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マイソール観光① l 1日目・ダシェラ祭で湧く夜のマイソールパレス、入り口でつぶされる。

インド人はお祭り好きだ。
中でもインド三大祭りと言われているのが、「ホーリー(Holi)」「ダシェラ(Dussehra)」「ディワリ(Diwali)」である。
我々がバンガロールとマイソールを訪ねた10月初旬は、ダシェラ祭(ダサラ祭)の時期だった。
今年は 10/5 (水) がクライマックスで、その日に一番の出し物が行われるそうだ。

ダシェラの由来は地域によっても異なるが、
ラーマ王子が魔王ラーヴァナを倒した日(叙事詩「ラーマーヤナ」より)
または、
ドゥルガー女神が悪魔マヒシャースラを倒した日
なんだそうだ。

ドゥルガー女神と悪魔マヒシャースラは博物館に行くと銅像がいっぱい飾ってあるので、インドで有名な逸話のようだ。

↓ダシェラ祭についてはこちらで詳しく解説されていたので、興味ある方はぜひ。



噂では 10/5 (水) には大規模なパレードが行われ、ゴージャスに着飾った象が何頭も連れ立って街を練り歩くらしい。(ネット調べ)
残念ながら我々はそこまでいられずに帰るが、チェンナイの知人は 10/5 に合わせてマイソールに滞在するように同じような旅行を組んでいたので、また話を聞きたいと思う。



さて、昼過ぎにバンガロールを出発した我々は車でマイソールへと向かった。
通常だいたい3−4時間で着くらしいのだが、ダシャラ祭でかなり渋滞が予想されたためちょっと早めにバンガロールを出た。

バンガロールからひたすら大きい道路をまっすぐ西に向かうとマイソールの北に着くが、途中でこの道を行くと大渋滞に巻き込まれるという情報があり、途中で南下してマイソールの東から入ることにした。
トイレ休憩で寄ろうと思っていたチェーン店 Cafe Coffee Day を楽しみにしていたのだが、カフェはおろか、屋根のある飲食店もみつからない道になってしまった。
途中の Village でトイレのある店を探した。


途中でみつけたトイレ付きのお店。
珍しいグレープラッシーが飲めた。甘かった。

その後はひたすら田園風景の中進む。
少し混んでいたが、ちょうど暗くなるくらいの時間にマイソール近くに着いた。

のどかな景色が続く。


マイソールはカルナータカ州第2の都市で、インド独立の1947年までマイソール藩王国の首都であった。

お目当てのマイソールパレス(マイソール宮殿)は現在博物館として公開されていて、日曜と祝日は夜にライトアップされる。
とてもムーディーな人気観光地だ。

マイソールに入るあたりから相当な交通量で、マイソールパレスの周囲は交通麻痺。
いちおう誘導する警官は道に立っているが、全く機能していない。
クラクションがなり続け、車はほとんど動かない。

インドの電飾はどこでもとても派手で綺麗なので、ゆっくり眺めながら、パレスに近づく。


窓から乗り出していたらみんなこちらを見ていた。
民家もライトアップ
とにかく派手でカラフルな電飾が多い。
何箇所かラウンドアバウトになっているのだが、無理やり路駐しようとしている車もいて大混乱だ。


どなたか偉い人。メガネがかわいい。


車を停めやすいところで降り、しばらく歩くことにした。
周囲は家族連れで賑わっており、出店や売子もお祭り使用でキラキラだった。

雨が降ってもインド人あんまり傘ささない。



マイソールパレス(マイソール宮殿)

入り口についた。
入り口とは言っても、まだマイソールパレスは見えない。
向こう側にパレスに入る門が煌々と輝いていたが、そこまで人で埋め尽くされているのだ。
日本の某花火大会のようだ。

トラウマレベルの人だかり。向こうにパレスの門が見える。
これからここに入るのか。。。

ここに入るのか、、入ったら1時間2時間は宮殿につかないかも。
いや、でも、入ったら意外といけるかも。。
でも数時間戻ってこれないかも。。
と思いつつもここまできたら入らないわけにもいかない。

動画です。


あとからわかったのだが、ここにいるのは外に出たい人達らしい。
出たい人が向かって右方向に誘導されているのだが、たぶん出口の先が狭くてここでスタックされている。
この枠を超えて脱出する人がたくさんいた。



向かって左側、インド人が次々とタックルしているところがあり、そこが入り口ぽかったので流れに身を任せてみた。
なぜか入り口はインド人一人通れるくらいの幅しかなく、おしくらまんじゅうしながら少しずつ内側へと送られていく。
腕を動かすスペースもなく、ラッシュの満員電車どころではない。つぶされ窒息する。
一人、笛を持ったおじさんが高いところにいるのだが、笛を定期的に鳴らしているだけで何の機能もしていない。彼はなんのためにいるのか。



一時はどうなることかと思ったが、入り口付近を抜けると、意外にも中は普段のインドの行列という感じだった。もちろん混んではいるが、普通にアイフォンを構えるくらいのパーソナルスペースはあり、ゆっくりだが前に歩いて進めるレベル。

最初の関門を突破すると、あとは普段の混んでるインド。
夜間は入場料無料らしい。
さっきの入り口に比べるとすごく密度が減った。
パレスの中のキラキラが見える。


またインド人と肌を擦り合わせ、いよいよ中に入る。


入ってすぐ右側にゴープラム


左奥に見えるのがマイソールパレスの本殿だ。
ゴージャス!

