましたか?では、、、、「青いもの」は、何個あったでしょうか?「赤いもの」を探していると赤いものが目に入ってくる、そして、それ以外のものが目に入らなくなります。

同じように、車を買いたいと思っていたら街中の車がどんどん目に入ってきますが、女性のバッグのブランドは目に入ってきませんよね。

このように、見たいと思ったものがどんどん自然に目に入ってくる脳の機能をRAS(Reticular Activating Systemの略。​脳幹網様体賦活系という)、見たいと思っていないから見えない部分をスコトーマと言います。スコトーマはもともと眼科の用語で、片目をつぶって鼻の頭を見ると見えるのに、両目を開けて鼻の頭を見ようとしても眼の構造上見えなくなる、これを盲点(スコトーマ)と言います。ちょうどRASのところだけスポットライトが当たっているようなイメージですね。

RASとスコトーマのイメージ

どうしてRASやスコトーマがあるの?

どうしてRASやスコトーマのような脳の機能があるかというと、世の中の情報量は膨大なので、すべての情報が入ってくると脳が処理しきれません。そのため、脳が「自分に必要な情報」を選択しているんですね。このように、私たちが現実だと思っている物理的世界のうち、人間は、その時に重要だと思っていることしか見えていません。入ってくる膨大な情報を都合よく編集して理解しているので、私たちは「自分に都合のいい現実」しかそもそも見えないのです。

ゴール設定

ゴール設定をすると起きること

ここで、現状の外のゴール=奇跡と思うような高いゴールを設定するとどうでしょうか。そのゴールが本当にやりたいものであれば、RASが発動するので、気づいたら達成に近づきます。ここは、脳の95%ともいわれる潜在意識に委ねます。ゴール設定をしたら、あとは、潜在意識が自然にそのゴール達成に必要なあらゆる情報を仕入れてくれます。ちなみにゴール設定をするときはどうやって達成するかは考えず、まずはそのゴールを達成すると決めるだけで大丈夫です。ゴールをしっかり設定でき、強く思えば自然に達成します。

どうして現状の外のゴールを設定する必要があるの?

脳の機能として、「当たり前だと思う状態」(コンフォートゾーンと言います)に現実を引っ張る力があります。似た例で身体では、現状維持の機能が働いていて、体温が36度が平熱の人が38度の発熱をしたとき、身体は何とかして36度に戻そうとします。これをホメオスタシスと言いますが、脳でもこのホメオスタシスが働きます。つまり、脳は、なんとかして「当たり前と脳が認識している状態」を維持しようとします。通常は脳が、「現状」を当たり前の状態だと認識していて、これがタバコや夜更かしなどの習慣を変えるのがなかなか難しい理由です。しかし、もし、脳に奇跡のような状態を「当たり前な状態」だと思い込ませることができれば、脳は何とかしてその状態に現実を引っ張ろうとするわけです。これが潜在意識によるゴール達成のカラクリです。そしてその引っ張る力は、現状から遠いほど強くなるので、「奇跡のような」現状の外のゴールが必要になり、その状態を強くイメージし続け、脳が「当たり前と認識している状態」にすることが大切なのです。

そんな、潜在意識とか、夢のような、、、と思うかもしれませんが、先ほどお話したようにそもそも私たちは現実を見たいようにしか見ていないのです。つまりは思い込みで物事をとらえているので、では思い込みを変えようという話です。

現状の外のゴールに臨場感を移す

現状の外のゴールとはどのレベル?

では、現状の外のゴールはどのレベルでしょうか?先ほどお伝えしたように、「奇跡と思うような高いゴール」のことを言います。
たとえば売上を150%にする、は奇跡ではありません。今課長の人が、「社長になる!」も奇跡ではありません。頑張ったらできるかもしれませんし、どうやったらなれるのか、何となく道は見えますよね(なれるかどうかは別として)。そのような目標を設定しても「当たり前だと思う状態」があまり変わらないです。それより桁を変えてみる。売上を10倍にするとか100倍にするとか、日本一になるとか世界一になるとか、そのレベルが「現状の外」のゴールです。今までと全く異なる次元の目標を立てることで、RASが強く発動し、それによって、そのゴール達成に自然に近づきます。

ゴールは一つ?不変?

