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Las Montañas

パタゴニアで。

ここ数年、坂道を登る時、息切れが以前より激しく、歩くスピードが落ちてしまうので、不安でした。その上、Wトレックの目玉、Torres del Paineアタックの日は大雨。結局びしょ濡れで途中まで行って引き返すことに。
雨宿り登山客で賑わう山小屋で会ったポーランド人のオジサンいわく、「ポーランドでは『またいつか来るために旅では何かを残していく。』と言うよ。今日は登れないけど、いつか来る口実になる。」って。
いいこと言うなぁって思った。
だから納得していたはずなのに、なんだか「登れなかった」ことが悔やまれて、もやもやしてしまった。
で、フィッツロイ登山の日。こちらも弱気な私は、最後のきっつい登りを眺めて、「やめとこ」と、戻ってしまいました。しかも信じられないことに、水を350mlしか持っていかなかったのです。途中水が汲めるんですが、絶対足りない。
家から1リッターのメタルの水筒持ってきてるのに、なんで宿に置いてきちゃったの??自分にビックリです。
旦那さまも何故かそんなに乗り気じゃ無かったので、サクッと帰りましたが、ほんのちょっと、「登っとけば良かった」と後悔しました。
そして迎えた快晴の翌日。私と旦那さまはフィッツロイを違う角度で見れるルートに挑戦。最後がきつい登りですが、旦那さまを先に行かせて、何度も立ち止まって息を整えながら、とうとう最後まで登りきりました。
二人で並んで眺める風景。「このために来たんだなぁ」と、感慨ひとしお。
ここでしか見れない花も発見。思い出深い山登りになりました。

パタゴニア。
多分二度と来ることは無いだろうと思う。
お天気から始まって、二人の体調、時間とお金、家族の状態などなど、色々な事情がうまく合わさって旅行ができてる。
国々の事情もある。本当に旅行ができるって幸せなことだなって、じわじわ感動した山歩きでした。

パタゴニアは広い!チリとアルゼンチンにまたがっている。北の方には湖水地方と呼ばれる地域もある。これはBarilocheという町で、ケーブルカーで登った丘の上からの風景。


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