動画です。


入ってきた門。ここまでくると密度はこんなもんだ。
絶対もっとちゃんと誘導できるよ。。。


パレスの前でイベントがやっていて、大きなステージがあった。
なんか有名人がきて歌ったりしていたが、観光客からするとこのイベントテントすごく邪魔である。


正面。この辺りはまたかなり人が多い。
皆はしゃいでいる
近づくと内部も煌びやかで、まさにマハラジャの暮らしというのはこういう感じだったんだろうなあ、とうっとり。


パレスの目の前で写真を頼まれたり頼んだりしていたら、一層大きな歓声が聞こえてきた。
見ると、象が何匹かパレスから出てきて右方向へ行進していった。
外までは出てこなかったけど、あれが本番は出てくるのかなあ。インド人のこの盛り上がり様だと、実際近くに来たら凄まじい合戦になりそうである。



きれいですねー

このパレス、北門と南門があり、どちらから入ったか忘れてしまったが、入り口からそのまままっすぐ進むと出られるようになっている。
我々が入ってきた場所から出ようとした人たちは柵の中ですごいことになっていたが、こちら側の門は流れがスムーズだった。

こっち側の出口付近にもゴープラム
入ってきたところと同じような門がありここから出られる。
出口付近にはお祭り用の売子がたくさん。


出口を振り返ってみたところ。ごった返している。
数日前でもこんなだから、ダシャラ祭の本番は恐ろしいことになりそうだ。


馬車が普通に走っている。
ロンドンの馬車と違って派手。もちろん電飾も標準装備。



遅めの夕食をとりに Gufha Restaurant へ。
ここは洞窟レストランというのが売りらしい。マイソールパレスから歩いて行ける距離。


洞窟だけど二階に入り口がある。
雰囲気作りがんばってる。

スタッフは基本的に探検隊のような制服を着ているが、サリーの女性もいる(制服が受け入れられなかったのか?)
予約がないと、入り口近くの席に通される。
奥は予約必須。もっと洞窟っぽさを感じたいなら予約した方がよい。

食事メニューは基本スパイス多めで辛いが、海老のピラフは全くインド風味がなく優しい味だった。
デザートの揚げアイスは日本のものより衣が硬めでアイスはぎっしり。グアバアイスはスパイスをかけなければ美味しいはず。

ここは予約なしで入れるスペース。
奥に行くともっと洞窟感がある。
左ドリア、右ピラフ。美味しい。
グレービー(インド国外でカレーと呼ばれているもの)は辛めスパイシー。
謎設定。
レストランの外には、お口直しの葉っぱが。
これスーッとするから私は結構好きだが、人によっては人生で一番まずいと言ってるので気をつけた方がいい。



夕食後、本日のホテルに向かう。
近くにハリボテみたいなお城があって、こちらもライトアップされていて綺麗だった。

闇夜に浮かび上がる城っぽい建物
なんだろう。。
ヒンドゥー教寺院も夜遅くまで賑わっていた
お店もキラキラ。
小さい子どもが運転して後ろに大人が3人乗ってるように見えて、二度見した。



The Quorum Hotel

このホテルはお値段そこそこするわりには、あまり良くなかった。
部屋のドアはキーカードは接触が悪く時間をかけて頑張らないとなかなか開かなかったのと、夜中 12:30 頃にベルが鳴って「エキストラベッドはいるか」というようなことを聞かれた(もちろん頼んでいないので部屋違いだと思う)
口コミを見ると、割と部屋は老朽化しているらしい。インドのホテルという意味では一般的なのかもしれないが、日本のビジネスホテルより少し高い値段だったので、残念だった。ホリデーシーズンで価格が倍増していただけかもしれないが。

ここもベッドに高さがある。
シャワーとトイレの段差がほとんどない。シャワー後はトイレが水浸しになるので注意。


まあ、そうは言っても寝るだけだったので、シャワーが熱ければ十分で特に困ることはない。
静かでゆっくり休めた。

明日は最終日、マイソール宮殿にもう一回行って中を見学し、マーケットと、できれば市街を展望できる高いところに行きたい。



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