ゴールはいくつあってもよいですし、都度更新されていくものです。趣味のゴールに向かって動き始めると目線が上がり、仕事のゴールも更新されるということもあります。

ゴールは、他の人に言わない方がいい

ちなみに、、、自分で設定したゴールは、ご自身とコーチ以外には言わないようにしましょう。上記をしっかり理解をしない人から見ると、突拍子もない考えに感じます。そのため、せっかくゴール設定ができても、身近な友達や家族が「よかれと思って心配して」今までの現実に引き戻すドリームキラーになってしまうことは非常によくあります。

want to?have to??

ここで、ゴール設定のベースとする考え方をお伝えします。ゴールは、「心の底から望む状態」を設定する必要があります。そうでないと、ゴールを設定しても、それを達成したいという強い思いがないとRASが発動しないので、現状にとどまる力の方が強く、結果、何の変化も生まれません。なお、ずっと社会で働いている人の中には自分が何をしたいのかが分からない方やゴールが見つからない方がいますが、大抵は自身を抑圧することに慣れていることが原因です。自身のwant toよりも社会的なhave toに応えてきたため、なかなかwant toが見つからない方は、子供の頃に「親や学校の先生から禁止されてもやってしまった、やれと言われてもやらなかった」ことを思い出すと、その理由がwant toであることが多いです。
また、ご自身がwant toだと思っていても、実はhave to(義務感)が隠れている方が非常に多くいます。例えば、売上を2倍にしたい!とか今の会社で出世したい!want toだと思ったとして、では資産を100億円持っていてもそれをやりたいのか?を考えてください。お金をもらわなくても、止められてもついやってしまうこと、これが本能的なその人のwant toです。ゴールを設定するときは、そのwant toに関係したものを設定します。

ここからは、コーチング後のこと

アファメーション

ここからは、ばっちりゴール設定が決まった後の話です。
ゴール設定後、何もしないと、今までの状態が居心地がよい状態で、それを維持するようにホメオスタシスが働くので、そのままだと何も変わりません。ゴール達成のためにRASが発火するには、そのゴールを「当たり前の状態」である、と自分の脳に思い込ませ続けないといけません。それによって現状からゴール側にコンフォートゾーンが移動します。ではどのようにするかというと、そのためのテクニックが日々のアファメーションになります。
アファメーション・・・スピリチュアル??なんか胡散臭い・・・と思われた方、そのお気持ち分かります。でも、脳科学で効果が証明されていることなので安心してください。脳に、ゴールを達成している自分が本来の自分なのだと思い込ませるのです。

アファメーションの作り方

具体的なアファメーションの方法や作り方については、また別途ご紹介します。ここでは、言葉で何度もアファメーションを繰り返し、自分自身に聞かせることによって、脳はそのように勘違いをするということを押さえていただければと思います。例えば、「私は日本一の企業再生コンサルタントで、関わる企業がV字回復をはたし、企業からもその株主からも感謝されて最高に嬉しい!」というアファメーションを作ったとして、朝昼晩の3回、1回1分間でいいので口に出して言います。嬉しい!という感情も載せることが大切です。ゴールを達成した自分になりきることで、脳に勘違いをさせるのです。それによって、今まで説明してきたように潜在意識が働いてゴール達成への道筋が自ずと見えてきます。
なお、「自分には無理だ」というようなネガティブな発言はしないようにしてください。ゴールを達成した最高の自分が発するのにふさわしくない発言をすると、いきなり臨場感が「現状」に戻ってしまいます。言葉が脳に与える影響は非常に大きいのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。脳の仕組み、ゴール達成の効果など、簡単にご理解いただけたかと思います。実際のコーチングセッションはこの考え方にもとづいて行わせていただきます。
疑問な点がありましたら、セッションの時でもその前でも、お気軽にご質問ください。要は、本当にやりたい現状の外のゴール設定をする、そうすると色々と変わってくる、ということです。

それでは、セッションではどうぞよろしくお願いいたします!

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